全国のドクター9,103人の想いを取材
クリニック・病院 158,819件の情報を掲載(2024年3月29日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市保土ケ谷区
  4. 星川駅
  5. ふるた歯科
  6. 古田 潤二郎 院長

古田 潤二郎 院長の独自取材記事

ふるた歯科

(横浜市保土ケ谷区/星川駅)

最終更新日:2024/02/29

古田潤二郎院長 ふるた歯科 main

星川駅から徒歩約3分とアクセスの良い「ふるた歯科」。ホームセンターの3階にある同院には、子どもから大人までさまざまな悩みを抱えた患者が訪れる。1992年の開業から30年以上がたち、親子3代で長く通う家族も多い。「当院は子どもから大人まで、一生涯を通したアプローチができる地域のかかりつけ歯科医院をめざしています」と話す古田潤二郎院長。歯科治療だけでなく、子どもから高齢者までの口腔機能の改善にも注力し、舌圧測定器や咀嚼機能を検査する機器で感覚だけでなく数値で症状を把握するよう努めている。治療の面では歯科用CTやCAD/CAMシステムなど先進の機器をそろえ、インプラントや根管治療といった精密さが必要な治療にも対応。優しい笑顔で地域住民の健康を見守る古田院長に話を聞いた。

(取材日2023年12月1日)

小児から高齢者まで、家族で長く通える歯科医院

こちらの診療にはどんな特徴があるのでしょうか?

古田潤二郎院長 ふるた歯科1

当院は小さなお子さんから高齢の患者さんまで、幅広い年齢層に対応できる「家族で長く通える歯科医院」で、私を含め5人の歯科医師があらゆる世代のお口の健康をサポートしています。1992年の開業から30年以上がたち、今では親子3代で通ってくださるご家庭も多いですね。最近では子どもや高齢の方の口腔機能のサポートにも力を入れています。2020年にホームセンター3階に移転し、駐車場からすぐという利便性もあってか、車いすやご高齢の患者さんが以前より増えました。土日祝日も平日同様に19時までの診療で、忙しい学生さんやお勤めの方にも気軽にご利用いただけます。また、移転時に計7台の診療ユニットを入れ替え、すべてでマイクロスコープが使えるようになりました。診療時や器具の消毒には強電解水を使用し、感染症対策として器具の滅菌を行うオートクレーブ(高圧蒸気滅菌処理機器)は先進のタイプを導入しています。

インプラントや根管治療での工夫を教えてください。

歯科用CTやCAD/CAMシステムなど先進の機器により、インプラントや根管治療といった高度で精密さが必要な治療にも対応できます。安全性も重視し、口腔内の細菌が根管内に侵入するのを防ぐため、治療によってはラバーダムを使用するなど衛生管理を徹底。歯型は口腔内スキャナーによる光学印象で採取しますから、不快感も少ないかと思います。インプラント治療には、歯科用CTの撮影データから埋め込み用のガイドを作る「ガイデッドサージェリー」を導入しています。データをもとに適切な位置・角度・深さをシミュレーションして作成したガイド位置に沿って行うので、治療の精度と安全性の向上に役立ちます。メスで歯茎を切るようなこともほぼなく、術後の早期回復も期待できます。

診療方針についてお聞かせください。

古田潤二郎院長 ふるた歯科2

例えば同じ虫歯でも、虫歯になったプロセスは一人ひとり異なります。なぜその症状が出るのかそれまでのプロセスをさかのぼり、患者さんが体と心に抱える問題や根本的な原因を丁寧にひもとく作業を大切にしています。そうやって症状が再発しない環境を整えなければ、どんなに良い治療を行っても治せたとは言えません。そのため、当院では治療と同時進行で、ブラッシングなどの口腔衛生指導や食育をからめた生活指導を行います。虫歯を治して終わるのではなく、食生活を含めて虫歯になりにくい口腔環境をつくり、それを維持できるようサポートしていくのが、お口のかかりつけ歯科医としての役目だと思っています。

子どもから高齢者まで「口腔機能」が重要に

子どもの口腔機能では何が問題になるのでしょうか?

