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新井泰弘 院長の独自取材記事

新井耳鼻咽喉科クリニック

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市西部の交通の要所・二俣川駅。相鉄本線といずみ野線の分岐点として、またバスターミナルとして日々多くの人でにぎわっている。その二俣川駅北口から、屋根付きの歩道橋を歩いて1分のビル4階に「新井耳鼻咽喉科クリニック」はある。6階建て医療ビルの1室にあるため、他の階にある内科、皮膚科・形成外科などとの医療提携も盛ん。他の器官に疾患を持つ患者も、安心して通院できる環境だ。新井泰弘院長は、三重大学医学部卒業後、横浜市立大学附属病院などに勤務し、同市民総合医療センター耳鼻咽喉科部長を務められた人。大学病院のトップとして培った経験を生かし、きめ細やかで的確な診療を提供している。丁寧な語り口と優しい笑顔が印象的な新井院長に、診療で心がけていること、思い出深い患者とのエピソード、プライベートの過ごし方など、じっくりとお話しいただいた。
(取材日2012年9月10日)

地域の人に信頼されるような診療をめざしたい

先生は少年時代、どんなお子さんでしたか?

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生き物が好きな子どもでした。私は横浜市瀬谷区出身で、当時は野ウサギやフクロウ、ヘビなんかもそこらじゅうにいるような田舎でしたので、爬虫類や昆虫を捕まえては家で飼っていましたね。他にもイヌやカメを飼っていました。高校生になり進路を考える中で、人と関わる仕事をしたいと考えて、理系でしたので医学に興味を持つようになりました。看護師だった母や、医療関係の仕事をしていた親戚の影響もあったかと思います。

耳鼻咽喉科をご専門に選ばれたのはなぜですか?

耳鼻咽喉科は、耳・鼻・喉がそれぞれつながっていますが、まったく別の機能で、感覚器だったり消化器だったり呼吸器だったりする、そういったバラエティに富んだところに興味を惹かれましたね。また、自分自身が10代から花粉症で、まだあんまり花粉症の人もいない時代でしたし、薬も眠くなるものばかりで苦労しましたので、その経験も耳鼻咽喉科を選んだ理由の一つです。勤務医時代は、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など、特に鼻を専門に勉強しました。

開業までの経緯をお聞かせください。

神奈川県立がんセンター、東京専売病院、横浜船員保険病院などで勤務し、横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科部長を務めさせていただいた後、2002年に開業しました。病院勤務では担当できる患者さんの数が限られていたので、「もっと大勢の方のお役に立ちたい」という気持ちがあり、開業を決意いたしました。最初はここから歩いて2、3分の場所で開業しましたが、2006年にこのビルが建ち、移転してきました。移転後はいっそう駅に近くなり、エレベーターもあって完全バリアフリーなので、ご高齢の方や車椅子の方にも安心して通っていただけます。

内装や設備についてのこだわりを教えてください。

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患者さんの院内での動線が長くなると、どうしてもスムーズな診療が行えませんので、動線に気をつけました。また、私自身の目がいつも院内すべてに行き届くようにしています。待合室を映すモニターを診察室の机に取り付けたり、吸入の様子をミラーで確認したりと、安全面に配慮しています。待合室はピンク色を基調としていて、スタッフの制服もピンクにしています。お子さんの患者さんが多いので、恐怖心を和らげて安心してもらえたらということで、温かみのある色を使いました。院内設備は、内視鏡、レントゲン、鼓膜の動きを見るティンパノメトリー、聴力検査、耳の中を観察するオートCCDスコープなどの検査機器をそろえています。

患者のバックグラウンドを考えた診療を

クリニックの特色を教えてください。

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開業医は地域の第一次医療施設ですから、専門的な検査や手術が必要な場合は、大学病院などへご紹介します。私は大学病院に長く勤務しておりましたので、ご紹介した患者さんが大学病院でこれからどのような経過をたどるのかということをある程度予測し、ご説明することができます。また、最後に勤めていた病院では、担当が8割がたがん患者さんだったこともあり、がんの見逃しのないよう十分気をつけています。そういった意味で、大学病院での経験が生きていますね。それと、当クリニックは、看護師をはじめとした7人のスタッフが非常に良くやってくれていまして、丁寧で、かといって事務的でない温かい接遇ができていると思います。スタッフは、一番短い人でも6年目、開業からずっと勤めてくれている人もいて、患者さんとも長いお付き合いをさせていただいています。

診療で心がけていることは何ですか?

