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安崎 弘晃 院長の独自取材記事

小谷医院

(横浜市金沢区/能見台駅)

最終更新日:2021/12/27

安崎弘晃院長 小谷医院 main

能見台駅からバスに揺られること5分。京急バスの能見台三丁目停留所からすぐの、街路樹が印象的な通り沿いにある「小谷医院」。2018年に院長に就任した安崎弘晃先生は、患者との会話を大切にし、わかりやすい説明を心がけ日々診療にあたっている。めざすのは、気軽に相談できる地域密着型のかかりつけ医だ。幅広い症状に対応している同院だが、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、また安崎院長の専門分野でもある消化器の病気に特に力を入れている。院内には経鼻・経口の上部内視鏡検査装置や超音波検査機器を備えており、各種検診にも対応。「病気の早期発見に努めるのが私たち診療所の役割」と語る安崎院長に、同院の特徴や、診療時の心がけについて話を聞いた。

(取材日2021年12月15日)

生活習慣病、消化器疾患を中心に健康の悩みに広く対応

クリニックの診療内容を教えてください。

安崎弘晃院長 小谷医院1

高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、また消化器の病気を中心に、内科全般に対応しています。もともとの私の専門は消化器内科なので腹痛や肝障害を指摘され受診される方が多いですが、大学病院を退職後一般内科診療に携わり約8年がたちました。喘息やCOPD、循環器疾患、甲状腺疾患、花粉症など幅広く対応していますし、発熱患者さんも原則皆さん診察させていただいてます。院内には心電図やレントゲン撮影装置はもちろん、胃の経鼻内視鏡検査装置や超音波診断装置を導入していますので、症状に合わせ、血液検査や各種診断装置を組み合わせて検査をすることができます。また国民健康保険の特定検診、75歳以上を対象とした横浜市健康診査、肺・大腸・胃・前立腺のがん検診にも対応しています。健康管理のためにと気軽に受けた検査や検診で、病気が見つかるケースも少なくありません。気になる症状があればなんでもご相談ください。

気軽に相談できて、幅広く診てくださるのですね。

当院は地域密着型のかかりつけ医。近隣に住む皆さんが気軽に立ち寄れて、なんでも相談できる医療の入り口でありたいと思っています。患者さんからの週末診療のニーズも高いため、土曜と日曜も午前中は診療を行っています。また高血圧に悩む方により専門的に対応できるよう、毎月第4土曜には、高血圧症を専門とする医師に外来を担当してもらっています。地域医療の中で当院のような診療所と大規模病院と役割は異なります。ちょっとしたことでも気軽に相談してもらって、病気の早期発見に努めるのが私たち診療所の役割です。そして当院で診られるものはしっかりと診た上で、大学病院や総合病院で診てもらうべきものは迅速に紹介することが大切だと考えています。横浜市立大学医学部附属病院や横浜南共済病院は私が以前に勤めていたこともあり、今も連携を強化しています。

超音波検査ではどのような症状がわかるのでしょうか?

安崎弘晃院長 小谷医院2

患者さんに痛みなどの負担が少なくさまざまな臓器の検査ができるのが特徴です。最近、特に血圧やコレステロールの値が高い方が受けられているのが頸動脈エコーです。首の動脈の状態から動脈硬化を評価します。甲状腺エコーでは甲状腺腫瘍や腫大を、心臓エコーでは心不全や心臓弁膜症などを評価します。腹部エコーでは肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の状態が確認できます。そのほかにも、膀胱腫瘍や前立腺肥大の検査に用いる膀胱・前立腺エコー、深部静脈血栓症の評価などを行う下肢静脈エコーというように、超音波検査でわかることはとても多いんですよ。

信頼されるクリニックづくりに尽力

こちらの診療所は30年以上の歴史があるそうですね。

安崎弘晃院長 小谷医院3

2018年10月に前院長である小谷貢先生から引き継ぎ、院長に就任しました。私はこれまで、近くにある横浜南共済病院や横浜市立大学附属病院にも勤めていましたし、今住んでいるのも同じ金沢区ですから、この地域にはすごくなじみがあります。ですから当院を引き継ぐことができたのは本当にうれしかったですね。実は小谷先生とは、継承をするという話になる前に面識はなかったのです。しかし偶然にも、2018年の9月まで勤めていた診療所は、そちらの先代の院長と小谷先生とで50年近く前に立ち上げたのだそうです。何かの縁を感じました。引継ぎ後しばらくは小谷先生が毎日一緒に診療をしてくださり、患者さんを一人ひとり紹介していただきました。患者さんにも安心してもらえたと思いますし、私もすごく心強かったですね。

引き継いでから感じられたことは、何かありますか?

