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渡辺 亨 院長の独自取材記事

わたなべ矯正歯科

(横浜市金沢区/京急富岡駅)

最終更新日:2019/08/28

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乳歯でも始められ、歯を抜かない矯正も十分可能だと、矯正の最新事情を教えてくれた渡辺亨院長。しかも「お子さんの歯が生え替わる時期、成長期の発達を利用した早期治療は、将来起こる歯並びの乱れ、顎の発育不全などを防ぐ効果もあります」と続ける。取材に訪れたのは京急線京急富岡駅から徒歩1分の「わたなべ矯正歯科」。親知らずから口周辺の筋力不足まで、歯並びを悪くする原因はさまざまだという。「矯正はテクニックが注目されがちですが、実は診断が7割だと私は考えています。患者さんの現状から原因を洗い出し、将来を正確に予測することが重要なのです」と渡辺院長。矯正は見た目の美しさよりも、その人が健康に楽しく生きるために必要な治療なのだ。「矯の文字には『誤りを正す』の意味があります」と、本来とは違う位置にある歯を元に戻し、筋力不足をトレーニングで回復させる「矯正」を行う同院の治療について詳しく聞いた。
(取材日2013年10月17日)

子どもを中心に、声を使うプロまで幅広く診療

こちらにはどんな年代の方が多く見えますか?

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当院は矯正専門の歯科医院で、2、3歳のお子さんから成人、お孫さんがいるお年寄りまでと幅広いですね。プロの歌手やアナウンサーの方が「より聞きやすい声が出せるように」と矯正を希望されることもありますが、やはり一番多いのはお子さんの矯正です。都心部では成人の患者さんの割合も増えるのだと思いますが、ここは郊外の住宅地でファミリー層が多いところ。私も金沢区出身で区内の小学校に通いましたから、そうした地域性はよくわかった上で地域医療に貢献したいと思って開業しました。小さいお子さんを診るといっても、やはり詳しい話をお聞きできるのはご両親。初診時は「どんなことが気になって、どうしたいのか」というご希望を話していただきます。もちろん完璧な歯並びにしたいのだと思いますが、どこまで矯正できるのかを診断するには、そのお子さんの歯並びが乱れた理由や過程を詳しく知ることが重要になります。

なぜ悪くなったプロセスを知ることが必要でしょうか?

矯正という言葉から歯を移動させるテクニック重視と思われがちですが、技術は治療全体の3割程度で、これはトレーニングである程度身につくもの。本当に難しいのは残り7割を占める診断なのです。私たちが言う「予後」とは手術後の経過に限定したことではなく、「矯正しなければこうなって、矯正するとここまで回復できる」といった患者さんの5年後、10年後の状態を、さまざまな可能性も考慮しながら予測するものです。正確に予測するには歯並びが乱れた原因として何が考えられ、それらがどのように影響し合って、お子さんの成長によってどう変わるのか、という分析は不可欠です。この部分を歯科医師があやふやにして、合理的でない治療目標を設定した場合、いったんは希望通りになっても無理が出て、元に戻ったり痛みが出たりすることがほとんど。予想以上に矯正が長引き、結果的にはうまくいかないケースもあるんです。

矯正を始めるのは何歳くらいが適していますか?

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歯並びの乱れは一部に遺伝もありますが、ほとんどはその方自身の問題です。親知らずの影響、口周りの筋肉の発達度、舌の使い方、姿勢やかみ方の癖など、原因は本当にさまざまで、しかもお互いに影響し合っています。例えば親知らずの場合、お子さんやご両親が存在に気づくのは歯ぐきから顔を出した後ですが、実際は埋まっているときから歯並びが乱れる原因を作っています。人間の顎は小さくなりましたが歯のサイズは昔通り。親知らずを含めた32本どころか、親知らずを抜いた28本も正常に並ぶスペースが足りないのです。そういう顎で親知らずが成長を始めると、大きくなるにつれて奥歯を前に押し出します。するとドミノ倒し的に影響は前に伝わって、結局は前歯に一番影響が出ることになります。ですから「前歯の乱れを何とかしたい」とご相談に見えても、原因は親知らずというケースは案外と多いのです。親知らずに限らず、歯が乱れた原因は難しいので、検査した後にはきちんと時間をとって順序だててお話しし、また過去の治療例をご覧いただいて、ご両親にもわかりやすく説明するよう心がけています。

何歳でも矯正はできる。気になったら早めに相談

何歳くらいから矯正を始めたらいいでしょうか?

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何歳からでも矯正はできますが、お子さんの発達段階によって適用できる治療方法は異なってきます。小学校5、6年生の場合はブラケットによる治療から始まり、永久歯が生える前の2、3歳のお子さんなら、歯の生え替わり時期に活発な代謝を利用した矯正も可能です。大人の歯は力を加えてもその歯が傾くだけですが、生え替わり時期は歯に加えた力で根元から動かすことができます。以前は「矯正は永久歯になってから」と言われていましたが、生え替わりを待たなくても、お子さんやご両親が気になったときに相談に来てもらう方がいいでしょう。状況を見て早期矯正治療を始めるか、早すぎるなら経過を見て半年後や1年後に再受診をお願いするか、一緒に検討できますから。実は人間の上顎と下顎は発達時期がずれています。下顎は子どもの身長が伸びる第2次成長期が成長ピークで、上顎はその前に成長が終わってしまいます。こうした発達時期の違いから、上顎と下顎の大きさがアンバランスになったお子さんも増えています。当院では出っ歯のご相談も多いのですが、ほとんどは歯が前に出ているのではなく、発達不足で顎が後退した位置にあることが原因。その場合は歯ではなく顎の位置や大きさの調整がポイントになってきます。

歯並びが乱れる理由はほかにありますか?

