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橋本 和則 院長の独自取材記事

橋本歯科医院

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2023/12/15

橋本和則院長 橋本歯科医院 main

蒲田駅から徒歩3分、にぎやかな街並みの一角にある「橋本歯科医院」。1954年の開業以来、長年にわたり地域住民の口の健康を見守ってきた。現在院長を務める橋本和則先生は、先代の父親が開業した同院を継承。「生まれ育った地域に貢献したい」という想いを胸に日々診療にあたっている。町のかかりつけ歯科医として虫歯治療からインプラント治療まで幅広く対応する同院には、先代の頃から長く通い続ける患者はもちろん、クチコミで訪れる患者やセカンドオピニオンを求めて来院する患者も多いそうだ。診療の際には、歯科用CTで撮影した画像なども活用してわかりやすく丁寧に説明。全身の健康状態まで見守りつつ、患者をこまやかにサポートするよう心がける橋本院長に、クリニックの歴史や診療の際の心がけ、今後の展望などじっくり語ってもらった。

(取材日2023年9月12日)

親子2代で地域に根差し、口の健康をトータルで支える

まずはクリニックの歴史などをお聞かせください。

橋本和則院長 橋本歯科医院1

当院は1954年に父が開業しました。医院の2階が自宅で、当時この辺りは原っぱだったことをよく覚えています。私自身ここで生まれ育ちましたので、歯科医師になってからは「この地域に貢献したい」と自然に思うようになりました。父の言葉で印象に残っているのは、「患者さんがいろいろ教えてくれる」ということ。経験を積んだ今、そのことを実感しています。いまだに父の代から通ってくださる患者さんも多いですよ。最近はインターネットで調べて口腔がんを心配して来られる方や、セカンドオピニオンを求めて来院される方も多いように感じます。地域の皆さんの予防意識も高まっていて、メンテナンスで通う方も増えてきましたね。

他院からの紹介で来院される患者さんも多いそうですね。

当院を引き継ぐ前は、欠損した歯を修復するための補綴治療を専門とする先生のもとで徹底的に理論や技術を学ばせていただきました。そこは全国から歯科医師が勉強しに来るような歯科医院。講習会では、私もほかの歯科医師の指導にあたらせていただくことが多く、さらにその医院で歯科医師が治療を受ける際に、私も治療を担当するという貴重な経験を積ませていただきました。患者さんが歯科医師である場合、同業者として厳しい目で見られるので緊張もしましたが、そのようなご縁もあって、他院の先生方から患者さんをご紹介いただくことが多いのはありがたいことです。

診療の際、どんなことを心がけていますか?

橋本和則院長 橋本歯科医院2

私は歯科大学を卒業後、口腔外科の分野で経験を積みましたので、外科的な処置を得意としています。また口腔外科では顎関節症の治療にも携わりましたし、その後、補綴治療を専門とする先生のもとで噛み合わせや補綴の分野でも経験を積ませていただきました。そうした経験を生かして、口の中全体を一単位と考えてトータルでサポートする「一口腔一単位」の診療を行うよう心がけています。もちろん患者さんのご事情はそれぞれ異なりますので、お一人お一人の意思を尊重するようにも努めています。それでも、ご希望の治療に加えてプラスアルファの提案を行うなど、先々まで見据えて患者さんのお口の健康を包括的にサポートすることを大切にしていますね。

健康意識を高めるため、わかりやすい説明を心がける

歯科用CTや歯科用マイクロスコープなど診療設備も充実していますね。

橋本和則院長 橋本歯科医院3

当院では、患者さんにお口の様子を写真でお見せするなどして、できる限りわかりやすく説明するよう心がけています。歯科用CTを導入したのは、通常のエックス線検査ではわかりにくい血管や神経の位置なども立体的に見ることが出来ます。マイクロスコープも、精密な治療に役立つことはもちろん、映像を撮影でき、患者さんへの説明に役に立っています。普段からご自身の口の中を観察することはとても大切です。清掃を行うにも、形態や特徴を把握して行うことで良い結果を得ることができます。また、普段と違う粘膜の状態に気付く事で、早期に歯科医師に相談することができます。お口の中の状態を詳しく把握することが、健康を守るための第一歩だと思っていただけたらうれしいですね。

