高橋 朋穂 院長の独自取材記事
柿の木坂内科皮膚科クリニック
(目黒区/都立大学駅)
最終更新日:2026/02/04
心臓や血管といった命に直結する症状を診る循環器内科と、日常の不調や見た目の悩みに寄り添う皮膚科・美容皮膚科。その両方を診療する「柿の木坂内科皮膚科クリニック」。診療を一手に担う高橋朋穂院長は、長年にわたり基幹病院の循環器内科に在籍し、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全管理に携わってきた。並行して皮膚科・美容皮膚科でも研鑽を積んだという。「家の近くにあって良かったと思ってもらえるクリニックにしたい」と語る高橋院長は、爽やかな雰囲気の中に、確固たる信念を持つ。自身の病気をきっかけに循環器の道へ進んだ経緯や、内科と皮膚科を併設する理由、診療に臨む姿勢などについて、じっくり話を聞いた。
(取材日2025年12月23日)
「家の近くにあって良かった」と思ってもらえる医院に
開業して約1ヵ月ですが、どんな患者さんが多い印象ですか?

思っていた以上に、お子さんと皮膚科の保険診療で来られる方が多いですね。この辺りは昔から住まれているご高齢の方もいらっしゃいますし、若いご家族も多くて、年齢層は本当に幅広いです。小さなお子さんから中高生、大学生、働き盛りの方、ご高齢の方まで、いろんな方が来てくださっています。
循環器内科と皮膚科、美容皮膚科を併せて診療できるメリットはどういったところでしょうか。
日本の医療は細分化されていて、「専門のところに行ってください」と言われることが多いですよね。でもホームドクターのような視点で考えると、通うクリニックの数はなるべく少ないほうがいいのではないかと思うんです。内科に通院している方に皮膚のトラブルが出たとき、同じタイミングで一緒に診てもらえると助かりますよね。アレルギーや湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビといった日常的な皮膚疾患は、わざわざ別のクリニックに行かずに一緒に診られたらいいなと、常々思っていました。内側の疾患を診ながら外側のトラブルも同時に対応できれば、通院回数も減り患者さんの負担も軽くなります。美容皮膚科についても、いきなり美容専門クリニックに行くのはハードルが高いという方もいらっしゃると思うんです。自宅の近くでレーザー施術などを受けられれば、すぐに帰宅できますし、ダウンタイムも楽ですよね。そういった方の受け皿にもなれたらと考えています。
自由診療にも力を入れて取り組まれているそうですね。

当院では、イボ、しみ、そばかす、子どものあざなど、保険診療だけでは対応が難しいお悩みにも、自由診療の選択肢をご用意しています。症状や年齢、生活背景によって適した施術は異なるため、複数の医療機器を導入し、一人ひとりの状態に合わせた提案を行っています。思春期の肌トラブルについても、保険診療に加えて、必要に応じて自由診療によるアプローチをご案内しています。導入する機器は、医学的な根拠と安全性を踏まえ、有用性を実感しやすいと判断したものを選定しています。10代の方にも行いやすい肌への負担に配慮した施術から、中年期以降に増える肌や体の変化へのケアまで、幅広く対応しています。私自身も年齢による変化を実感する立場として、単にケアを勧めるのではなく、気になっている点やご希望を丁寧に伺い、生活に無理なく取り入れられる方法をご提案したいと考えています。
カテーテル手術を受けた経験が、医師としての原点
循環器内科を専門にされたきっかけを教えてください。

