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本間次郎 院長の独自取材記事

ふどうまえ泌尿器科皮フ科

(品川区/不動前駅)

最終更新日:2019/08/28

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都心に近い便利な立地ながら、駅前から商店街が賑わい、どこか下町のような雰囲気が漂う品川区不動前。駅から徒歩1分の距離に本間次郎院長がふどうまえ泌尿器科皮フ科を開業したのは2006年のことだ。今では院長が診察を終えて帰路につく頃には、商店街の店主達から「先生、お疲れさま!」と声が飛ぶなど、町の人たちからの信頼も厚く、この地域に溶け込んでいる。通院する必要があるにも関わらず、多忙のため来院することができないという患者に配慮し、一週間に一度、夜間診療の日を設けるなど、患者本位の医療体制を整備。そうした誠実な姿勢で患者からの信頼も厚く、男性患者はもちろん、頻尿や失禁に悩む女性患者が相談に訪れるケースも多い。大きな総合病院に勤務していた際、「もっと、患者さんと総合病院のつなぎとなるような、『町医者』の役割が重要だ」と感じた本間医師。その使命をまっとうすべく、日々、真摯な姿勢で治療に当たる現在の状況をうかがった。
(取材日2013年8月27日)

炭鉱病院で奮闘する医師を描いた小説に感銘を受け、この道に

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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実は、大学入試の直前まで医師を目指したいという気持ちはまったくなかったんですよ。もともと、子供の頃からメカや機械が大好きで、幼い頃には時計やカメラ、ラジカセなどを分解してはまた組み立てるという遊びを繰り返していました。ですから自然と、「大学は理工学部に進み、工学系を勉強したい」という気持ちがありました。しかしあるとき、ふと思ったんです、「趣味は趣味として取っておいたほうが、純粋に楽しめるのではないか」と。そんなとき、渡辺淳一さんの「廃礦にて」を読みました。これは、炭鉱病院に務める青年医師の奮闘ぶりを描いた短編小説なのですが、この本にとても感銘を受けたんです。そこで方向を転換し、琉球大学の医学部へ進みました。

ご出身はどちらですか。

東京都練馬区です。「廃礦にて」の舞台が北海道ですので、本来なら北海道の大学で医学を学ぶのが正しいのかもしれませんが(笑)、もともと海が大好きだということもあって正反対の沖縄へ向かうことに決めました。大学へ入るために初めて那覇空港へ降り立ったときのことは、今でも忘れることができません。真っ青な空と南国特有の湿った風とか、街いっぱいに流れる穏やかな空気とか…。当時はまだ、沖縄が日本へ復帰してから15年ほどしか経っていませんでしたから、街には左ハンドルの国産車も走っていましたし、街なかの飲食店では円だけでなくドルが使われているところもありましたからまさにカルチャーショックの連続。今、振り返ってみれば、沖縄で学んだ6年間に、私の人生の礎が築かれたのでは、と思います。

大学卒業後の経歴を教えてください。

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大学ではボートセイリング部に所属していたのですが、その2年先輩が帝京大学医学部の泌尿器科へ来ないか、と誘ってくださったんです。私が大学5年に在学中、泌尿器科学会でもご高名だった教授が沖縄で初の腎臓移植の手術を行い、医学的にも社会的にも大きな意義をなしたことがありました。医学を学ぶ身として、そのの時代に立ち会えた事は私にとってとても印象深い出来事でした。同じ泌尿器科で学びを深めることができるなら、という思いもあって、先輩のお誘いを受けることにしました。もう一つ泌尿器科を専門にしようと思ったのは、外科的な側面と内科的な側面を持つ、とても興味深い学問であるということが大きな理由です。たとえば、腎臓がんのように外科的な処置を必要とする疾病もありますし、尿路感染症や血液透析のように内科的な治療が求められる疾患もあります。そういう意味で、カバーする範囲が非常に多岐に渡る、やりがいのある科目であるのではないか、と思っています。

総合病院と患者を結ぶ「つなぎ役」に徹したい

開業するに至った経緯を教えてください。

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帝京大学医学部本院の泌尿器科で2年間務めた後、1995年から武蔵野赤十字病院へ出向し、それから板橋中央総合病院へ移りました。そんななか、徐々にジレンマを感じるようになってきたんです。「もともと、私がめざしていた医療と、ちょっと違ってきたのではないか」と。大きな総合病院にはたくさんの患者さんがいらっしゃいます。街の診療所から適切な紹介状をいただいてくる患者さんも大勢いらっしゃいましたが、その一方で「あと少し、早く治療を開始していたら助かったのに…」と思ってしまうケースも少なくありませんでした。そんな様子を見ているうち、「街の泌尿器科医として患者さんと総合病院を結ぶ『つなぎ』役として、もっと上手に積極的に地域医療に貢献出来るのではないか」と思うようになってきたんです。自分の性格を考えると、サッカーでいえばエースストライカーではなくミッドフィルダーとして、つなぎのポジションを務めるのが性分に合っていますし、私はもっと本来の自分に合ったポジションを務めることで、患者さんに貢献することができるのではないか。そう考え、総合病院を辞して開業することにしました。

