国立大学法人 東京大学医科学研究所附属病院

小澤 敬也病院長

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革新的医療技術の臨床開発をめざす場所として注目を集める「東京大学医科学研究所附属病院」。大規模な総合病院として運営される一般的な大学医学部附属病院と異なり、小規模で時代の要請に応じたテーマに取り組む大変ユニークなプロジェクト病院として知られる。2014年に病院長に就任した小澤敬也先生にとって東京大学医科学研究所(医科研)は、学生時代から通いなれた古巣のような場所。1977年に同院で腎移植の手術を受けた患者から感謝の意味を兼ねて寄贈されたという、1号館東ウィングの医科研(旧)附属病院玄関にある、「生命の水」をデザインした天井のステンドグラスについて尋ねると、「いいでしょう。私も大好きなんですよ」と穏やかな表情の中、満面の笑みを見せてくれた。遺伝子治療のエキスパートでもある小澤先生に、病院の歴史やミッション、今後の展望など詳しく聞いた。
(取材日2017年5月29日)

先端医療を開発推進するプロジェクト病院

―病院の成り立ちと歴史的役割についてお聞かせください。

1892年、北里柴三郎博士により大日本私立衛生会附属伝染病研究所(通称「伝研」)が設立され、ほぼ同時期に附属病院も設置されました。当初、伝研は感染症の克服が主要テーマであり、ワクチン製造をわが国で先駆的に手がけ、近代ワクチン療法の発展の基礎を築きました。その後、公衆衛生の向上と疾患の変遷に伴い、1967年に感染症やがんなどの難治性疾患の解明と克服をめざす現在の医科研へ改組、病院も医科研病院と改称しました。私が若い頃に在籍していた時は、骨髄移植やエイズ診療、臓器移植のわが国の拠点的な存在でした。また、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の臨床への導入では、世界をリードしようとしていたと思います。その後、臍帯血移植のわが国の中心的存在となり、遺伝子治療やがんペプチドワクチン療法にも積極的に取り組むようになりました。最近ではAI(人工知能)で臨床ゲノム情報を活用する医療の開発にも着手しています。

―医科研病院ならではの特徴を教えてください。

大学の医学部附属病院は医師の養成が主目的であり、診療科も設備もそろった大規模な総合病院として運営されていますが、医科研病院はそのような大学病院とは異なり、少数の診療科で限られた対象疾患に取り組み、それぞれの時代に必要とされる先端の医療開発に取り組む特殊なプロジェクト病院です。以前はこのような国立大学附置研究所附属病院は幾つかあったのですが、次第に医学部附属病院に吸収され、当院はいわば「最後の砦」的存在となっています。研究所病院として、基礎部門の研究成果を臨床へ繋げる橋渡し研究(TR:トランスレーショナル・リサーチ)や早期臨床試験を実施しており、そのために必要な研究施設・設備として、TR・治験センター、細胞リソースセンター、治療ベクター開発センターなどを備えています。医科研病院は、東大出身者だけでなく、先端医療開発に意欲的なスタッフが全国から集まっているのも特徴と言えます。

記事更新日:2017/10/13


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