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立原 蘭 院長の独自取材記事

たちはら眼科クリニック

(横浜市都筑区/北山田駅)

最終更新日:2021/10/12

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック main

横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅に直結する北山田クリニックセンター。そこに併設されている「たちはら眼科クリニック」は、都筑区を中心に港北エリアの地域医療に貢献している。眼科といえば、一般的には患者の大半を高齢者が占めるイメージだが、新興住宅地という地域柄、クリニックでは子どもの治療も多くおこなっている。院長の立原蘭先生は、大きな目が印象的な優しい女性。横浜市立大学医学部附属病院では眼科勤務のみならず、内科で消化器や糖尿病の治療を経験。これまでの臨床で培われた幅広い知識を持って診察に当たっている。また、眼底カメラや光干渉断層計(OCT)などの最新設備がそろい、開業医院としてはフル装備に近い充実の医療環境も魅力的。「どんな些細なことでも気軽にご相談いただけるような、アットホームな雰囲気作りを心掛けています」と語る立原先生に、クリニックでの診察について詳しくお話しを伺った。

(取材日2012年1月16日)

子どもの治療も多く手掛ける、アットホームな眼科クリニック

まず患者層について、お聞かせください。

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック1

眼科というと、一般的には患者数の大半をお年寄りの方が占めるイメージがあると思いますが、ここでは意外にも小さなお子さんを診ることが多いですよ。小学生や乳幼児の患者さんが多いことは、地域の特徴の一つだと思っています。また、最寄り駅の北山田駅周辺は住宅地なので、ご家族で来院される方も少なくありません。クリニックでは、どんな些細なことでも気軽にご相談いただけるような、アットホームな雰囲気作りを心掛けています。これまでの経験を生かして、地域のみなさんの眼の健康を守っていきたいと考えています。

治療の特徴を教えてください。

クリニックでは、電子カルテや光干渉断層計(OCT)などの最新設備をそろえ、幅広いニーズにお応えできるような環境作りを目指しています。当院では、診察室のモニター画面で、患者さんにご自分の目の所見を直接目で見て確認していただけるようになっており、病状をご説明する際にもとても役に立っていますね。また、OCTの導入により、加齢黄斑変性や緑内障の検査はスムーズに行うことができるようになりました。クリニックでは手術はおこなっていませんが、開業医院としてはかなり設備が充実していると思います。また私自身、総合病院に勤務していた頃は白内障手術などを執刀していましたので、術後のフォローにも自信を持っております。もちろん、白内障以外の手術の術後も当院でフォローしています。そのほかにも、ドライアイなどの日常的な不都合にも対応しておりますので、目に関することであれば、どんなことでもご相談していただきたいですね。

幅広い年齢層、症状の患者に対応できる医療環境ということですね。

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック2

はい。これからもこの恵まれた環境を生かしながら、より幅広い症状に対応できるクリニックを目指していきたいと思っています。あと、子どもがたくさん来るクリニックとして、親御さんからよく質問を受けることなのですが、クリニックではあえてキッズスペースや絵本などの遊具を設けておりません。これは眼科の特性にもよるところで、手指を介して感染症がひろがるのを予防する意味があるのです。私も読書が好きで、子どもの頃はたくさん本を読みました。なので、小さなお子さんにはぜひたくさんの良い絵本と出会ってほしいと思っていますが、みなさんの健康を預かる医療機関としては、衛生と安全を最優先にするべきだと考えております。治療の方針の一つとして、ご理解をいただければ幸いです。

乳幼児の眼疾患から成人病眼底検査まで。幅広い年齢層の患者に対応

子どもの患者が多いクリニックとして、心掛けていることはありますか?

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック3

たとえば、一般的な眼科医院ではご高齢の方が多いため、待合室では高齢者と子どもが一緒に時間を過ごすことになります。子どもは静かに待っていることが苦手なので、親御さんは遠慮がちになることもあると思いますが、ここは患者さんの半数以上が幼児や児童です。患者さんのご兄弟も一緒に連れていらっしゃる方は多いですし、スタッフも子どもがいる女性がほとんどなので、子どもの扱いには慣れている人ばかり。ほかの患者さんへの配慮や心配を少しでも軽減することで、治療に専念していただけるような環境作りを心掛けています。

乳幼児の診察も受け付けていますか?

