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和田志津子 院長の独自取材記事

品濃町内科クリニック

(横浜市戸塚区/東戸塚駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR東戸塚駅から徒歩数分の場所に「品濃町内科クリニック」はある。雑居ビル2階のドアを開くととても広い待合室が迎えてくれる。窓も大きく開放的だ。開業して15年以上のクリニックだが、明るく清潔で初診でも気軽に訪れることができる。院長を務めるのは和田志津子先生。勤務医としても数多くの研鑽を積まれてきたベテラン医師である。血管障害や心疾患診療を専門とし、また健康スポーツ医でもあることから健康づくりの啓蒙にも力を注いでいる。物腰柔らかで、気さくな人柄の先生で、ちょっとした心配事でも相談しやすい。そんな和田院長にこれまでの医師としての歩み、診療へのこだわり、展望などを伺った。
(取材日2013年9月26日)

心臓疾患の診療に惹かれ、研鑽を積んだ勤務医時代

医師を目指されたきっかけはどのようなことですか?

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私は幼い頃は外で遊ぶことが好きで、近所のお姉さん達に混じって、かけっこなどをよくしていましたね。家のお手伝いもよくしていて、いろいろできるというか、いろいろに参加したいタイプだったようです。親戚のおばさんと、「大きくなったら何になりたい?宝塚にはいるの?スチュワーデスになるの?」と聞かれたり、やり取りを交わしたことを覚えています。その中で医師を目指したのは、父が昔、医師を目指していた時期があると言っていたことも影響していると思いますが、高校生になって、進路について考えるようになった時に、資格を取り、専門的な技術を身につける方向に進みたいと思ったからです。

医師としてのこれまでの歩みをお聞かせください。

卒業後は同大第2内科に入局して、それから国立横須賀病院、海老名厚生病院、目白病院での勤務を経て開業しています。このクリニックは開業が平成8年ですから、勤務医は15年ですね。横須賀病院は比較的大きな教育病院で、じっくりと自分の知識や診療を磨くよう努めました。心電図に造詣の深い先生が毎週回診と講義にみえていたり、循環器内科の先生と組んで診療にあたったりして、良い研鑽を積むことができましたね。特に、よく診ていた心臓疾患に関しては、カテーテル治療が広まる前の時代でしたが、とてもよく覚えています。例えば心筋梗塞や心不全などの危篤状態の患者さんに対して、モニターで心臓のポンプ機能を測定しながら、治療や安静度を調整していく方法に新鮮な驚きと感銘を受けました。特に感動したのは、治療中に行う心臓のリハビリでした。絶対安静の状態から、ベッドアップできるようになり、やがて徐々にトイレまで歩けるようになるまでの、心臓機能の回復が如実に伝わってきた時、それを間近で見ていて、とても感動しました。今、健康スポーツ医の資格を持っていることや、今でも勉強会に時々出席していることも、こういった経験からだと思います。患者さんにも、そのコツを教えることができたらと思っています。その後、呼吸器・膠原病・血液内科などの他分野の先生方と組んで診療にあたる機会もあり、とても広い範囲の疾患を担当し、知識を深めることができました。こういったさまざまな経験を経て、内科医として血管障害・心臓疾患の診療を軸にしていこうと決めました。海老名厚生病院と目白病院は二次救急病院でした。救急車で搬入される患者さんも多く、とにかく早い診断と治療の目処をつけることや、重症の場合は、ただちに三次医療機関へ転送するという判断力を身につける、良いトレーニングになりました。近年、地域の2次、3次医療機関や介護施設との連携が特に欠かせない時代ですので、病診連携の基礎として、開業医として大切なことを学べたと感じます。忙しい毎日でしたから、看護師はじめ、スタッフ達と密に連絡を取りながら協力して仕事をするチームプレーの大切さを実感したのも、この時期です。

その後、開業をされたわけですね

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実は、開業に関してはそれほど強く考えてはいませんでした。ただ、勤務医として働く毎日の中で、勤務医と開業医の役割の違いというものを感じていた、というのがいちばんの理由でしょうか。勤務医は、病院で入院している患者さんの病気と向き合って治療をしますよね。それに対して開業医は、日常生活を送っている方に対して、「病気状態から、健康状態に戻す」お手伝いをするというような感覚でしょうか。そういう患者さんの中には、例えば糖尿病の方など、ご自分が病気であるという自覚がない方もいらっしゃいます。そういった方ときちんと向き合い、それに気付かせていけるような役割でありたいと思ったことが、開業の理由ですね。あとは、当時、東戸塚は新しい街で、なにか期待できる街というイメージがもてたような気がします。

予防も大切だが、病気との上手な付き合い方も

どのような患者さんが来院されていますか?

