黒野 大輔 院長、黒野 紘子 副院長の独自取材記事
志村坂上くろのデンタルクリニック
(板橋区/志村坂上駅)
最終更新日:2025/05/15

都営三田線志村坂上駅から徒歩5分、「志村坂上くろのデンタルクリニック」は、温かな雰囲気が漂う昔ながらの商店街のビル1階にある。院内はユニットが7台まで入るという広いスペースを持ち、窓からは明るい光が降り注ぐ。院長の黒野大輔先生は、浜松医科大学医学部附属病院などの歯科口腔外科や都内の歯科医院で長年研鑽を積んだエキスパート。妻で副院長の黒野紘子先生は、日本大学歯学部付属歯科病院で診療しながら歯科補綴学を専修。都内の歯科医院でも経験を積んだ。異なる得意分野を持つ2人が、2024年12月に満を持して開業。治療の際には、今何をしているのかをきちんと伝えることで、患者の不安を軽減することを大切にしている。そんな2人に、開業のきっかけや同クリニックの強みなどについて聞いた。
(取材日2025年3月25日)
幅広い診療に対応し、歯科口腔外科と審美歯科にも注力
お二人のご経歴と、歯科医師をめざした理由を教えてください。

【大輔院長】大学を卒業後、浜松医科大学医学部附属病院の歯科口腔外科や都内の歯科医院で15年以上研鑽を積みました。父が歯科医師だったので、幼い頃から歯科医師という仕事が身近でしたし、意識していたと思います。自宅で父に抜歯してもらったこともありました。子ども心に、父の患者さんへの対応を見て「すごいな」と思った記憶がありますね。小学校の卒業文集では、将来の夢は歯科医師と書いていました。
【紘子副院長】大学を卒業後、5年ほど日本大学歯学部付属歯科病院や都内の歯科医院で研鑽を重ねました。子どもの頃に出っ歯だったので、小学生の時に矯正治療をした経験があります。自分も、歯並びに悩む人が自信を持って笑えるようになる手助けをしたいと思ったことが歯科医師を志したきっかけですね。当クリニックでも審美面に配慮した治療に力を入れていますので、多くの方に笑顔になっていただけるような診療を提供できたらうれしいですね。
この地を選ばれた理由を教えてください。
【大輔院長】この地を選んだ理由は、2人で患者さんを診るために広い場所をと考えておりました。志村坂上駅には商店街があり、さまざまな年齢層の方がお住まいであるところが魅力と感じ、こちらの地に開業を決めました。
【紘子副院長】院長は以前に勤めていたクリニックでも、朗らかな人柄で患者さんから人気があり、スタッフの信頼も厚かったです。この人が院長になれば患者さんはもちろん、スタッフもついてきてくれるのではと思ったことが開業を考えた理由ですね。また、みんなで町をつくっているという感じの、昔ながらのこの商店街がとても好きですね。
クリニックの特徴を教えてください。

【大輔院長】当クリニックでは、一般歯科をはじめ、矯正歯科、歯科口腔外科、審美面に配慮した治療など、幅広い診療を行っています。中でも私は、親知らずの抜歯やインプラント治療などの歯科口腔外科を専門としています。親知らずの抜歯など、歯科口腔外科に関する治療では、大学病院などに行かれることも多いと思いますが、大きな病院は2ヵ月待ちなどの場合もあり、治療に適した時期を逃してしまうこともあります。まずは当クリニックで状態を見せていただけたらうれしいです。当クリニックで対応が難しい場合は大学病院などをご紹介します。
【紘子副院長】審美面に配慮した治療はもちろん、義歯作りなども得意としています。歯がない方や、歯の不具合で食べにくい方が問題なく食べられるようにしたいと思っています。また、今ある歯を大切にし、なるべく削らない方向で治療するように努めています。
患者が現状を把握できるよう、丁寧な説明を重視
妊婦さん向けの診療にも対応されているそうですね。