古田潤二郎院長 ふるた歯科3

食べる、飲み込む、話すといった口腔機能が十分に発達しない口腔機能発達不全症の子どもが増えているようです。何かに集中したとき口を開ける、鼻でなく口呼吸するといったケースはその可能性があり、食べこぼしやむせるなど食事がしづらいほか、口呼吸で口の中が乾燥し、雑菌が体内に侵入しやすくなるなど、お口と体全体の健康に悪影響が考えられます。当院では唇を閉じる力の強さなどを検査し、問診と合わせて口腔機能発達不全症と診断した場合は、唇や舌の筋肉を使う体操などで改善を図っています。普段から舌の適切な位置を意識することに加え、なるべく口を閉じたままの歯磨きにチャレンジする、風船や吹き戻しのような玩具を吹いて口の周りの筋肉を強化するなど、日常生活に取り入れやすい方法もお伝えしています。親子で一緒に楽しみながら口腔機能を強化していただきたいですね。

高齢者の場合は口腔機能が低下すると聞きました。

高齢になると筋力の低下や病気などの影響で、オーラルフレイルという口腔機能が衰えた状態、それが重症化した口腔機能低下症の方が多くなります。しっかり噛めない、うまく飲み込めない、唾液の分泌が減るなどの症状が見られ、やがて口腔内全体が悪化して、全身の健康にも悪影響が懸念されます。当院では舌圧測定器や咀嚼機能の検査により、感覚的なものだけでなく数値で症状を把握して、患者さんにもご説明しています。このように年齢を問わず口腔機能が大切なことを、ご本人はもちろんご家族にも知ってほしいと思います。当院がある保土ケ谷区の歯科医師会では、住民の方を対象としたイベントや公開講座を通じて、虫歯・歯周病と並んで口腔機能の発達不全症や低下症、オーラルフレイルへの啓発を進めています。

ほかに力を入れている診療などを教えてください。

古田潤二郎院長 ふるた歯科4

最近ご相談が多い睡眠時の歯ぎしりや食いしばり、顎の痛みへの対応にも力を入れています。歯ぎしりや食いしばりは歯を傷つけるだけでなく、顎関節症や歯周病にも関連し、頭痛や肩凝りの原因にもなりかねません。就寝中の歯ぎしりでお困りの方には、ナイトガードという睡眠時に装着する保険適用のマウスピースがお勧めです。また、歯がもろくなる、すり減った感じになる、詰め物がすぐに取れるといった方は、逆流性食道炎で口の中に酸が出ている可能性があります。これは大人だけでなく子どもにも多く見られ、必要なら内科や心療内科と連携し、患者さんの心と体の状態に気を配りながら根本的な原因からの解決をめざします。このほかホワイトニングでは使用する薬剤やシステムをニーズに合わせて見直し、知覚過敏のある方には痛みに配慮した方法で行っています。

口腔を通じて、全身の健康や家族の未来を守る

診療時に心がけていることをお聞かせください。

古田潤二郎院長 ふるた歯科5

まずは患者さんがどのような悩みを抱え、どのような環境にあるのか、さらにどのような治療を望んでいるのかを把握するために、的確な質問をすること。そして話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。めざすゴールが決まったら、わかりやすい説明できちんと納得していただいてから治療に入ります。治療に関しては、お口の中を触るときの器具の当たりや手の当たりをできるだけ優しくするよう、スタッフにも徹底させています。「病気でなく患者さん自身を診る」「納得して帰っていただく」ということは、開業以来からの変わらぬ課題です。

歯科医師会など地域での活動にも積極的と伺いました。

私が会長を務める保土ケ谷区歯科医師会では、学校歯科検診や乳幼児歯科検診などに協力するほか、地域行事への参加、親子でお口の健康や虫歯について知っていただくイベントの開催などで、地域の皆さんへの啓発活動を続けています。行政の協力を得て、乳幼児に歯科医院でブラッシング指導などを行う「ぴかぴか!はじめてのはいしゃさん」という取り組みも行いました。こうした活動の中で私が残念に思うのは、若い方が一人暮らしを始めた途端、生活習慣の乱れから虫歯や歯周病になるなど口腔環境の悪化が見られること。今後はそうした世代にも早めにアプローチして、生涯を通じてより良い口内環境を保っていただければと考えています。

最後に地域の方へのメッセージをお願いします。

古田潤二郎院長 ふるた歯科6

お口は健康の入り口です。最近では歯周病菌が全身に与える悪影響や、心筋梗塞・脳梗塞・認知症と深く関わっていることも知られるようになってきました。また、お口の中の細菌が血液を介して胎盤に作用し、おなかの赤ちゃんの発育を妨げたり、早産や低体重出産を招く可能性があることもわかってきています。口腔内の状態が全身の健康や家族の未来にもつながることを、もっと多くの方に知ってもらいたいですね。虫歯や歯周病だけでなく、お口のトラブルと関係ありそうな体の不調や強いストレスを感じている方も、ぜひ一度ご相談ください。子どもから大人まで、一生涯を通したアプローチができる地域のかかりつけ歯科医として、今後も貢献していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/44万円、歯列矯正(全顎矯正)/77万円、小児の咬合育成(口腔筋機能訓練)/5万5000円 ※相談・検査・診断・訓練までの標準料金、ホームホワイトニング/3万8500円(トレー作製代、2週間分薬剤含む)、オフィスホワイトニング/2万5000円(1回)

Access