経験豊富な歯科医師による
インプラント治療のメリットとは
デュランタデンタルクリニック
(名古屋市中区/栄駅)
最終更新日:2023/10/18


- 自由診療
歯を失った場合の治療の一つであるインプラント治療。インプラント体を顎の骨に埋入し、上部に人工歯を取りつける口腔外科手術で、事前の精密な検査と診断、患者の状態に合わせた綿密な治療計画が重要となる。コンピューターシミュレーションによるガイドを使用することもあるが、手術を行う歯科医師の技術や経験も求められる治療である。「デュランタデンタルクリニック」の坂本果歩院長は、大学病院で歯科口腔外科の経験を積み、現在も親知らずの抜歯など外科的処置を日々行っている。単にインプラントを入れるだけではなく、カウンセリングから術後のアフターフォローまで丁寧な配慮を欠かさない坂本院長に、同院のインプラント治療や歯科医院選びのポイントについて教えてもらった。
(取材日2023年9月15日)
目次
メリットだけでなくリスクの説明も受けて理解することが大事。治療後のメンテナンスも欠かさずに
- Qインプラント治療とはどのような治療ですか?
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A
▲インプラント治療は天然歯に近い噛み心地が期待できる
虫歯や歯周病が進行してしまった時、あるいは事故など外傷で歯を失ってしまった時の治療法の一つで、局所麻酔を使用する手術になります。歯茎を開いて骨に金属製のインプラント体を埋め込み、その上部に人工歯をかぶせて固定します。歯を失った時の治療としてはブリッジや入れ歯もありますが、インプラント治療はそれらのように隣の歯を削ったり、他の歯に負担をかけたりすることがなく、独立した治療といえます。また、噛む機能についても天然歯に近い噛み心地が期待できます。ただ、症例によっては治療期間が長期になったり適応でない場合があること、外科処置なので一時的な痛みや腫れがあることなど注意点もあります。
- Qインプラント治療は他の歯に負担をかけないのですね。
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A
▲力を入れて噛めるようめざすことは、長い目で見て大きなメリット
歯を失った箇所に独立した歯を植立するため、残っている健康な歯への負担が増えることはなく、そういった意味で他の歯を守ることにもつながるともいえます。例えば入れ歯で期待できる噛む力は天然歯の3割程度といわれており、つい反対側の歯で噛んでしまうことで歯への負担が増えたり噛み合わせがずれたりするリスクがあります。きちんと噛めていないということは、食事がきちんと取れないということでもあります。治療した歯が独立していて噛み合わせのバランスがとれており、力を入れて噛めるような状態をめざすことは、長い目で見て大きなメリットなのです。
- Qインプラント治療を受ける歯科医院を選ぶポイントは?
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A
▲インプラントは特に、設備・技術を持つ歯科医師であることが重要
インプラント治療は事前にCTで精密に検査することが大切。そのためまず設備が整っていることが大事になります。また、今は術前にコンピューターシミュレーションをして手術用のガイドを作ることができますが、本来、ガイドがなくても処置ができる技術を持つ歯科医師であることも重要です。私は大学の歯科口腔外科で経験を積み、日頃から親知らずの抜歯などをしていますので、骨を削ったり歯茎を切開したりしたときの状態を把握しやすいと思います。さらに基本的なことですが、インプラント単体を診るのではなく口腔内全体の噛み合わせも考えて治療しているか、治療後のメンテナンスを継続して行ってくれる歯科医院かどうかも確認しましょう。
- Q治療の流れやインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
▲丁寧なカウンセリングで患者との目線合わせを行う
当院はまず、カウンセリングをしっかり行い、虫歯や歯周病、噛み合わせをチェックします。歯列矯正が必要な場合はどのような順番で進めるかなど、お口全体を見据えた治療計画を立てていきます。口内をスキャンして、CTで得られた顎全体の3Dデータと合わせてシミュレーションし、使用するインプラント体や、埋入の位置、角度を決めます。患者さんに説明し、納得されたら、シミュレーションどおりに手術を実行するための手術用ガイドも作成します。手術当日は麻酔科の医師が立ち合っての局所麻酔と静脈内鎮静法の併用も可能です。かぶせ物には、審美性が高く強度があり汚れがつきにくいジルコニアを使用することも当院の特徴です。
- Q治療後のメンテナンスは大切なのでしょうか?
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A
▲インプラントはメンテナンスの継続が大切だと院長
基本的に1年に1回、インプラントのメンテナンスが必要です。人工歯を固定する方法は、セメントによる固定とスクリューによる固定の2通りですが、セメントではその残りがついていると周りに炎症が起きやすいといわれています。当院ではほぼスクリューを使用しており、1年に1回、緩みがないかどうかを確認し、なければクリーニングを行い、緩みがあれば噛み合わせがずれたり汚れがたまったりするリスクがあるので外して締め直します。3年に1回はスクリューのパーツを取り換えることもあります。歯科検診は人によりますが3~4ヵ月に1回程度ですが、それとは別にインプラントのメンテナンスも継続が大切なのです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~(軽度の場合/44万円~)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。