済生診療所

済生診療所

呉 瑛美院長

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密なコミュニケーションで小さな病気の徴候もキャッチ

―先生は、未病についてどうお考えですか?

未病の分野はこれから非常に大事になると思います。普通は病気になってから初めて医療施設を訪れますが、体はその前に必ず病気のサインを発しているはずなのです。ですから患者さんとのお話の中で、さまざまな側面から気づいたことをお伝えし、患者さんに安心していただくことが大切だと考えています。それでも調子が悪かったら、何か病気を抱えているかもしれませんので、検査や治療をきちんと行います。このときの生活習慣の改善で治る方とそうでない方の見極めは、さまざまな医療施設で培ってきたことが経験値になっていますね。同じ症状の患者さんだから同じ治療法になるということはなく、患者さんの数だけアプローチがあるはずなので、患者さんの気持ちに寄り添った診療を意識しています。

―他に患者さんに対して心がけていることはありますか?

リラックスできる話をしたり、ちょっと笑いが出るような話を振ったりしながら、なんでも話しやすい雰囲気づくりを意識しています。なんでも話してもらわないと、こちらも正しい診断ができませんから。なじみの患者さんとはつい雑談してしまうことも多いのですが、こうした患者さんとのコミュニケーションはたいへん重要で、患者さん自身は大したことないと思っていることが、実は重大な病気に関わっていることがしばしばあります。ですから当院では、問診の時間をかなり多く取っています。

―患者さんとのエピソードがあったらお聞かせください。

研修医時代に、初めて担当した患者さんが亡くなられた時は、あまりに悲しくて涙が止まりませんでした。一人ではなくグループで担当していたのですが、毎日病室に行ってお話もしていたので、亡くなられた時は自分の非力さが悔しくて仕方がありませんでしたし、私にとっては生まれて初めての衝撃でした。その時から医師として誠心誠意、全力で患者さんに尽くしていこうと心に誓いましたね。



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