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受診のハードルをより低いものに
DXで変わる精神科医療の今後

Baseクリニック赤坂

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2023/06/20

Baseクリニック赤坂 受診のハードルをより低いものに DXで変わる精神科医療の今後 Baseクリニック赤坂 受診のハードルをより低いものに DXで変わる精神科医療の今後
  • 保険診療
  • 自由診療

近年の医療現場は電子カルテやオンライン診療など、デジタル技術を導入することによって進化を遂げ、医療の質の向上につながると期待されている。国を挙げて進められるこうした医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)は、とりわけ受診のハードルが高いとされる精神科医療においてもメリットが大きく、多忙かつストレスフルな働き世代が気軽に医療にアクセスできるきっかけにもなりそうだ。いまだネガティブなイメージが根強い精神医療に軸足を置きつつ、メタバースやアバターコミュニケーションと組み合わせることでメンタルケアの新たな可能性を模索している「Baseクリニック赤坂」の吉岡鉱平院長に、クリニックでのDXの取り組みや、精神科医療のこれからのありようについて詳しく聞いた。

(取材日2023年5月1日)

効率化によって浮いた時間とエネルギーを、診療の質の向上に振り向けて患者に還元

Qこちらでは医療のDX化をコンセプトの一つに掲げていますね。
A
Baseクリニック赤坂 心と体の土台から心身をケアするクリニックへ

▲心と体の土台から心身をケアするクリニックへ

当院のクリニック名にもなっている「Base」には、心と体の「土台」からケアするという意味と、IT・デジタルを取り入れた次世代型の医療「拠点」でありたいという、2つの思いを込めています。メンタルクリニックは医療機関の中でも特に「人に知られたくない」「他の患者と顔を合わせたくない」といった心情を伴い、受診しづらいイメージの根強い診療科でもありますから、DX化で診療や手続きの効率化を進めることによって受診のハードルを下げ、ストレスを抱えて働く多くの方が気軽に相談できる拠点にしていきたいと考えています。

Q待ち時間を短縮するために、どのような工夫をしていますか?
A
Baseクリニック赤坂 患者同士のすれ違いを極力減らすような工夫を施す

▲患者同士のすれ違いを極力減らすような工夫を施す

完全予約制とした上で、待ち時間の表示や呼び出し機能、決済機能を備えたアプリを導入しています。待ち人数や順番が近づいたタイミングをリアルタイムで患者に知らせることができるほか、アプリ内にクレジットカード情報を登録しておけば、診察終了と同時に自動決済されるので、会計待ちの時間もありません。交通系ICカードなどによる決済にも対応していますから、診察室にいる間に会計まですべて完了し、診察室を出たらそのまますぐにお帰りいただけます。受診までの間、一切誰にも会いたくないというような方は、近くのカフェなどクリニックの外の空間でギリギリまでお待ちいただくといったことも可能です。

Qオンライン診療はどのように活用すれば良いでしょうか?
A
Baseクリニック赤坂 オンライン診療と対面での診療を生かして治療を行う

▲オンライン診療と対面での診療を生かして治療を行う

初診からオンライン診療も可能ですが、対面での診療と比較すると、どうしても補助的な診断にならざるを得ません。また、オンライン診療にも保険診療と自由診療があり、自由診療はそれほど制約が多くない一方、保険診療の場合、特に精神科系の薬は依存のリスクがあるため、処方できるお薬の種類が限定されます。採血が必要なケースなど、症状によっては直接来院していただくことをお勧めするケースもありますね。ですから基本的には、感染症などの理由で外出が難しいときや、すでに診断がついて使用するお薬の種類が決まっていて、かつ症状がある程度落ち着いている方が、対面診療と適宜組み合わせて活用していくのが良いと思います。

Q具体的にはどのような症状や疾患の方が多く来院されていますか?
A
Baseクリニック赤坂 体に出ている症状も見ながら診断を行っていく

▲体に出ている症状も見ながら診断を行っていく

赤坂という場所柄もあり、オフィスで働いている方が多く来られている印象です。子育て中の方も多く、仕事や家庭などで何かしらのストレスを抱え、それに伴う適応障害や、自律神経系の乱れによる動悸、頭痛、肩凝りなどさまざまな体の不調が出てしまっているケースが一番多いですね。当院では誰もが抱えているであろうストレスのケアから、不眠症、うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、社交不安障害、双極性障害(躁うつ病)など、幅広い疾患に対応しています。働き世代がメインターゲットということもあり、症状によって仕事に支障を来している場合には、休職のための診断書の作成や、勤務先との連携なども行っています。

QDX化で、メンタル医療の可能性はさらに広がりそうですね。
A
Baseクリニック赤坂 今後進化していくメンタルケアの在り方について模索していく

▲今後進化していくメンタルケアの在り方について模索していく

診療という枠組みの中ではどうしても限界がありますが、相談やカウンセリングといったメンタルケアサービスならば、オンライン上でできることがまだたくさんあると思っています。私は現在クリニックとは別の取り組みとして、メタバースやアバターコミュニケーションと組み合わせた新しいメンタルケアの方法を探っています。匿名性の保たれた空間ならば、面と向かって話しづらいことでも、少し気軽に話しやすくなりますよね。そうした特性を生かしたサービスがあれば、将来的に当院のようなリアルのクリニックとつなげて何か新しいことができるのではないかと模索中です。

ドクターからのメッセージ

吉岡 鉱平院長

病院というと以前は、大勢の患者さんの中で待つことが当たり前、待合室で公然と名前を呼ばれることは仕方ないという感覚だったと思いますが、時代に合わせてクリニックも進化し、最近は診療科を問わず患者さんの快適性に配慮した拠点に変わりつつありますよね。それでも特にメンタル系の症状でお悩みの方は、そうした院内で感じるストレスを敬遠して、本当に深刻な状態になるまで医療機関に行くことをためらってしまい、様子見してやり過ごしている方がまだまだ多くいらっしゃいます。これからも患者さんの快適性を重視しつつ、DX化で浮いた時間とエネルギーを、診療の質を高めることに振り向けることで、患者さんに還元していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オンライン診療(自由診療の場合)/2000円~

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