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須田 浩晃 院長の独自取材記事

菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック

(葛飾区/堀切菖蒲園駅)

最終更新日:2023/04/14

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック main

京成本線「堀切菖蒲園駅」から徒歩2分の場所にある「菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック」は、消化管内視鏡を中心に一般内科診療も行っている。院長の須田浩晃先生は、消化管内視鏡の診断・治療を中心に30年研鑽を積んできた消化管内視鏡分野の専門家。消化管とは、食道、胃、十二指腸、大腸など体に必要な栄養分を吸収する役割を担う器官群で、消化管における疾患の中でも大腸がんと胃がんは、がんによる死亡原因の上位を占める。多くの人が恐れる病気でもあるが、「早期発見・早期治療できれば、決して怖い病気ではありません」と言いきる須田院長。がんを含め、消化管にまつわる疾患の早期発見に有用な内視鏡検査。そのエキスパートである須田院長に、開院までの経緯、同院の特徴や強み、理想とする医療などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年4月3日)

30年にわたり消化管内視鏡分野の研鑽を積む

まずは医師を志したきっかけからお聞かせいただけますか?

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック1

小さな頃は、とにかく本を読むのが大好きな子どもで、化学系の本をよく読んでいたこともあり、理数系に進みたいという夢を漠然と持っていました。父が小児科の開業医だったものですから、医療が身近に感じられる環境だったことも影響していると思います。診療風景も日常の中にありましたので、何か特別なきっかけがあったというよりも、父の背中を見ながら自然と医師の方向へ気持ちが向いていったような気がします。高校の進路を決める時期には医師への気持ちが固まり、大学は新潟大学医学部に進学しました。卒業後は東邦大学大橋病院に入局し、内科を2年ほど経験した後にいくつか診療科を回ったんですね。まず循環器科を経験。その次に回った消化器内科で見た内視鏡で映し出されたカラーの映像に、即魅了されました。

その出来事がきっかけで内視鏡分野を専門に。

ええ。そこから30年、大学病院や専門クリニックを中心にキャリアを重ねました。ひたすらこの分野に取り組んでまいりましたので、さまざまな症例に携わってきましたし、これまでの経験というのはまさに財産ですね。なぜここまで魅了されたのかと考えた時に、技術を習得するまでのプロセスも関係していると思いました。特に大腸内視鏡検査は毎日トレーニングが必要で、簡単には技術を習得することができないんです。努力しなければ身につかない一方で、努力すればするほど上達できますから、それが自分でも実感できるんですよね。常に上へ上へとめざす日々。自分がこの分野で食べていける、他の人よりも上手だと思えるまでに十数年かかりました。難しい分それだけ面白いですし、今も日々鍛錬です。

さまざまな疾患の発見には臨床経験も重要だと思います。

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック2

まさに経験ですね。一度経験すれば学習しますが、消化管内視鏡で見つけられる腫瘍や炎症などはすべて同じ場所にあるわけではありません。しかし、経験を重ねることで気づきのポイントや、疑うべき箇所、状態がわかるようになりますので、見極める力は格段に上がります。技術を身につけることはできましたが、これまでさまざまな機関で内視鏡検査を行う中、各施設で実施方法がまったく異なることに少しずつ違和感を抱き始めたんですよね。ある施設では鎮静剤は良いが鎮痛剤は使用してはいけない、また別の施設ではポリープ切除は小さなものでも日帰りではなく入院しなくてはいけないなど。大腸内視鏡検査では前準備で下剤をたくさん飲まなくてはならないのですが、廊下の隅の一室で大勢の人と一緒に飲むような施設もあり、だんだんと自分のめざす医療との差を感じ出し、開院への想いが大きくなっていきました。

内視鏡検査が快適に受けられる環境の構築をめざす

では、開院する上でどんなことを重視されましたか?

