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加藤 大輔 院長の独自取材記事

小笠原歯科医院

(大田区/大森駅)

最終更新日:2020/04/01

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下町の風情が残る街・大森。活気にあふれた駅前エリアの片隅で、「小笠原歯科医院」は地域に寄り添った歯科医療を提供している。同院で院長を務める加藤大輔先生は、歯科衛生士の専門学校で口腔微生物(細菌)学の講師も行っているベテラン歯科医師。その知識や経験を生かした、予防ベースの歯科治療が加藤先生の診療スタンスだ。加藤先生はもともと研究職を志望していたが、患者とのふれあいを通して臨床に惹かれ、同院の院長に就任。歯科衛生士を置かず、一貫して1対1で患者と向き合う誠実な人柄が、同院の信頼に結びついているのだろう。今回は専門分野である口腔細菌学にフォーカスを当て、細菌の基礎知識や日頃のホームケアの注意点など、じっくりと話を聞いた。
(取材日2017年10月27日)

患者の笑顔を支えるため、研究から臨床の現場にシフト

先生は口腔微生物(細菌)学という分野を専門となさっているんですね。

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はい、細菌は虫歯や歯周病といった口腔疾患の原因となりますので、歯科治療における学びの中でも基本中の基本。歯科医療に携わる者として、原因を解明することの重要性を感じ、口腔細菌学を専攻しました。もともとは研究職に就くつもりで鶴見歯科大学の口腔微生物学講座に入局しましたが、歯科医院でのアルバイトを並行するうちに、次第に臨床への思いが強くなりました。そのタイミングでご縁があり、当院に勤めることになったんです。 現在は学んだ知識を生かし、静岡にある鈴木学園などで口腔微生物学の講師も務めています。もう10年近く通っていますが、遠方ということで気分転換にもなりますし、学生に教えることが自分自身の勉強にもなっています。

口腔微生物についてもう少し詳しく教えてください。

種類は異なりますが、おなかの中にいる細菌と基本的には同じです。悪玉菌のような悪さをするのが虫歯菌、歯周病菌の類いですね。感染を防いでくれる細菌もいますから、環境を整えてバランスを保ち、悪い菌を増やさないことが大切です。実は、悪い菌は口腔内細菌のごく一部に過ぎません。それらの繁殖を抑えれば虫歯や歯周病を防ぐことができますから、日頃から口内環境を意識していただきたいです。 当院でも口腔細菌学を生かした予防などに取り組んでいます。口内環境の維持は細菌を繁殖させないためにも大切ですから、ブラッシング指導には力を入れていますね。磨いたつもりでも不十分なことはよくあります。歯間ブラシなども隙間に合ったものを使わなければかえって歯茎を傷める原因にもなります。正しい道具の選択を含め、その方に合わせた指導を行っています。

細菌のバランスが崩れる原因は何でしょうか。

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一つは全身の状態です。まず、唾液の分泌量が減ると細菌のバランスが崩れやすくなります。体質的に少ない人もいますし、唾液腺の病気や薬の副作用が影響する人もいます。妊娠中や思春期の女性も注意が必要です。というのも、ホルモンバランスが変化することで、女性ホルモンが好きな細菌が歯茎に住み着き、歯周病や歯肉炎を引き起こしやすい状態になってしまうのです。糖尿病の人も免疫力が落ちるので、歯周病のリスクが高まります。細菌のバランスが崩れるもう一つの原因は食生活です。例えば、虫歯菌は糖分を栄養にするので、甘いものをいつも食べていると繁殖してしまいます。ですから、甘いものを食べた後は早めの歯磨きが必要なのです。

甘いものを食べても虫歯にならない体質の人もいると聞きました。

そうですね。中には虫歯菌がもともと口内に存在せず、いくら甘いものを食べても虫歯にならない人もいます。しかしそういう人はまれで、子どもの頃に食器を通してご家族から虫歯菌をもらっている人がほとんどです。

細菌のバランスを整え、日頃のケアで口内環境の維持を

磨くときには何に注意したら良いですか?

