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平田 悠悟 副院長の独自取材記事

平田肛門科医院

(港区/表参道駅)

最終更新日:2022/11/15

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表参道駅から徒歩で約7分の住宅街に位置する「平田肛門科医院」。骨董通りから少し入った閑静な場所に位置し、入り口もプライバシーが守られるつくりになっている。同院は1935年に肛門科専門のクリニックとして開設以来80年以上もの歴史を誇り、「Dr.Hips(ドクターヒップス)」のニックネームを持つ3代目院長・平田雅彦先生のもと、2022年4月より、平田悠悟先生が副院長に就任した。「肛門疾患は生活習慣病だと思っています。患者さん一人ひとりと時間をかけてじっくりお話しし、症状の改善に向けてサポートさせていただきます」という気さくな人柄で話しやすい雰囲気の平田副院長に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年10月17日)

一人ひとりに向き合い、一緒に不安解消へ

2022年4月から副院長に就任されたそうですね。

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はい、そうです。3代目院長を父に持ち、いずれは4代目院長になることを視野に、副院長に就任しました。筑波大学医学専門学群卒業後、東京大学大腸肛門外科に入局して学位を取得しました。当院に就任する前は、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに勤務し、大腸肛門病を専門とする医師として豊富な臨床経験を積みました。これらの経験を生かし、患者さんが肛門疾患の悩みから解放され笑顔になれるよう、症状の改善に向けてサポートしていきたいと思います。毎週火曜日は、院長である父と手術を行い、その他の曜日は院長と交替で外来を担当しています。当院は、痔核、痔ろう、裂肛など肛門疾患全般、便秘症、下痢症などに対応し、大腸内視鏡検査も行っています。また、腸活に興味のある方はご相談いただければと思います。

院長先生であるお父さまの影響を受け、医師をめざされたのでしょうか。

小学校・中学校とサッカーをやっていてサッカー選手にも憧れていたのですが、1935年から代々続く当院で父が医師として仕事をする姿を見て、周りから感謝される仕事であることを感じ、自然と医師をめざすようになりました。肛門外科は外科の分野の一つなのですが、手先を動かすことが好きでしたし、いずれは当院を継ぐことも考えていたので、肛門外科を専門とすることに決めました。以前勤務していた病院で、難症例の肛門疾患の患者さんがいたのですが、肛門疾患専門の医師がいなかったため父を呼んで手術をしてもらったことがあります。患者さんにも喜んでもらえてうれしかったですね。東京山手メディカルセンターは、父も勤務していたことがあったのですが、センター長が、私が小さい頃のことを覚えてくださっていて、温かい目で指導してくださったことも心に残っています。

患者さんと接するときに心がけていることを教えてください。

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一人ひとりの患者さんと、しっかり時間をかけて悩みや不安などをお聞きし、症状の改善へのサポートをさせていただいています。肛門疾患は、生活習慣病の一つだと思っています。出現した症状の原因は患者さんの生活習慣にあることが多いので、しっかり睡眠を取れているか、継続的に運動を行っているか、食生活や便通の様子などについて詳しく聞き、必要に応じて生活習慣についてのアドバイスを行ったり、お薬を処方したりしています。食生活において、食物繊維が含まれているものを意識して食べることで腸の調子が良くなり大腸がんになるリスクも減るのではないかと期待されています。その辺のこともしっかりお伝えしていきたいですね。患者さんとじっくりお話しする時間を確保するためにも、当院では完全予約制にしています。

手術、大腸内視鏡検査にも対応。入院施設も備える

全国から患者さんがいらっしゃるそうですね。

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そうですね。国内のみならず、外国からの患者さんもいらっしゃいます。当院には長い歴史があるため、親子3代にわたって通院されるケースもあります。女性の患者さんも多く、その割合は全体の半分くらいです。若い女性の方は便秘や裂肛(切れ痔)のケースが多く、高齢の方ですと、便漏れなどで、骨盤底筋体操とかリハビリテーションの話をさせていただくこともあります。肛門外科を受診することに対し「恥ずかしい」「痛い」などのイメージを抱いていらっしゃる方も多いと思いますが、当院では、完全個室で患者さんと医師、看護師の立ち会いでプライバシーを重視した診療を行っています。「シムス体位」といって、ベッドに横に寝ていただいて診察するなど、気がねなく診察を受けていただけるよう配慮しています。

診療はどのように進めていくのですか?