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック3

患者さんに寄り添えているかどうか。というのも、内視鏡検査を快適に受けていただきたいという想いが強かったので、その点を最も重視しました。自分だったら、他の人と一緒に同じ部屋で下剤を飲み、トイレも共有する施設で内視鏡検査を受けたいとは思いませんし、鎮静剤と鎮痛剤を使って検査を受けたいですから。当院は大腸内視鏡検査の前準備室もトイレを備えた個室をご利用いただいています。また、鎮静剤と鎮痛剤も使用でき、検査後は移動内視鏡検査台に寝たままリカバリールームへ移動できるなど、快適に検査を受けていただける環境づくりに力を注ぎました。

院内もカフェのようなリラックスできる雰囲気ですね。

いかにもクリニックというイメージは避けたかったので、主にカフェなどを手がけているデザイナーさんにお願いし、リラックスできる空間に仕上げてもらいました。患者さんからも好評なので、お願いして良かったなと思います。患者層もお子さんからご高齢の方まで幅広く、当初想定していた以上に若い方の受診が多いのは、外観や内装の印象も多少は影響しているのかもしれませんね。若い方が排便時の出血を気にされて来院されたり、胃の不快感、その他消化管領域に関する痛みなど、ご自身の体に関心を持っていることはとても良いことだと思います。内科も標榜していますので、風邪症状でおみえになる方も多いですね。ご高齢の方も多いですし、ご家族のかかりつけとしてご利用されたりと、幅広い年代において何かしら気になる症状がある時の最初の窓口的な役割も担っています。

こちらで行える検査や設備についても教えてください。

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック4

胃・大腸内視鏡検査に加え、エックス線、胸部・腹部エコー、心電図、採血、尿検査も可能です。内視鏡検査の際に見つけたポリープの切除も、小さなものであれば日帰りで行えます。私が診療において大事にしていることは、丁寧な観察、診断、治療。常にベストを尽くせる環境は構築できています。内視鏡に限らず一般内科診療も行っていますので、多角的に診ることができるのも当院の強みだと言えるでしょう。そして、いつも私を支えてくれるスタッフの存在は何よりも心強く、感謝の一言に尽きます。医師一人では患者さんを診ることはできません。スタッフの力あってこそだと日々実感しています。

適切な診断と治療で地域の健康寿命延伸に寄与したい

お忙しい日々をお過ごしだと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック5

休みの日に家の近所を散歩するくらいで、これといって特に何もしていません(笑)。というのが、内視鏡が趣味と言っていいくらい、仕事が楽しいんですよ。30年やってもなお面白みや奥深さを感じるくらいですから、まさに天職です。毎回検査は真剣勝負なので集中力が必要ですが、大きな手術になる一歩手前で見つけたり、的確な診断により患者さんが早期回復できたりしたら、医師になって良かったと実感できることでしょう。自分の得意とする技術で地域の健康を守ることができるよう、これからも腕を磨き続けていかなければなと思っています。

では、地域においてどんな役目を担うクリニックでありたいですか。

適切な診断と治療で、地域の健康寿命延伸に寄与できるクリニックでありたいなと思っています。特に内視鏡検査には「苦しい」「つらい」といったマイナスイメージを持っている方も少なくありません。しかし、内視鏡自体が進化していることに加え、医師の経験値で患者さんへ与える印象に大きな差があるのも事実。胃がんに関しては原因となるピロリ菌の有無を調べることが重要ですし、大腸がんは女性の死亡原因の上位ではあるものの早期発見をすれば決して怖い病気ではありません。早期発見・早期治療のためには内視鏡検査が非常に有用です。かなり小さなポリープまで見つけられる時代になりました。40歳を過ぎたら、内視鏡検査を受けていただきたいなと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

須田浩晃院長 菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック6

お仕事などで日々忙しく、なかなか通院できない方も多いと思います。当院では再診の方に限りますが、オンライン診療も実施しています。胃の内視鏡検査の予約や、検査結果の確認もオンラインで可能。できる限り患者さんのご負担に配慮したシステムが整っています。胃の内視鏡検査は経鼻・経口の選択ができ、大腸内視鏡検査では鎮静剤と鎮痛剤を用いて受けることもできるため、想像されている以上に楽に受けていただけるのではないかと思います。胃痛、胸やけ、ピロリ菌の除菌歴がある方、血便、便秘がち、血縁者に大腸がんの方がいる方はもちろん、症状がなくとも定期的に内視鏡検査を受けられてください。また、一般内科診療も行っていますので、気になることがあればお気軽に来院いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(観察のみ)/1万7000円程度、大腸内視鏡検査(観察のみ)/2万円程度

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