高齢の患者さんの中には病院をかけ持ちしている人が多い、そう感じました。例えば、高血圧症の薬をもらうだけで循環器の先生のところへ行ってから、糖尿病の薬をもらいに糖尿病の先生のところへ行っている方。また当院と大規模病院のどちらにも通われている方。患者さんがそれで安心できるならば良いかもしれませんが、いくつも通院するのはやはり大変だと思います。先ほどの診療所と病院の役割分担の話にもつながるのですが、病状が落ち着いているのであれば、かかりつけ医に任せていただけるとうれしいですね。大規模病院には、年に数回、検査を受けに行くのが理想のスタイルではないでしょうか。病院へ行くのが大変なのでここで薬を出してほしい、自分の体を全部任せたい。そう思ってもらえるように患者さんとの信頼関係を築いていきたいと思います。

信頼されるクリニックづくりに努めていらっしゃるのですね。

安崎弘晃院長 小谷医院4

そのとおりです。院長に就任して3年がたちましたが、ありがたいことに小谷先生が診ていた患者さんも引き続き通ってくださり、新規の患者さんも増えています。私も患者さんや時代のニーズに合わせ、環境づくりにも力を入れてきました。エックス線写真やカルテのデジタル化もその一環です。基本的な血液検査も院内で行えるようになりました。また患者さんの利便性を考え、待合室のモニターで順番待ちの状況がわかるようなシステムを導入しています。私の得意分野を生かして胃の内視鏡検査にも対応し、高血圧症の専門知識を持つ医師も診療に加わりました。横浜市の健康診断や各種がん検診にも対応し、診療の幅は着実に広がっています。この地域は丘の上にあり、何か用事があるときには、バスなどで駅まで降りて行かなければならず、あちこちの診療所に通うのは大変なんです。当院でできることは何でも対応し、地域に溶け込む診療所になっていけるといいですね。

患者の声に耳を傾け「納得できる医療」を提供

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

安崎弘晃院長 小谷医院5

あまりはっきりした理由はないんです(笑)。父は会社員だったのですが、将来資格を持ってできる仕事をしたほうがいいと言われて育ち、それがずっと頭の中にあって医学部に入りました。消化器内科を専門に選んだのは、内科の中でも検査が多くて体を動かす科だったから。検査結果の数字とにらめっこしながら考えるより、体を動かすほうが私には合っていました。その後は大学病院や基幹病院で研鑽を積み、大学院での研究や診療所での勤務を経て、当院を引き継ぎました。今は医師になって本当に良かったと思っています。患者さんと真摯に向き合えば「ありがとう」と感謝してもらえる。それがすごくうれしいですし、医師のやりがいというのはそこに尽きるのではないでしょうか。

診療の際に心がけていることを教えてください。

笑顔と優しさ、そして患者さんが通いやすい雰囲気づくりです。適切な診断や治療を行った上で、患者さんが心から安らげるような、安心して自分の体のことを任せられるような「かかりつけ医」をめざしています。私だけではなくスタッフも同じ思いで患者さんと接しており、診察が終わってから患者さんとスタッフが談笑してくつろぐ光景をよく目にします。こういったアットホームな対応が、院内の雰囲気を温かくしているのでしょう。診療時には患者さんの声に耳を傾け、わかりやすい説明で「納得できる医療」の提供を心がけています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

安崎弘晃院長 小谷医院6

私のモットーは、丁寧に対応して真面目に診療をしていくこと。それを地道に続けていけば、信頼はついてくると考えています。地域に根差した患者さん中心の医療を心がけ、安心していただける「かかりつけ医」として、最善を尽くしていきたいと思います。駐車場も7台分あり、土日も診療を行っています。生活習慣病から消化器疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、内分泌疾患と幅広く診療をしていますので、健康のことなら気軽にご相談ください。

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