初診の後、2週間~3週間に1度のペースで通院いただき、経過を診ていきます。肛門の症状等によって座薬の回数の増減、生活習慣をチェックしてアドバイスしたりするなど、患者さんによってさまざまです。3ヵ月後も内痔核の脱出が改善しない場合や、肛門ポリープの脱出が認められる場合には、手術をお勧めすることもあります。手術は内外痔核をメスやはさみで切除する手術と、内痔核はレーザー光線で縮小させ、外痔核は切除する、ICG半導体レーザー治療を組み合わせた2つの方法をとっています。根治性は通常の手術のほうが期待できますが、入院期間が1週間~10日となるため、忙しい方で入院期間を短く済ませたい方はレーザー治療をお勧めすることもあります。入院施設はすべて個室です。医療技術が発達し、現在は、お尻を締める肛門括約筋を温存する手術を行っています。いずれにしても、患者さんの症状、ご希望に応じて二人三脚で治療を進めてきます。

大腸内視鏡検査も行っていらっしゃいます。

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当院では、長らく大腸内視鏡検査に対応しています。近年、大腸がんが増えてきていますが、その多くは進行が遅く、早期発見・早期治療により治癒が見込める疾患として知られています。当院の患者さんの中にも、肛門疾患だけではなく、がんの早期発見を目的に定期的に通院している方がいらっしゃいます。大腸内視鏡検査によって、肛門鏡では見えない部位の状態を調べることもでき、さまざまな疾患の早期発見につながると思います。

腸内環境を整えることで、痔の改善を

「腸活」という言葉をよく聞きます。腸内環境を整えることが、なぜ大切なのでしょうか。

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バランスの良い食生活や適度な運動などによって腸内環境を整えることで便通が良くなり、痔も良くなることが期待できるからです。食生活については、先ほども申し上げましたが食物繊維を積極的に摂取することが大切です。サトイモやオクラなどねばねばした食べ物のねばねばは主に水溶性食物繊維とたんぱく質が結びついたものでたいへんお勧めですが、プルーン、海藻など幅広く食物繊維を摂取することも大事です。また、運動して痩せることで、腸内細菌の改善につながることもわかってきています。ストレスを軽減することも大切ですね。診察の際、肛門鏡でお尻の粘膜の状態を確認するのですが、例えば、便通は問題ないのに粘膜が荒れている場合は、ストレスが関係していることも考えられます。患者さんのライフスタイルに合わせたアドバイスを行い、腸内環境を整えるサポートをしていきたいですね。

先生ご自身の健康管理法について教えてください。

ジムに足を運んで運動しています。トレーニングというと、「苦行」というイメージがありますが、ケガをしない、体を壊さない筋力トレーニングに励んでいます。あとは、旅行に行ったりして、森林の新鮮な空気を吸うのが好きですね。自宅では、お風呂にゆっくり入ってリラックスしています。体を温めるのは、お尻にもとてもいいんですよ。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、地域の皆さんに支えられてここまで来ることができました。自分なりの方法で、地域に貢献していきたいと思います。腸内細菌の研究はどんどん進んでいます。最新の情報をアップデートし患者さんに還元していくことに加え、「お尻はアルカリ性のせっけんで洗うと皮膚のバリアが壊れてしまうのでシャワーだけでよい」「残便感がある場合は、無理に便を出そうとすると痔が悪化するので注意」など、皆さんが知っていそうで知らないことについて、「お尻から健康へ」というテーマで発信していきたいですね。肛門疾患は、切り傷と一緒で早く治したほうが予後が良いものです。気になる症状があれば、早めにご相談ください。

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