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まずは磨き残しがないよう、丁寧に磨くことです。しっかり磨こうとして力を入れ過ぎてしまう人もいるのですが、力が強すぎて歯茎に悪影響が出てしまうこともあり、注意が必要です。強い研磨剤が入った歯磨き粉も、歯の表面が削れてしまうのでお勧めしません。日々のブラッシングを意識しながらも知っておいていただきたいのが、細菌がたまって歯石化すると、歯ブラシでは落とせないことです。細菌が何層にも重なって歯に付着する「バイオフィルム」も同じく、お家でのブラッシングでは除去できません。だからこそ、日頃は丁寧にブラッシングしながら、チェックも込みで月1回ペースで歯科医院のクリーニングを受けるのが理想的なんです。当院では超音波スケーラーや消毒剤を使い、バイオフィルムを除去しています。虫歯なども小さいうちであれば対処できますから、定期的に検診を受け、早期発見と予防に努めていただきたいです。

患者さんの相談で、最近気になる症状などはありますか?

若い患者さんで歯ぎしりや食いしばりに悩む人が増えているように感じます。本人が気づいていないこともありますので、診療していて気づくことがあります。そのときはこちらから歯に違和感はないか、噛んだときに重い感じがしないかなどを確認するようにしています。本人に自覚症状がなければ、一過性のものである場合もありますので様子を見ますが、ひどくなってしまうと、歯の根の周りの血管に炎症が起きて腫れたり、歯髄のほうにまで血流が行き、歯がしみる、痛むなどの症状が出ます。そういったケースには、当院では半導体レーザー治療器を使用しています。

歯科医師になって良かったこと、印象に残っていることなどはありますか?

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やはり、患者さんに喜んでいただけることが大きいです。以前はやわらかいものしか召し上がれなかった患者さんから、治療後の食事面の変化や感想をいただけると、自分のことのようにうれしいです。印象深いのは、前歯がほとんど噛み合わない上に、合わない入れ歯を入れられて深刻な状態になっていた患者さんです。半年以上かけて虫歯治療や根管治療を行い、治療が終わったときは本当にうれしかったですね。

患者の要望に沿った柔軟性のある診療を

診療において心がけていることはありますか?

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患者さんが求めるものをご提供することです。痛みの少ない治療をめざし、できる限り患者さんのご希望に沿う形で進められるよう、柔軟性のある治療を心がけています。治療期間はできるだけ短く、見通しが立てば治療回数を知らせるようにしています。あとはできる限りご自身の歯を残してあげることですね。中には状態が悪く残せないケースもありますが、根っこだけでも残っていれば、そこを生かして治療するのがポリシーです。入れ歯ですと噛み心地が変わってしまうこともあるため、食事のたびに気になってしまいます。「抜きたくない」という患者さんも多いですから、極力残してあげられるように最大限努力しています。 また、土・日曜も診療していますので、お勤めの方も気軽にいらしてください。

導入されている機器で特徴的なものはありますか?

半導体レーザー機器は万能とまではいきませんが、適用範囲の広い機器です。歯周ポケットが深い場合の歯周ポケット内の殺菌時や、根の治療時、詰め物をする前にも使用しています。電気メスとしても使いますし、歯が染みるときなどにも使用しています。また当院ではホワイトニングの機器も導入していますので、要望がありましたら仰ってください。ホワイトニングによる最終的な色味は元の歯の色にもより人それぞれですが、一度試してみるのはお勧めです。しかし、せっかくホワイトニングをしても、金属を入れることになってはもったいないですよね。ですから、今後も口内の維持と予防に努めつつ、トータルケアができる歯科医院をめざしていきたいです。

最後にメッセージをお願いします。

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シンプルで正直な診療を行うことを心がけています。歯に関して気になることがあれば、ぜひお気軽にお越しください。当院は、私一人で運営している歯科医院です。カウンセリングから治療、アフターケアまですべて私が担当いたしますので、安心してお任せいただければと思います。もちろん歯科衛生士さんがいれば役割分担ができますが、私自身、歯科衛生士に教える立場でもありますし、患者さんとしっかり向き合うため、当院ではこのスタイルを取っています。診療時間も十分にお取りしてじっくりお話を伺いますので、何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/オフィス(上下) 1回光照射 2000円

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