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山口 茂夫 先生の独自取材記事

山口整形外科・内科

(横浜市瀬谷区/瀬谷駅)

最終更新日:2021/11/15

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高校生時代、友人をがんでなくしたことから、がんを研究したいと医学の道を志したという「山口整形外科・内科」山口茂夫先生。腫瘍内科の医師として多くのがん患者の診療に携わる傍ら、がんゲノム医療にも興味を持ち、自らベンチャー企業も立ち上げた経歴を持つ。そして、腫瘍内科や、総合的な内科診療の経験を地域に還元したいと、父のクリニックで内科診療を始めた。がんを不安に思う人や、がんの家族歴のある人、がん治療を終えた人の健康管理に取り組む。また、研修医時代から学んできたという診断学の知識も生かし、睡眠無呼吸症候群やアレルギーなどの診療にも対応したいと意欲的だ。「運命を変えるような病気を見逃さないように、細心の注意を払っています」という山口先生に、同院の診療の特徴やめざすところを語ってもらった。

(取材日2021年11月2日)

整形外科に内科が加わり、いっそう多様な診療に対応

まず、こちらのクリニックの成り立ちを教えてください。

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もともとは父が開業した整形外科クリニックです。地域の整形外科として幅広く対応しており、そこに、私が加わって内科を併設しました。整形外科を受診した患者さんの内科診療から、生活習慣病、風邪や腹痛など、なんでも相談していただける総合的な内科診療を行っています。近くにあった内科クリニックが閉院して、瀬谷駅近くまで通院される方も多いと聞くので、多くの方に来ていただきたいと思っています。将来的には私の専門も生かし、がんの検診や治療、緩和ケアも地元で受けられるようにしたいと考えています。

先生はがん医療に詳しいそうですね。

物理を専攻したいと思っていた時期もあったのですが、大学に入る前に、友人ががんでなくなり、がん医療、腫瘍内科に興味を持ちました。当時はまだ腫瘍内科を学べるところが少なく、腫瘍内科のある東北大学医学部へ。教授が友人の主治医だったのです。大学卒業後は、みやぎ県南中核病院で初期研修を受けました。研修医は私一人でどの科でも自分で判断することが求められました。救急医療を提供する病院でしたから、交通事故や大やけど、薬物中毒など多様な患者さんが来られたので、必死に勉強して対応しました。そこで、診断学の知識が身についたと思います。その後、がん・感染症センター都立駒込病院、順天堂大学の腫瘍内科などで研鑽を積みました。

腫瘍内科とは、どのような診療科なのでしょうか。

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腫瘍内科は新しい診療科で、特定の臓器に偏ることなく全身的に診ることができ、かつ抗がん剤による化学療法に精通した医師が診療を行います。私が研修医になった頃は、抗がん剤の治療は副作用との戦いでしたが、次第により有用な治療薬が開発されました。ただ、進行したがんの方が対象ですので、患者さんの多くはがんで亡くなられます。医師として、患者さんに緩和ケアを行って最後まで寄り添い、ご家族をケアするのも大きな役割です。例えば、大腸がん末期で腸の閉塞している患者さんが桃が食べたいと言われた時に、そのためにバイパス手術を行ったことがあります。とても喜んでいただいて、その後3週間後ぐらいに亡くなられたのですが、忘れられない思い出ですね。

がんゲノム医療も研究しているそうですね。

以前は10年かかっていたような遺伝子分析が、今では1日でできるようになって、近い将来、さまざまな病気が、遺伝子の単位で治療されたり、解明されたりする時代になると思います。私は、そんな時代に備えて医師も変わらないといけないと考えて、研究のために起業もしました。そして、その新しい医療を、地域に根づいた形で、地域が先端の医療技術を享受できるように提供していきたいと考えて開業に至りました。