院内に技工室も備えていると伺いました。

私は学生時代から技工が好きで、今も行っています。講習会では歯科医師や技工士に指導していたので、技工する際の大切なポイントをチェックすることができます。自分で技工を行う利点は、きちんと作業を進めるためにどのような型を採ればいいかがわかること。また外注に比べ、短時間で行えるのもメリットです。採った型やできあがった模型を20倍のマイクロスコープで確認して微調整を行うなど、精度の高い技工物を提供するよう努めています。良い義歯を作るのは難しいといわれますが、残った歯に少し手を加え、バランスを整えるだけで質が高いものになる場合もあるんです。また義歯を作ったら終わりではなく、患者さん自身のお口の状態を整えていく作業も必要。インプラントを使う場合も、お口全体の将来まで見据えて治療を行うことが大切です。今後も患者さんにご満足いただける診療を提供していきたいですね。

印象に残るエピソードを教えていただけますか?

橋本和則院長 橋本歯科医院4

大田区の歯科医師会で毎年「8020表彰式」というイベントを行うのですが、そこで表彰された方がとても喜ばれ、その後もご家族とともに熱心に口腔ケアに取り組まれていまして。はじめに80代後半で表彰されたその方は、今年100歳。ご家族のサポートもあり、今もお元気のようです。適切なケアを続ければ、何歳になってもお口の健康を維持できるという素晴らしいお手本です。お口の健康が全身の健康にも良い影響を与えているように思いますね。お口の健康を保つには、ばい菌がお口の中に長くとどまらないよう、定期的にケアすることが大切。治療が終わっても、「また診てください」と言われて継続的に通院される患者さんが多くなるとうれしいですよね。

全身の健康状態まで見守りつつ、こまやかにサポート

患者さんの全身の健康にも気を配っていらっしゃるようですね。

橋本和則院長 橋本歯科医院5

人が生きていくために、口から食べることは大切です。私は歯科医師会で口から食べる環境を整える摂食嚥下指導も行っているのですが、やはり高齢の方の場合、嚥下機能が低下しています。実際、お一人の患者さんの表情に元気がないように感じてお聞きすると、「喉が詰まりやすい」と話されて。それで嚥下に関する筋肉の簡単な体操をお教えしました。介護されているご家族から相談を受け、状況に合わせたアドバイスを行うこともありますね。定期的に診ていると、患者さんの少しの変化にも気づきやすくなります。町のかかりつけ歯科医として、全身の様子も見ながらこまやかにお支えしていきたいですね。

日々お忙しい中どのようにリフレッシュされていますか?

今は週1回ほどテニスをしています。仲間が定期的にコートを借りてくれて、その日に参加できるメンバーで集まるんです。天気に左右されるため、できない時もあるのですが、体を動かして汗を流すことで、いい気分転換になっています。

今後の展望をお聞かせください。

橋本和則院長 橋本歯科医院6

今後も基本を大切にした診療を心がけていきたいですね。勤務医時代の恩師がよく言っていたのは、治療の基本は変わらないということ。新しい技術や知識も取り入れるものの、「一口腔一単位」など基本となる考えはしっかりと保ちつつ診療していきたいと思っています。もちろん新たなことを学ぶことも大切。歯科医師会では今年度、歯に原因がないのに痛みを感じる「非歯原性歯痛」や「小児の発達障害」をテーマにした講演会を行う計画も立てています。そうした機会を活用していっそう研鑽に努めたいですね。基本を大切にしつつ、お一人お一人に喜んでいただける診療を提供していくことをめざしています。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

今は多くの情報があふれる時代。どの情報が正しいか判断できないこともあると思います。「インターネットで見たのですが……」「友人から聞いたのですが……」という感じでお尋ねいただいても構いません。自己判断せずに、何でもご相談いただければ幸いです。また皆さんには、お口の健康を守るために歯科で定期的にメンテナンスを受けていただきたいと思っています。特に問題がなければ半年に1回、リスクがあれば2~3ヵ月に1回くらいがメンテナンスの目安。もちろん、生活スタイルや体調など、それぞれのご状況に応じて臨機応変に対応させていただきます。お一人お一人に合わせた診療を心がけていますので、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、マウスガード/2万2000円~、ホワイトニング/1万6500円~

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