【紘子副院長】はい。妊娠中の方も安心して治療を受けていただけるようにしています。生まれてくる赤ちゃんのために、母親の口腔内の健康はとても大切です。妊娠中は、歯茎が炎症を起こしやすくなります。そこで出産前に口腔内のケアをきちんと行い、生まれてきたお子さんにも歯磨きの習慣をつけてほしいと思っています。また、妊婦さんはつわりのため歯磨きがしにくいことがあります。私自身も出産を経験した立場として、妊婦さんのさまざまな口腔内のご相談に応じています。出産後も、お子さんを連れて来ていただける診療スペースもありますので、お気軽にご来院してほしいですね。
患者さんと接する時に心がけているのはどんなことですか。
【大輔院長】患者さんに納得していただくことが一番大切なので、患者さんの訴えを聞き、専門的な知識とすり合わせ、できることとできないことをしっかりとお伝えします。治療には時間がかかることもあるため、患者さんには楽しく通っていただき、最後まできちんと治療していきたいですね。
【紘子副院長】患者さんが「自分の口の中なのに、何をされているのかわからない」ということがないように努めています。なぜ今これをするのか、次にどのようなことをするのかを説明し、理解していただいた上で治療を進めています。虫歯や歯周病、磨き残しなど、一つ一つ写真を撮り、大型のモニター画面で確認をしてもらいながら治療を進めます。また、歯を削る必要がある時には、モニター画面での歯の状態の確認はもちろん、削る理由をきちんと説明するように心がけています。
お口の健康手帳をお作りされているとか。それはどんなものでしょうか。

【紘子副院長】歯周病や虫歯の検査など、口腔内全体の検査を希望される方には、お口の健康手帳をお渡ししています。虫歯や歯周病検査の結果内容や、口腔内の写真が入ったもので、それを見ると自分の口の中全体が、今どのような状態にあるのかわかるようになっています。ご自分が磨き残しをしやすい箇所もチェックできますので、日々の歯磨きの参考にもなるでしょう。治療後や定期検診の度に、ご自分の歯の状態が良くなってきたかを数値で確認できる点もメリットですね。
家族みんなで安心して通えるクリニックをめざす
院内のこだわりについてお聞かせください。

【大輔院長】歯の治療は気が重いものだと思うので、圧迫感のない、広いスペースづくりを心がけました。消毒室をあえて隠さずに見せるデザインにしているのも、空間を広く見せるためです。内装業者の方に、この志村という土地は湧き水があり、水と縁があるところだと伺いました。それを聞き、この土地の特徴を象徴するような院内デザインを心がけ、川を連想させる雰囲気にしたんです。ユニットの仕切りは水の色のような空色のガラス、消毒室は濃いブルーのタイルを使用し、道に面したウインドーは水面をあしらったデザインになっています。当クリニックのロゴマークも水をイメージしています。また、キッズスペースつきの診療室もございますので、安心してお子さんとご来院ください。駐輪場もあるので、自転車でも気軽にお越しいただけます。
設備について教えていただけますか。
【大輔院長】先ほどお話しした、ユニットごとの大型モニターをはじめ、歯科用CT、マイクロスコープなどを完備しています。徹底した感染対策のため、精度の高い滅菌機器を導入しているのも特徴です。歯科医師、歯科衛生士とも拡大鏡を使用しておりますが、これは健康な歯を削ってしまわないためです。ユニットは現在3台ありますが、2025年5月にはもう1台導入する予定です。これにより、患者さんをお待たせすることが軽減できると期待しています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

【大輔院長】子どもの頃から口腔内のケアができていると、将来困ることが少なくなりますし、クリニックに通うことが苦痛ではなくなると思うので、子どもさんにもぜひ来ていただきたいですね。また、お子さんと一緒に親御さんにもいらしていただき、ご家族で大切な口腔内の健康を維持してほしいと願っています。
【紘子副院長】患者さんにとってわからないことや心配なことがないよう、丁寧な説明を行いながら診療していくことで、楽しく気軽に通っていただけるクリニックであり続けたいですね。スタッフにとっても仕事がしやすい環境になるように努め、皆でこのクリニックを楽しく盛り上げていきたいと思っています。診療時間ですが、土曜は終日、日曜も午後2時までオープンしているので、お忙しくて通院が難しい方にもぜひ頼っていただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正(ワイヤー)/71万5000円~82万5000円、インプラント治療/40万円~、ホームホワイトニング/2万7500円〜
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。