唇を含めた口周辺の筋肉と、舌の力や動きも要因の一つです。唇の締りより舌の力が強いと前歯が押し出される格好になり、逆なら前歯が内側に傾きます。食事の様子を見て「前歯でかみ切って、奥歯でかみくだく」一連の動作がうまくいかない子は、ここがアンバランスな可能性は高いと思いますね。当院ではMFT(筋機能療法)で口周りの筋肉を強くして、この状態を改善するプログラムも指導し、筋肉が未発達のお子さんの治療にも対応しています。人間は二足歩行で直立して顎の重心が斜め後ろになり、筋肉によって後ろに引っ張られる緊張状態が続いているんです。このため下顎が後退して上顎に入り込んだ深いかみ合わせになりやすいのですが、筋肉の緊張をトレーニングでほぐすだけでも下顎が前に出やすく、発育が活発になります。また顎が静止した状態のかみ合わせに加え、顎が動いたときの力まで診る「顎機能検査」も当院で行いますから、より詳しく問題点を探して治療に役立てることも可能です。矯正の「矯」は誤ったものを正すという意味。歯だけでなく筋肉も含めて正常に戻していくのが、私たち矯正歯科医師の仕事だと考えています。

ではどんなとき矯正歯科医でよかったと思われますか?

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矯正には長い時間がかかり、3、4歳から始めて経過観察も含めると10年近く。それだけ長期に通院された皆さんとは、一緒に同じ時間を過ごした仲間のよう。そのためか矯正が終わって喜んでいただけると、私たちも自分たちのことのようにうれしくなるんです。また歯並びが正しくなると、食べたり話したりといった機能も向上します。ですから当院には「高齢になってもおいしく食事がしたいから」と受診される方もいますし、全国ネットの放送局に勤める新人アナウンサーの方も治療に来られました。「これまで以上に歌唱力や表現力を確かなものにしたい」と矯正を希望されたオペラのソプラノ歌手も……。その方は発音や滑舌がよくなり、歯並びも美しく表情まで豊かになって驚きましたね。矯正が終わる頃にはドイツ留学が決まり、自信を持って旅立たれた姿を見て、矯正が新たなチャレンジに挑戦する後押しもできるのだと実感しました。

茶道の心構えで、患者一人ひとりを迎える

先生が歯科医師をめざしたきっかけは何でしたか?

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もともと生物学が好きで、人を相手に仕事がしたいと思って進路を医療関係に絞り、最終的に歯科医師を選びました。家族どころか親戚にも医療関係者はいなかったので、大学に入って「医療の仕事はこういうものか」と一から勉強していきましたね。歯科は詰め物やかぶせ物を作る技巧的な部分もありますが、矯正学自体は生物学に非常に近い分野です。お子さんから成人になる人間の成長をマクロな視点で追う一方、歯の一部が少しずつ壊れて転化、吸収、代謝され、また歯の成長につながるといったミクロな生物学的現象を応用して、できるだけ無理なく歯を移動させるのが矯正の考え方なんです。

ところでご家族皆さんが同じ趣味をお持ちだとか?

家族旅行で京都によく行くのですが、抹茶をいただく作法をきちんと身につけたいと思って、私は1年ほど前にお茶を習い始めました。招かれる側の心得を理解するには、やはり本人もお手前ができた方がいいと勧められたんです。妻は以前から茶道の心得があり、子どもたちも先に習い始めていたので、「子どもに負けられない」という気持ちもありましたね(笑)。ですから今は家族みんなで茶道の先生に教わっています。ただお茶の考えは日常生活、歯科医師の仕事にも十分生かせるんじゃないでしようか。いわゆる「おもてなし」とは、お招きした方がいらっしゃる前に、その人のために気配りをして迎える準備を整えることですから。それに患者さんとも趣味や部活、旅行の話などができると、お互いの距離が近づいて信頼関係が生まれやすくなると思います。

最後にこちらの医院の目標を教えてください。

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当院は2013年夏に内部をリニューアルして、手狭になった待合室のレイアウトを変え、診察室にカウンセリングも兼ねた診療台を1台増やしました。院内の雰囲気も明るくなりましたが、もともとカウンセリングしやすい環境を整えることが大きな目的でした。初診時や矯正を始めるときだけでなく、治療の途中にお子さんやご両親に疑問や質問があるなら、しっかりと相談時間を設けて丁寧にお話を聞きたいと考えています。進行状況の再確認はもちろん「部活で吹奏楽器を始めた」といった個別のご相談にも対応していきます。これまで言いづらかったこと、つい先延ばしにしていた質問なども含め、患者さんの要望をお伺いしたいですね。当院はスタッフも矯正治療経験が豊富ですから、言いにくいことはスタッフに話していただくこともできます。わかる範囲はしっかりした専門知識をもとに答え、私と連携が必要なところはきちんと伝えてくれます。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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