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田知本 寛 院長、田知本 里恵 副院長の独自取材記事

仙川すずのねクリニック

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2024/04/15

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック main

仙川駅から徒歩約1分、大きな鈴を背景に3羽のフクロウが寄り添うロゴマークが印象的な「仙川すずのねクリニック」。院長の田知本寛(たちもと・ひろし)先生はアレルギーを専門とする小児科医で、基礎研究から難症例の治療まで長年にわたって真摯に取り組んできた。一方、妻でもある田知本里恵副院長は不育症の研究に携わってきた産婦人科医。それぞれの強みを持ち寄り「生まれる前も、生まれてからも」健康を支えるために力を合わせる。専用入り口がある2つの隔離室、予防接種・乳児健診専用で感染症患者との接触の心配がない設計で、患者が安心して診療を受けられるように工夫を凝らす。子育て真っ最中だからこそ患者の悩みに親身になって寄り添う2人に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年3月27日)

アレルギーを専門とし、小児科のほか産婦人科も診療

寛院長が医師を志したきっかけを教えてください。

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック1

【寛院長】小学校1年生の夏休みに一人で入院した経験からでしょうか。優しくしてくれた主治医の先生、看護師、同室の子やそのお母さんなどの顔を今でもよく覚えています。小児科を選んだのは、子どもたちの未来を守りたいと考えたからです。子どもって上級医の採血は断固拒否していつもいる新米だった僕だけにやらせてくれたりして、偉い人にも遠慮がなく素直に生きているところがいいですよね(笑)。でも、当初はアレルギーはなぜ「かゆい」のかを知りたくて研究の道に進み、アメリカの大学へアレルギー性炎症に関する細胞の研究で留学しました。帰国後は国立病院機構相模原病院に勤務しアレルギーの臨床を学びました。その後、東京慈恵医科大学附属病院などで臨床と研究に従事し、生まれ育った調布エリアの地域医療に貢献したいと開業に至りました。

里恵先生のこれまでの道のりをお聞かせいただけますか?

【里恵副院長】私も研究に関わる機会があり、国立成育医療研究センターや東京慈恵会医科大学の周産期センターに勤務し、大学院では生殖免疫・不育症を専門としていました。胎盤病理の研究でオーストリアに2年間留学していたこともあります。不育症には不妊、周産期、内分泌の問題も関わってくるので幅広い知識が自然と身につきましたね。ある研究プロジェクトで健康な女性の血液が必要で、「小児科に付き添いで来るお母さんから採血できないか」と寛院長に相談したのが、最初の出会いでした。その後、私は持病のアレルギー疾患が悪化して休職せざるを得なかったのですが、女性医学と予防医学を学ぶ機会にできたので、当院では更年期障害や子宮頸がん検診などにも取り組んでいきたいと思っています。

どのような治療が受けられるのでしょうか。

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック2

【寛院長】2人とも基礎研究の経験もあり、自分の臨床経験だけではなく科学的に根拠のある診療を重んじ、アットホームな雰囲気の中で提供することをめざしています。僕は小児科全般を幅広く診ながらも、やはり、強みとしているのはアレルギー疾患です。相模原病院においては、数多くのクリニックで参照されているガイドラインの編纂に携わった経験もあり、高い専門性を生かしてアレルギーでお困りの方々のお役に立ちたいと思っています。
【里恵副院長】産婦人科では4Dエコーも導入して周産期を診ていますが、出産は東京慈恵会医科大学第三病院、杏林大学附属病院、成育医療センター、至誠会第二病院への紹介が可能です。生理不順、不妊、更年期障害など、それぞれの年代の女性が抱える悩みに対応しているので、気軽にご相談ください。

患者の心のドアを諦めずにノックし続ける

小児科と産婦人科があるメリットは何ですか?