なぜ、この街を選んだのでしょうか。

自宅が目黒区にありますので、そこから近いということでこの街を選びました。このあたりは古くからお住まいの方や都心にお勤めの若いご夫婦、学生さんなどさまざまな方が住んでいらっしゃいます。商店街も充実していますし、街全体、活気があり、イキイキしているという印象を受けますね。私が治療を終え、夜に帰宅するときなど、商店街の店主さんたちが「先生、お疲れさま!」など、声をかけてくださるんですよ。そうした地元住民の結びつきがとても強く、暮らしやすい街だなという印象を受けますね。

地域の医療に貢献するために開院されたとのことですが、どういった施策を取っているのでしょうか。

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まずは、夜間の診療を開始したことです。20〜50代くらいの、働き盛りの患者さん達はどうしても通常の診療時間に来院することは困難です。特に、慢性疾患の患者さんは定期的に通っていただく必要があるにも関わらず、診療時間が合わないというだけで、通院を断念してしまう方も少なくありません。そのため、昨年の春から毎週火曜日のみ17時から22時まで夜間診療を開始することにしました。また、区内のドクター達との連携を深め、いざという時の協力体制を日頃から作っているということもその一端です。今春から、品川医師会と東京泌尿器科医会の理事を務めており、定期的に会合を行うことで密なコミュニケーションを維持し、最新の医療情報を交換し合いながら、互いに医療知識をアップデートするよう、努めています。もともと、泌尿器科のドクター数は他科に比べて非常に少ないんです。だからこそ、他のドクターとの連携が不可欠であり、たとえば手術が必要な患者さんに他のドクターをご紹介する場合でも、自信を持ってお勧めできるように、日頃から互いの得意分野などを確認し合っています。

尿失禁や頻尿で悩む女性患者のために、足を踏み入れやすい雰囲気に

今後、注力していきたいことはなんですか。

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近年、特に尿失禁や頻尿で悩む高齢の女性の方が増えています。数年前、品川区から依頼され、区民公開講座で女性の尿失禁について講演を行ったことがあるのですが、そのときの反響がとても大きかったんですよ。恥ずかしいという気持ちから、症状があっても誰にも相談できずにいるという方も少なくないんですね。尿失禁で悩む初老の女性が来院され、ホッとしたように「やっと来られました」とおっしゃって、涙を流されたこともあります。現在は60歳以上の男女で8人に1人、70歳以上の男女で4人に1人の割合でそうした症状が見られるとされており、潜在的には約800万人の患者さんがいるとも言われています。ここ5年間で4種の新薬が登場するなど、めざましく治療・研究が発達している分野でもありますから、これからはもっと気軽に受診していただけるよう、医療側からの働きかけも必要だと実感しています。

先生のプライベートについてお聞きします。休日は何をして過ごすことが多いのですか。

長女が8歳、長男が3歳になるのですが、子ども達と遊ぶことが多いですね。ディズニーランドへ出かけたり、水族館へ出かけたり……。子ども達にせがまれて、肩車をすることもありますよ。日頃、あまり運動ができていなくて、時々、友人とゴルフへ出かけるくらいが私にとっては、いいエクササイズになっています。スコアは内緒ですけれど(笑)。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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泌尿器科のクリニックにしては珍しく、こちらは患者さんの割合が男女同じくらいで、また、高齢の方と若い方の比率もほぼ同じなんです。たとえば、おねしょに悩むお子さんがお母さんと一緒にいらっしゃり、その後、お母さんからのご紹介で、おじいちゃんやおばあちゃんもこちらへ通院されるというケースもありますし、また、性行為感染症の検査のため、若いカップルが揃っていらっしゃることもあります。こちらでは、一般の泌尿器科診療はもちろん、性病の検査、包茎手術や包茎矯正、男性更年期障害や男性不妊症の検査や治療を行っていますし、そのほか、皮膚科診療として、にきび治療、アトピー性皮膚炎等の診療も行っています。私もスタッフの皆も、普段から患者さんが入りやすく親しみやすい雰囲気作りを心がけていますので、ちょっと気になることがあったらエステや美容室を訪れ体をリフレッシュする感覚で気軽に足を運んでいただければうれしいですね。

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