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主に中高年の方ですね。50代から上は90代まで、歩いて来られる慢性疾患の方が多いです。狭心症・不整脈・弁膜症・高血圧などですね。健康診断で、糖尿病・高脂血症・肥満症などの生活習慣病を指摘されて相談に来られるかたもいらっしゃいます。もちろん、気管支炎や胃腸炎のような疾病で来られる方もいますね。特に今年の7月には、急激に暑くなったこともあり、熱中症の患者さんも多かったですよ。

診療のこだわりを教えてください。

基本的なことですけれども、丁寧な問診と診察で的確な診断をつける。そして、検査をしてその診断の裏づけを取ることですね。内科は、やはり診断が大切だと思います。もちろん、必ずしも100パーセント正確な診断ができないことは多くありますが、最低限わかっていることから、何とかおおまかな病気の診断と、程度の確認を行うことですね。治療の方向性を固めるということです。そして、治療やリハビリをしながら、患者さんの日常生活へのアドバイスや指導をしていくことが、内科医として大事な役割だと思っています。とは言っても、まずは患者さん自身が生活を見直して、ゆがんでいるくぼみに気づいて、軌道修正していくことが大切です。私たち医師は、そこを気づかせるお手伝いをしているのだと、日々感じています。

開業して15周年を迎えられましたが、印象に残っているエピソードをお聞かせください。

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エピソードというのか、私自身が感心したことなのですが、「病気であっても元気に過ごせる」ということを実感した例はよく覚えています。正確には、日常的に食事や運動習慣が程よくできている患者さんは、例え中等度以上の病態であっても、健康的な生活を送れるということですね。弁膜症を患ったある患者さんのことです。来院されたときは、もうあまりよくない状態でした。心臓の弁だけが悪かったのではなく、周辺の動脈硬化も進んでいて。それである大きな病院へ、手術目的で紹介しました。手術はとても大掛かりなものだったそうですが、無事に終了したそうです。でも、人工呼吸器が外れても、全く何の反応もなく眼を閉じたままの状態で、2〜3ヶ月程CCU(集中治療室)から出ることができなくて。ご家族も大変心配され、相談に来られたので、面会の時には、声かけをして、手を握り返すか試してみてと伝えました。すると握り返してきたと言うので、必ず聞こえているから引き続き励まして、マッサージもしてあげてと伝えたんです。それからは、時間はかかりましたが、ご家族の方のマッサージなど懸命な支えで、やがて立ち上がることができるようになり、自宅でリハビリを重ね、徐々に歩けるようになったときは、私も本当にうれしかったですね。病気にならないための予防も大切ですが、いざ病気になってしまってからも、諦めない前向きな病気との付き合い方、というのも大切だと改めて感じた思い出です。

気軽に通えるクリニックとして健康づくりと地域医療に貢献を

開放的で広い待合室が印象的ですね。

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ありがとうございます。はじめは、あんまり広すぎるかなと思っていたんですが、開業してすぐの頃は、このスペースを利用して、「心臓・肺と全身の血管を丈夫にする講座」という企画を開催したりしました。初めに私が血管障害の講義をしたあと、患者さんにビデオを見てもらい、その後、地区センターから講師の方をお招きして、ストレッチ体操なんかをやっていました。今はもうやっていないのですが、最近になって、近辺にそういったヨガ教室やフィットネスクラブなんかも増えてきたように感じますね。

休日のご趣味などはありますか?

今は家でゆったりと音楽を聴いたり、読書をしたりして過ごしています。でも月に数回は、スポーツクラブで体を動かしていますよ。今は、1000メートルを目標に、ゆっくりと休み休みのクロールなんかをしています。気をつけないと医師は運動不足になりますからね(笑)。子どもの頃から、スポーツは好きでしたね。それこそ、色んなものに手を出しました。陸上やバスケット、卓球、テニス。また、ワンゲル、ゴルフ、ダンスなど……本当にたくさん。ただ、どれもこれも極めることはできませんでしたけどね(笑)。今は趣味というか、休日にリフレッシュする程度で、のんびりと楽しくやっていますね。

最後に今後の展望をお願いします。

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この東戸塚というのは新しい町なんですね。駅ができたのが昭和55年、それから開発でマンション群や事業所が増えて、発展してきました。開業当時は、東京へ仕事に通う住民の方々も多く、横浜都民とも言われるほどでしたよ。でも、最近では街の発展もあり、だいぶ変わってきましたね。それにともなって、地域医療というものも格段に変化してきています。特に横浜市では、10年ほど前から整備されてきている中核病院構想というものがうまくいっているように思います。病診連携も充実した体制が整っていますし、地域医療も手厚くなってきているので、患者さんも住んでいる地区の医院や病院へという方が増えていると感じています。医療の進歩は、検査も治療も、日々めざましいものがあります。そういった中で、患者さんに良い医療情報を提供できるよう努めていきたいと思っています。そして、町の小さなクリニックとして、患者さんの健康や暮らしのお手伝いを通して、地域医療に貢献していければと考えています。

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