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック3

【寛院長】僕らのような小児科医は子どもたちの「生まれた後」のことしか知りません。でも、妻のような産婦人科医がいてくれることで「生まれる前からのケア」ができるようになったのは大きなメリットなのではないでしょうか。連続してケアしていくことで、何か面白いことができるのではと考えているところです。例えば、妊婦さんを対象にしたアレルギー疾患の勉強会などもやってみたいですね。食物アレルギーはできるだけ早く見つけることが大事ですし、実は予防に役立つ方法もあるんです。そんな正しい医学知識が身につく勉強会も随時開催できるよう、待合室の広さやインテリアにもこだわりました。

美しいクリニック名やかわいいロゴマークにもこだわりを感じます。

【里恵副院長】子どもの名前にも入れるほど「鈴」という字が大好きなんです。古くから、鈴の音には人の心を浄化する作用があるとされてきました。お祭りに鈴は欠かせませんし、伊勢神宮の横に流れる川の名前も五十鈴川といいますよね。そのような心身ともに浄化される場所をつくりたいという意味も込めています。「仙川」「すずのね」ともにSで始まる4文字にしてリズムも整えました。
【寛院長】ロゴマークを3羽のフクロウに決めたのは「真ん中の小鳥は自分」と子どもが気に入ったからというのもあります(笑)。もともと僕がフクロウ好きなのですが叡智や幸福のシンボルとされているというのは後から知りました。患者さんにとって、そんなポジティブな気持ちになれる場所にしたいと思っています。

患者さんと接する時、大事にしていることは何ですか?

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック4

【寛院長】どの患者さんも、医師の話を本当に理解してくださる「心のドアが開く瞬間」があります。一人ひとり「響くポイント」は異なるので、注意深く探っていかなければいけません。なかなか扉が開かない人もいますが、諦めずにノックすることを大事にしていますね。子どものアレルギーの治療は食事日記をつけたり薬を塗ったりと、親御さんの負担も少なくありません。それでも、どうにか毎日続けてもらえるように、どうしたら納得してもらえるのか常に考えています。
【里恵副院長】できるだけ患者さんの気持ちを大切にしています。私自身、不妊治療も流産も経験しているので他人事ではありません。妊娠・出産に限らず、女性の一生にはさまざまな出来事があります。キャリアを中断するつらさなども身にしみているので、これからもそっと寄り添っていきたいです。

子どもの健やかな健康、女性のライフステージを見守る

今後の展望についてお聞かせください。

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック5

【寛院長】患者さんに「また来たいな」と思ってもらえるクリニックにしていきたいです。実際、前職では0歳から診ていた患者さんですでに30歳を越えている方もいて、自分のお子さんを連れて来てくれたりするんですよ。アレルギーの子は成長に伴っていろいろなアレルギー疾患を発症するアレルギーマーチにもなりやすいので、長く診ていくことも少なくありません。そうなると、節目節目を見ることにもなりますから、病気だけではなく成長もしっかりと見届けたいと思っています。
【里恵副院長】妊娠したい人の希望がかなえばそれでおしまいではなく、必ず次の心配が生まれるでしょう。おなかの中の赤ちゃんへの不安にも応えていきたいと思っています。もし、女の子が生まれれば思春期の生理の悩みもあるでしょうし、その頃はお母さんは更年期のつらさを抱えているかもしれません。末永く女性の一生を見守っていきたいですね。

お忙しい毎日ですが、趣味などはありますか?

【寛院長】趣味はテニスですね。中学1年生の頃から硬式テニスをしていて全国大会に出場したこともあるんですよ。大学時代は医学部のテニス部にも所属していました。今もスクールに通って週に1回は練習するようにしています。
【里恵副院長】私は音楽鑑賞や観劇が趣味です。オーストリアに留学していた頃はオペラもクラシックコンサートも学生は格安で通い放題だったので、できるだけ足を伸ばすようにしていました。少し前は院長が好きなバイオリニストのライブに一緒に出かけることもあり、ちょうど胎教になっていました(笑)。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

田知本寛院長、田知本里恵副院長 仙川すずのねクリニック6

【里恵副院長】当院の婦人科はお子さん連れも歓迎しています。内診室も広くして子どもが2〜3人は入れるようにしているので2人目不妊の方などもぜひご相談ください。また、助産師が常駐して母乳の悩みなどに応じられるようにしています。子宮頸がんの二次検査まで院内でできる体制も整えたので、ぜひご活用ください。
【寛院長】子どもの病気を治療するだけではなく、健やかな成長もサポートしていきます。「将来、何になりたいの?」時にはそんなこともお尋ねするかもしれません。どの子に対しても「なりたい大人になろうよ」とエールを送り続けていきますので、どんな小さなお悩みでも気兼ねなくご相談ください。

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