20歳のとき、腎動脈狭窄症による悪性高血圧でカテーテル手術を受けた経験があるんです。その時の主治医の先生が、ご自身も学生時代に心臓の手術を経験され、それをきっかけに循環器を志された方でした。その先生から「自分のこの経験を生かして、この道に進んだらどう?」と声をかけていただいたんです。20歳の私にはそれがとても運命的に感じられて、循環器の道を選びました。カテーテルという技術がなければ、私自身、長く生きられなかったかもしれない。だからこそ、この技術に感謝しながら、恩返しをしたいという気持ちで今も診療を続けています。自分の経験があるからこそ、患者さんの不安や苦しさにも、より寄り添えるのではないかと思っています。
循環器内科だけでなく皮膚科も診療されていますね。どういった経緯からだったのですか?
循環器は、自分の命を守ってくれた技術への恩返しとして追求したい分野でしたが、皮膚科や美容は純粋に興味があって好きな分野でした。進路を選ぶタイミングで今自分にとってどちらを優先すべきかと考え、まずは、基幹病院の循環器内科で急性期の患者さんやICU(集中治療室)の患者さんを診ていくことを選びました。そして、休日や土日を使って皮膚科と美容皮膚科のクリニックで非常勤として働き始めたのですが、「二足のわらじ」を続けたのは9年間になります。結果的にこうして開業することになり、その両方の経験を当院で生かせているので、すべてが今につながっていると感じています。
患者さんと接する際に、大切にしていることは何でしょうか。

患者さんそれぞれの感じ方や希望は違いますから、対話の中で何を望んでいるのかを少しずつ確認しながら、その方にとってベストな方向性を一緒に決めていくことを大切にしています。1日に100人、200人を診て診察が一瞬で終わるようなクリニックにしたいわけではなくて、一人ひとりとの診察時間を大事にしたいと思っています。例えば、血圧が高いから塩分を控えましょう、コレステロール値が高いから制限しましょうと言われると、食べることが生きがいの方にはつらいと思うんです。大事なのは血圧をコントロールすること自体なので、薬も上手に使いながら、無理なく続けられる治療を提案したいと思っています。患者さんが日々満足して、一日を終えられるようにすることが大切だと思っています。
専門性と対話を大切にした診療で安心を届けたい
クリニックの強み、先生が得意とされている分野について教えてください。

15年間、心臓の血管を広げ続けてきましたので、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、中でも、不整脈や心不全の管理は得意としています。重症な患者さんを長年診てきた経験があるため、本来であれば大きな病院で診なければいけないようなケースでも、当院で管理できるというのが強みです。具体的には身体所見や血液検査、エックス線撮影、心臓のエコー検査などを行い、患者さんの状態に合わせて細かく薬を調整していきます。入院にならないようにコントロールすることが目標で、患者さんの症状に合わせて通院ペースも調整しています。一方、入院や手術が必要と判断した場合は、連携している病院をご紹介するほか、当院の休診日に私が勤務している病院に来ていただくことも可能です。急性期医療にふれ続けることは技術を維持するためにも重要なことですので、今も病院で外来診療やカテーテル手術を続けています。
今後、クリニックで力を入れていきたいことをお聞かせください。
生活習慣病の恐ろしさは、実はあまり伝わっていないんです。血圧が高くてもコレステロールが高くても糖尿病でも、よほど悪い状態にならないと無症状なので、放ったらかしにしがちです。でもがんと違って、血管の病気は原因が比較的はっきりしているので、予防する方法もあるんです。心筋梗塞になって心臓の動きが悪くなり、旅行やゴルフなど趣味を楽しめなくなってしまうのは本当にもったいない。そうなる前に、早い段階から病気を予防することの大切さを伝えていきたいと思っています。また、見た目をケアすることでメンタルが整い、自信がついたり、毎日が楽しくなったりします。内側からと外側から、両面から患者さんのお手伝いができるクリニックでありたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は「家の近くにあって良かった」と思っていただけるクリニックをめざしています。病気に対する意識の高い方が気軽に相談できる場所でありたいですし、元気に長く過ごしていただくためのサポートを全力でしていきたいと思っています。美容医療についても患者さん目線で取り組んでおり、私自身が自信を持って良いと思えるハイスペックな機器をそろえています。病気も診てもらえて外見のことも相談できる、そんな身近なクリニックでありたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはイボのケア/CO2レーザー:1個1万1000円~、しみ・そばかすのケア/IPL1回:3万3000円~、子どものあざのケア/2万2000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

