医療法人きびたき会 表参道タウン形成外科クリニック

石原信浩 理事長

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修正手術を受けることになった原因を突き止めることが大切

―どのような修正希望が多いのでしょうか。

目とバストに関する相談が8割です。目については、二重の幅の問題、バストはシリコンインプラントという人工物を入れるので、形や触り心地が不自然といったトラブルが起きやすいですね。はたから見るときれいになっているけれど、自分の希望とは少し違うということです。一方で、明らかに不自然な結果になってしまい、うつやひきこもり状態になってしまう人もいらっしゃいます。そういう方たちの不自然な部位を限りなく正常に戻すということは、やりがいもありますが、難しい手術です。修正希望に至る背景は、大きく分けて3つあると思います。1つ目は、コミュニケーションが足りなくて、患者さんの希望とドクターの方針がずれていた場合、2つ目は、ドクターの技術が十分でない場合、3つ目は、手術は成功したけれど、たとえば傷が化膿して、炎症が起きるなどで、結果が思うようにいかない場合です。

―患者さんとの接し方で心掛けていることはどのようなことですか。

修正希望の方ばかりですから、まずは不満足だった原因を突き止めることが重要です。医師とのコミュニケーションの問題なのか、それとも患者さんの理想が高すぎるのかといったことです。次に、どの程度まで直せるかを判断すること。そして、患者さんに説明する時に、納得してくれたのか、それとも、納得してはいないけれど、なんとなくお願いしますと言っているのかということを表情や言動から読むことが大切です。説明をした際、「そうなんです。実はそうしたかったんです」とおっしゃっていただければ、半分くらいは成功です。一方で、患者さんの要求があまりにも高い場合には、「これ以上はどのドクターを受診しても難しいと思いますよ」と説明してお断りすることもあります。そのお断りすること自体が大切だと思っています。お断りした後、他のクリニックへ相談をされても、やはり私の説明が納得いったからと、戻って来る人も多いです。それは、他の先生より患者さんとのコミュニケーションがとれて、患者さんが納得できるような説明ができていたからかなと自負しています。

―先生のおっしゃった「断ることが大切」とはどういう意味でしょうか。

一度失敗した人は二度、二度失敗した人は三度は失敗したくないと思っています。ですから、要求水準があまりにも高くて、患者さんの理想に近づけられないと判断したら引き受けません。安請け合いは患者さんが不幸になってしまいますから、修正手術をやるべきかどうかをプロとして判断することが大切です。手術や医療には限界がありますからね。場合によっては、状況が悪化することも考えられます。断ることが、患者さんにとってもよりよい結果につながるのです。整形をテーマにした映画のように、絶世の美人を生み出すことができると思っている患者さんもいらっしゃいます。でも、医者は魔術師ではありません。コンピュータグラフィックスみたいに、ここを大きくする、小さくする、目は芸能人の誰々似に、口は誰々似に、と完璧にはいきません。骨格も皮膚の厚みも筋肉の厚みも違いますから、元々の顔や目の形を生かしてしか手術はできません。そこを納得してもらわなければなりません。

記事更新日:2016/01/24


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