まずは、安全面です。先ほど申しましたとおり、私がすべて把握できるようにということのほかに、徹底した衛生管理を行っています。器具に関しては、全自動ファイバー洗浄機と、高圧・高温で滅菌するオートクレーブ、薬剤ですべて滅菌しています。また、安全のためにも待ち時間をなるべく短縮したいので、速やかに診療を進めるよう努めています。もう一つ気をつけているのは、患者さんのバックグラウンドを考えることです。お一人お一人に、来院前にどんなことがあったか、普段どういう生活をされているのか、どんな家族構成なのかなど、しっかりと伺います。例えばお子さんの中耳炎だったら、夜中にお子さんが耳が痛いと泣いていたら、付き添いのお母さんやお父さんも眠れず、疲れていらっしゃるかもしれない。そういったことも考えながら治療していきます。また、介護しているご家族がいらっしゃる場合は、通院に支障が出ないか、とかですね。患者さんのバックグラウンドや、何を求めているのかによって、診療の方向性も変わってきますから、しっかりとコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

どのような症状の患者さんが多いですか?

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お子さんでは、中耳炎やアレルギー、風邪・鼻水・せき、家で取りにくい耳垢などが多いですね。お子さんは鼻と耳をつなぐ耳管(じかん)が短くて太いため中耳炎になりやすく、9割の子が中耳炎になると言われています。お子さんの鼻水が出っぱなしのときや、テレビの音が大きいとか、呼びかけても振り向かないときは、中耳炎によって聞こえが悪くなっている場合もあるので、兆候を感じたら早めに耳鼻咽喉科を受診されるのが良いでしょう。ご高齢の方は難聴、副鼻腔炎、慢性中耳炎、耳管狭窄症などの症状が多いですね。耳管狭窄症の場合、鼓膜の動きが悪くなり聞こえにくくなってしまいますので、鼻から空気を送って鼓膜の動きを良くし、聞こえを改善する治療を行います。補聴器を使う場合でも、補聴器の性能を十分生かせるように処置します。また、加齢とともに声帯が痩せる、声枯れの患者さんも多いです。声枯れを防ぐためには、手足と同じように声帯もよく動かすことが大切です。会話・歌・独り言・詩吟、なんでもいいですが、無理のない程度に声を使ったほうが、声帯も鍛えられますし、体にもいい影響があると思いますよ。

からだ全体のコンディションを整えることが大切

患者さんとの印象的なエピソードを教えてください。

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「大切なことを教えていただいたな」と思ったエピソードですが、ある時、30代の男性で、ダウン症の患者さんがいらっしゃったんです。「バンデ、バンデ」とおっしゃって、社員証らしきものとご自身の耳を交互に指差されて、得意そうな顔をされるんですね。最初は何を求めてらっしゃるのかわからなかったんですが、お母様が、「この子はね、パン屋さんに勤めていることを自慢したくてしょうがないんですよ」ってニコニコしながらおっしゃったんです。「バンデ」というのは、「パン屋に勤めているので清潔が大切だから、耳をきれいにしてください」っておっしゃりたかったんですね。私は、その方の仕事への思いの深さにすごく感動しまして、「仕事ができるということは本当に幸せなことなんだな」と改めて思いました。その方だけではなく、こうして患者さんから大切なことを教えていただく機会が実にたくさんあるんですよ。

お休みの日はどのようにリフレッシュされていますか?

邦画も洋画も好きなので、映画館に行ったりしますね。あとは、スポーツクラブでヨガをしたりしています。ヨガは、中学生の頃に先輩が文化祭でやっているのを見て、おもしろそうだなと思って始めてからずっと続けているので、実は結構長いんです。それでも体は全然硬いんですが(笑)、曲げたり伸ばしたりねじったりが、気持ちいいんですよね。体の中の滞っていたところが流れて免疫が良くなるのか、肩こりにもいいですし、風邪をひきにくくなるという感想もよく聞きます。ヨガが私の健康法、リフレッシュ法ですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当クリニックはご家族皆さんで通ってくださる方も多く、働く世代の患者さんも多数いらっしゃいます。大人の女性では、体の冷やし過ぎが原因の扁桃炎などの症状が多く見受けられますね。夏場の冷房や冬の寒さに気をつけて、からだを保温し、水分やビタミン・たんぱく質をしっかりと摂り、からだ全体のコンディションを整えていただくと、耳鼻咽喉といった感覚器もいい状態が保たれると思います。また、喉に違和感がある場合、患者さんの多くがご心配されるのはがんです。頭頸部にできるがんは、がん全体の中では5%程度と頻度は少ないものの、発生には喫煙が大きく関わっていることがわかっています。したがって高齢男性の喫煙者にかなり多いがんであることが特徴です。1日の喫煙本数×年数が400を超えるとがんのリスクが上がると言われていますから、できるだけ禁煙を心がけていただきたいですね。これからも、安全には十分気をつけながら、患者さんに喜んでいただける医療を行い、できるだけ長くクリニックを続けていきたいと思っています。自分の家族を診るような、きめ細やかで丁寧な診療を心がけてまいりますので、健康面でのご心配事は何でもご相談ください。

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