女性が輝く笑顔で過ごせるように
各ライフステージに寄り添う診療
まつしたレディースクリニック
(福岡市早良区/西新駅)
最終更新日:2023/11/06
- 保険診療
一生を通じて女性の心身に大きな影響を与える女性ホルモン。「女性ホルモンの分泌の変化によって、各ライフステージで、かかりやすい病気や体に起こりやすくなる不調が異なってきます」と、「まつしたレディースクリニック」の松下周平院長は話す。女性の生涯には、初潮を迎え月経が安定するまでの「思春期」、妊娠・出産に適した「性成熟期」、さまざまな体の不調が起こりやすい「更年期」、女性ホルモンの一つである卵胞ホルモンの分泌が乏しくなる「老年期」というように、大きく分けると4つのステージがある。その各ステージで起こり得る多種多様な変化や症状に、戸惑ったり悩んだりする人は少なくない。そんな女性たちの心と体に寄り添い、笑顔で過ごせるための診療に情熱を注ぐ松下院長に、思春期からの一貫したケアの重要性について聞いた。
(取材日2023年10月10日)
目次
女性の一生に訪れる「思春期」「性成熟期」「更年期」「老年期」を輝く笑顔で過ごすために
- Q丁寧な診察を重視されているとのことですがその理由は何ですか?
-
A
多くの患者さまの受診希望に対応するとなると、どうしても診察時間が短くなってしまいます。これは婦人科に限らず、どの診療科においても改善すべき課題として、知恵を出し合い取り組んでいる最中です。しかし、患者さまの立場からすると、診察時間の短さに不安を抱える方が多いのではないでしょうか。それでは患者さまに寄り添った診察とはいえないと思います。もちろん、服用している薬の処方をしてもらうために受診される方もいらっしゃるので一概には言えませんが、私が丁寧な診療を心がけているのは、患者さまのお声にしっかりと耳を傾け、お悩みの背景に何があるのかすくい上げないと、診療の本質に迫れないからというのが一番の理由です。
- Qそうなると必然的に診察が長くなり、待ち時間も発生しますね。
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A
まさに今、そこを改善しているところで、会計がスムーズに行えるシステムを導入し、他にも待ち時間を軽減するためのいろいろな工夫をしています。それについては、私と妻の医師2人体制だからできることも多いですね。なので「こんなことを相談しても良いのだろうか」と迷うことなく、遠慮なくお話しください。話しやすい診察室での雰囲気を作りだすことで、心の奥にある不安を教えてくださる患者さまが多くいらっしゃいます。さらに、患者さまがためらってしまうようなデリケートな話こそ、解決につながる重要なファクターになることがよくあります。本質にたどりつくまでの時間も短縮できますので遠慮なくご相談ください。
- Q各年代で起こり得る体の不調に違いはありますか?
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A
あります。だからこそかかりつけ医での一貫したケアやメンテナンスが必要です。女性の一生は、思春期・性成熟期・更年期・老年期と、大きく4つのステージに分かれますが、各ステージで心身に起こる変化が異なりますので、準備とケアが重要です。不妊と出産の時だけ専門的に診る一時的なサポートではなく、初潮前後から自身の体を理解し、自分の体を大事にしたいと思える医療の提供が必要だと考え、私はこれまで、婦人科、不妊治療、産科すべてを勉強してきました。子宮内膜症や性感染症などが不妊リスクを高めることなど、事前に知っておくことで防げることは多くあります。それは更年期や老年期においても同じなので、一貫したケアが重要です。
- Q婦人科の受診はハードルが高いと、市販薬に頼る人も多いのでは?
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A
特に中高生は月経痛を市販薬で対処していることが多いですね。痛みの感じ方は人それぞれですが、我慢している人は多いと思います。そしてそこには受診のハードルの高さも関係しているはず。なので、風邪をひいた時と同じように、早くからかかりつけを見つけておきましょう。中高生の一人での受診は抵抗があると思うので、お母さまのサポートが鍵となります。実は最近、更年期障害と月経痛、それぞれ悩みを持つ母娘での受診が増えています。10代から気軽に相談できる場所があるのは大事です。成長過程ではダイエットによる無月経など、親子でも言いづらいことが出てくるでしょう。そんな時は思春期の症状にも対応する婦人科をご利用ください。
- Q婦人科検診の重要性についてもお聞かせください。
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A
婦人科の疾患は早期発見であれば治癒が見込めるものが多く、症状がない段階でいかに早く発見できるかで、その後の生活が変わってきます。また、月経不順、月経痛などを放置すると不妊症や子宮内膜症になるリスクが上がります。それに気づかず、妊娠を希望した時に初めて妊娠しづらいことがわかるケースも少なくありません。あとは、免疫力の低下で起こりやすいカンジダ症や、不妊症の原因にもなるクラミジア感染症がわかることもあります。婦人科検診というと子宮がんの検査のイメージですが、他にも検査でわかる疾患はたくさんあります。各ライフステージによって注意すべきポイントも違いますので、定期的な検査とケアを心がけましょう。