横浜関内わだクリニック

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和田修幸院長

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医療トピックス

知っているようで知らない
多様な甲状腺疾患

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「甲状腺が腫れる」とはよく耳にする言葉。だが、その原因や治療法などは意外と知られていない。そもそも甲状腺がどこにあって、どんな機能を果たしているのかさえ知らない方も多いのではないだろうか。そこで今回は神奈川県内にわずか4人しかいない、内科系の甲状腺専門医資格と外科系の内分泌甲状腺外科専門医資格の両方を持つ「横浜関内わだクリニック」の和田修幸院長に甲状腺疾患の特徴について伺った。 (取材日2011年09月20日)

甲状腺の病気は大きく分けて「ホルモン異常」と「腫瘍」の2つ

甲状腺は体のどこにあって、どんな働きをするのですか?

21495 mt 1 q1 1317342325 ▲最近耳にする機会も多くなった甲状腺の病気 首の前側、のどぼとけのちょっと下にある重さ15g程度の小さな臓器です。機能としては、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって甲状腺ホルモンを分泌し、脂質代謝や糖代謝などをコントロールしています。この機能に異常をきたすとホルモン分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症」や、逆に足りなくなる「甲状腺機能低下症」になります。また、ホルモン異常とは無関係に良性腫瘍あるいは悪性腫瘍が発生します。甲状腺の疾患は女性に多くみられます。それぞれ適切な内服治療、手術あるいは経過観察が必要になりますが、なかには甲状腺が腫れても特に治療の必要がない「単純性びまん性甲状腺腫」などもあります。

甲状腺機能亢進症にはどんな病気がありますか?

21495 mt 1 q2 1317342325 ▲甲状腺機能亢進症は診断が重要、バセドウ病と診断したらまず内服治療。 もっともよく知られているのは「バセドウ病」です。症状は動悸、息切れ、疲れやすい、脈が速くなる、寝つきが悪い、体重減少、イライラする、眼が出るなどが代表的ですが、更年期症状と似ているため甲状腺機能亢進だと思わない女性が多いようです。過剰なホルモン分泌により代謝が異常に良くなり、年齢不相応にコレステロール値が低くなるというのもバセドウ病の特徴の一つです。また骨粗しょう症に関係することもあります。甲状腺ホルモンが上昇する病態には他にも亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、橋本病の増悪などがあります。バセドウ病の治療はまず内服治療を行いますが、経過によってアイソトープ(放射線)治療や手術を行う場合があります。炎症の強い亜急性甲状腺炎にはステロイドが有効です。

甲状腺機能低下症についてはいかがでしょう?

21495 mt 1 q3 1317343352 ▲「橋本病」は気付きづらい病気なので異常を感じたらホルモン検査が必要 低下症の代表は「橋本病」です。倦怠感、むくみ、皮膚の乾燥、体重増加などが主な症状で、コレステロール値の上昇も認められます。他にもやる気がない、異常な眠気などもあり、うつ病や認知症の背景に低下症が隠れていることもあります。診断がつけばこわい病気ではなく、ホルモン剤(チラーヂン)の内服で低下症が改善すれば元の生活を送ることができます。内服は中止できることもありますが、基本的にはずっと飲み続けることが必要です。妊娠・出産時に内服を続けても胎児には問題ありません。むしろ妊娠中は適量をしっかり内服し、ホルモン値を保つことが重要です。低下症の症状は比較的おだやかで徐々に進行するため、自分が病気であることに気付かない場合が多いという特徴があります。ホルモン検査ですぐにわかりますし、治療も簡単ですので、症状に心当たりのある方には、ぜひ検査をおすすめします。

甲状腺腫瘍についても教えてください。

21495 mt 1 q4 1317342325 ▲院長は甲状腺腫瘍のガイドライン作成委員会にも参加 良性と悪性があって、悪性の9割は「乳頭がん」、1割は「ろ胞がん」です。乳頭というネーミングから乳がんと関係があると思われがちですが、まったく関係はありません。顕微鏡でみた時の乳頭状増殖がその名の由来です。乳頭がんのほとんどはおとなしいタイプですが、リンパ節に転移しやすいのが特徴です。周囲の臓器へ浸潤(入り込んでいく)する進行癌もあり、高度な拡大手術が必要な場合もあります。ろ胞がんは肺や骨に転移しやすい特徴があります。まれなケースでは「髄様がん」、「悪性リンパ腫」、予後が非常に悪い「未分化がん」があります。一般的な乳頭がん、ろ胞がんには手術を行い、術後は普通の生活に戻れます。もっとも重要な合併症は声の神経(反回神経)の損傷です。

甲状腺の病気を予防する方法はありますか?

21495 mt 1 q5 1317342325 ▲甲状腺治療の専門医が3名在籍している専門クリニック 残念ながら機能亢進症、機能低下症、良性・悪性腫瘍とも原因が特定されておらず、これといった予防法はありません(髄様がんの一部だけは遺伝子が見つかっている)。バセドウ病や橋本病は家族・親類に複数の患者が存在する場合があり、近親者に病気の人がいれば早めの受診をお勧めします。甲状腺の病気はすぐに命にかかわることは少ないのですが、バセドウ病で心房細動の場合に脳梗塞を起こしたり、悪性腫瘍の場合に反回神経麻痺(声の神経の麻痺)が進行し声が出にくくなるなどの後遺障害を残す場合もあります。疑わしい症状があれば早いうちに専門医に診てもらい、適切な治療を受けることです。

ドクターからのメッセージ

和田修幸院長

甲状腺の病気は女性に多いのが特徴ですが、男性患者も少なくありませんし、子供から80以上の高齢者まで幅広い層に発症します。小児甲状腺がんもありますし、乳頭がんは10代後半から20代の若年者になるとそれほどめずらしくありません。大人でもお子さんでも首にしこりができたり、リンパ節が腫れた時にはしっかりと検査を受けてください。当日できる簡単な超音波検査でかなりの情報が得られます。痛くない検査ですし、われわれのような専門医が行えば、その場でかなりの診断が可能です。CTやMRIなどの手間のかかる検査はすぐには必要ありません。機能異常は血液検査で診断できます。手術が必要な場合は専門的な知識と経験が重要です。私は内科的な診断から高度進行癌の手術までトータルで診ることができますので、いつでもお気軽にご相談ください。

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