クリニックでは、乳幼児からの種々の眼疾患に対応しています。子どもに多く見られる病気としては、近視や遠視などの屈折異常、それによる弱視や内斜視、外斜視などの眼位異常があります。乳幼児期から小児期の患者さんを診療するにあたり、早期発見と早期治療はとても重要なこと。治療時期が早ければ早いほど、最終的に良好な治療結果が得られます。できるだけ早く正確な診断をして適切な治療を行い、視覚的なハンディキャップを最小限におさえながら社会で活躍できるようにフォローしています。多くの場合の治療は年単位の長い期間を要するものになりますが、同じ医師とスタッフが、継続してお子さんの視力の成長を見守りますのでご安心ください。そのほかにも眼脂が出る、目が赤い、痛がる、腫れる、ぶつけたといった、日常生活のなかで起こるさまざまな症状を診ています。学校健診で視力不良といわれ、依頼書をもらった場合にも、視力検査や眼鏡処方をすることができますし、眼鏡装用が適応でない症例には、ワックによる調節訓練も可能です。

成人病眼底検査も充実しているそうですね。

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック4

もちろんです。子どもの患者さんが多いクリニックとはいえ、基本的には眼科一般の治療を中心としています。成人病眼底検査は、瞳孔の奥にある眼底を観察し、眼底の血管や網膜、視神経を調べる検査です。網膜の病気がわかるだけでなく、動脈硬化の進み具合などもわかります。眼底は全身で唯一末梢血管を直接観察することができる部位なんですよ。眼底検査から逆に高血圧や糖尿病の存在が発覚するケースもあります。検査で網膜の病気が見つかった場合は、すぐに治療を行います。とくに、網膜に孔が開いていた場合は、放置しておくと網膜隔離を起こして失明することがありますので、早急の治療が必要です。高血圧や糖尿病による網膜症の進行は、内科と連携を取り、生活管理をはじめとした病気のコントロールを徹底することで、改善につなげています。

ここで開業できたことに感謝。地域のみなさんの健康の支えになりたい

診療案内のなかにある「ロービジョン相談」について、詳しくお聞かせください。

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック5

ロービジョン相談では、日頃見えにくいことで不便や不自由を感じている方を対象に相談を行っています。ニーズに応じた補助具(機器、用具)の紹介をはじめ、見えにくさを補う生活上の工夫、保有視覚の活用や非視覚的な手がかり活用に関するアドバイス、歩行移動の不安に対してのアドバイスが中心になります。該当する場合には、身体障害者手帳の取得のお手伝いもします。眼科には、手術などで解決できる病気もあれば、一生付き合わなくてはならない病気もあります。見えなかったものが見えるようになるなど、治療効果の実感が得られやすい症例に目が向きがちですが、病気との上手い付き合いかたを模索することも大切な仕事の一つなのです。そういったケアについては、ここでの診療に関わらず、眼科全体の課題として力を入れていかなくてはならない問題だと考えています。

毎日お忙しそうですが、先生のリフレッシュ方法を教えてください。

最近は、お料理教室に通ってリフレッシュをしていますね。クリニックの休診日は水曜と土曜午後、日曜、祝日のため、だいたい週末にお休みをいただくような生活になります。お教室に行くと、仕事とはまったく関係のない方とお話しすることができますので、とても楽しいですよ。あと、少し運動不足だなと感じることがあるので、今後は身体を動かすこともしたいなと思っています。

最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

立原蘭院長 たちはら眼科クリニック6

このエリアは学生の時から、大変親しみのある地域です。なので、ここで開業できたことは、とても幸せなことだと感謝しています。人間の五感から得られる情報の大部分は、視覚から得られると言われています。それだけ、「眼」というものは、私たちの生活で大きな役割を担っているのです。乳幼児から高齢者まで、年代により問題はさまざまですが、できるだけ間口を広く設けることで、みなさんの健康の支えになりたいと考えていますね。また、クリニックでは近隣の総合病院と連携して地域医療を行っています。手術を含め、当院では対応できない検査や治療が必要な場合には、最適な医療機関をご紹介させていただきますので、ぜひご相談ください。

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