がん医療の経験を駆使し病気の兆候を見逃さないように

先生の診療方針について聞かせてください。

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個々の患者さんのキャラクターに合った無理のない治療を心がけています。例えば糖尿病などの場合も、その人に合った形でコントロールできるようにしていきたいんです。独居の方、お勤めの方など、その方の生活スタイルに適したオーダーメイドの治療を心がけたいと思っています。また診断学のトレーニングをしてきましたので、詳細な問診により何よりも見逃しのない診断を心がけています。例えば、喉が痛いという場合、ほとんどは風邪ですが、中にはがんのような、それで一生が決まってしまう病気のこともあるので、必ずチェックするようにしています。

先生ならではの治療はありますか。

遺伝子に詳しいことから、家族性の高コレステロール血症や、家族性の乳がんなど問診と家族歴で検討がつけられ、速やかに専門施設をご紹介できると思います。また一般的ながんの初期症状にも精通しているので、見逃しがちな症状に気づくこともできるかと思います。また、がん以外でも、ありふれた症状の裏に潜んでいる病気にも気づきやすいと思います。というのも、腫瘍内科は、がんという名前がつくとなんでも診るので自然とさまざまな病気に詳しくなるんですよ。がんが心配な方や、すでにがんの治療を受けた方の診療も行いたいと思っています。がんサバイバーで糖尿病の方などは、通常のクリニックでは治療を断られることもあるようですので、当院を活用していただきたいですね。

整形外科やクリニック全体には、どのような特徴がありますか。

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整形外科では、膝や腰、首や肩をはじめとする慢性的な痛みや、救急の骨折・脱臼・捻挫など幅広い整形疾患、小児の整形外科疾患、スポーツ整形外科まで幅広い診療に対応しています。院内には広いリハビリテーション室もあり、専門スタッフによるリハビリテーションが受けられます。内科の診療を始めて、父と診療するようになったわけですが、かなり深い巻き爪や、やけどの治療にも対応していて、「ここまでできるのか」と正直、驚きました。父には言っていませんが(笑)。クリニックとしては、感染症対策を徹底しているほか、新型コロナウイルスのワクチン接種を広いリハビリ室で行いました。かなりの数のワクチン接種を行いましたので、地域には貢献できたと思います。

新しい医療を地域に根差して提供したい

ところで、先生の立場から、何か気になることはありますか。

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コロナ禍で、生活習慣病や慢性疾患のある方で、病院やクリニックへの通院を控えたり、受診できなくなったりした方も多いのではないかと危惧しています。血圧や血糖値などの数値が悪くなっている方もいらっしゃるはずですから、ぜひ受診していただきたいですね。また、今後も感染が広がることも考えられますから、高齢の方にも活用していただけるように電話などで対応できる、オンライン診療も準備しておきたいと思っています。

これからの展望について聞かせてください。

内科と整形外科ともに広いスペースがあるので、そこに行けば健康の問題がすべて解決できるような、総合的な要素を持ったクリニックにしていきたいですね。内科では発熱や腹痛、生活習慣病などでも気軽に受診していただきたいですし、がん検診も手がけたいと思っています。またいびきが目立つ方の睡眠時無呼吸症候群の検査や治療、花粉症などのアレルギーに対する舌下免疫療法など、昔は我慢していた病気を根本的に治すことをめざす方法は積極的に導入したいですし、がん以外の検診や各種の予防接種も手がけていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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がんの中でも、乳がんは比較的若い女性にも多く、特にお子さんが生まれたばかりの方や妊娠中に発見されることも少なくありません。その方の運命を変えてしまう大きな病気ですが、早期発見ができれば、しっかり治療ができるがんでもあるので、ぜひ乳がん検診を受けていただきたいと思います。当院でも近い将来、乳がん検診を受けられるようにしたいと考えています。また、乳がんもすでに外科治療が中心ではなく、抗がん剤を使って治療をすることも多いです。標準治療を間違いなく受けていただきたいと思います。まずは検診を受けていただき、残念ながらがんが見つかった場合は正しい治療を受けて、再発を防ぎ、がんとさよならができるようにしてください。当院はがんが心配な方も、がんの治療を受けた方にも対応します。そして、患者さんが受診しやすく、治療を続けやすい環境を心がけていますので、なんでも気軽にご相談いただければと思います。

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