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「旦那のいびきがうるさい」原因かも
睡眠時無呼吸症候群も疑って

あかだクリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2022/10/06

あかだクリニック 「旦那のいびきがうるさい」原因かも 睡眠時無呼吸症候群も疑って あかだクリニック 「旦那のいびきがうるさい」原因かも 睡眠時無呼吸症候群も疑って
  • 保険診療

就寝中のいびきなどが主な症状となって現れる「睡眠時無呼吸症候群」は、眠りが浅くなるため日中に眠気に襲われやすい。そのため特に長距離トラックドライバーや車を運転する人では早期に治療が必要とされるが、なかなか自身では気づきにくい厄介な疾患だ。睡眠時無呼吸症候群になると就寝中に体内の酸素濃度が低下し、脳や心臓に負担をかけ続けてしまうため、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる疾患につながってしまう恐れもあるという。「そういったリスクも含めて、気になることがあれば早めに診断・治療を」と話す「あかだクリニック」の河井誠理事長。同院には「旦那のいびきがうるさくて眠れない」と悩む女性からの相談もあるそうだ。今回は河井理事長に、睡眠時無呼吸症候群の特徴や原因、治療方法などを詳しく聞いた。

(取材日2021年5月20日)

脳梗塞や心筋梗塞など重篤な疾患につながる可能性も。ひどいいびきは不調のサインと考え、早めの対策を

Qまず、いびきの原因は何ですか?
A
あかだクリニック 少しでも体や心に異変を感じたら相談しよう

▲少しでも体や心に異変を感じたら相談しよう

いびきが起こる原因は気道の閉塞です。空気の通り道となる咽頭が就寝中に狭くなり、呼吸しづらくなることでいびきが発生します。特に喉の周辺に脂肪が蓄積されている肥満体型の人や、顎が小さい人などにいびきが起こりやすい傾向があります。疲労や飲酒、アレルギー性鼻炎による鼻詰まりなどが原因で起こる一過性のいびきもあるので、必ずしも病的要因が潜んでいるとは限りません。誰もがすぐに治療が必要というわけではありませんが、あまりにいびきがひどかったり、呼吸が数秒間止まってしまったりする場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

Q睡眠時無呼吸症候群とは、どのような病気なのでしょうか?
A
あかだクリニック 気軽に相談してほしいと話す河井理事長

▲気軽に相談してほしいと話す河井理事長

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が10秒以上止まってしまう、呼吸が弱くなる「低呼吸」の状態が生じます。睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が下がるため、朝起きた時に疲れやだるさが残っていたり、日中に眠くなって集中力が低下したりすることもあります。高血圧や糖尿病の人は睡眠時無呼吸症候群の発症が多い傾向にあるので注意しましょう。糖尿病の人は、偏った食生活によって肥満体型になっていることも多いので、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。

Q睡眠時無呼吸症候群を放置すると、どうなるのでしょう。
A
あかだクリニック 自己判断せずに、医療機関へ相談して早期に検査することが大切

▲自己判断せずに、医療機関へ相談して早期に検査することが大切

睡眠時無呼吸を放置することで、さまざまな合併症が起こる可能性があります。就寝中に酸素が減少することで脳や心臓に負担がかかり、脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる疾患につながることもあります。日中の眠気によって仕事のパフォーマンスが落ちたり、車の運転中に急激な眠気が襲ってきて事故が発生したりする恐れもあります。ですから、気になることがあれば放置せずに、一度検査をしてみてはいかがでしょうか。まずは問診を行い、必要に応じて自宅でできる簡易検査を行います。簡易検査の結果だけで判断がつきかねる場合は、病院に一泊して呼吸やいびきの状態、脳波の変化などをチェックする「睡眠ポリグラフ検査」に進みます。

Q睡眠時無呼吸症候群は具体的にどのように治療するのですか?
A
あかだクリニック ライフスタイルに合った治療を

▲ライフスタイルに合った治療を

検査の結果、治療が必要だと判断された場合は、就寝中に鼻マスクを装着する「CPAP療法」を行います。マスクにつながった機械から空気を送り込むことで、無呼吸を防いでいく治療法です。ただし睡眠時無呼吸症候群と診断されたからといって、必ずCPAP療法が必要になるわけではありません。肥満が原因と考えられる場合は、生活改善によって体重を減らすだけでも、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状の軽減が見込めることもありますよ。あまり身構えずに、まずは気軽に医師に相談してみてください。

Qこのクリニックで睡眠時無呼吸症候群の診療を受けるメリットは?
A
あかだクリニック 持続できる環境づくりや対処法のアドバイスを行う

▲持続できる環境づくりや対処法のアドバイスを行う

睡眠時無呼吸症候のある方は高血圧症や糖尿病などを合併している可能性もありますので、患者さんの全身を診ることが非常に大切です。当院は呼吸器内科や脳神経外科などを専門的に診るのに加え、かかりつけ医として内科全般を幅広く診療しています。睡眠時無呼吸症候群以外の疾患が潜んでいないかを視野に入れて診療させていただきますし、患者さんの普段の生活スタイルもお聞きした上で、生活習慣改善も含めて適切なアドバイスができると思っています。睡眠時無呼吸症候に限らず、脳神経外科では頭痛や認知症、呼吸器内科では喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)なども診療していますので、どんなことでも相談していただけるとうれしいです。

ドクターからのメッセージ

河井 誠理事長

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの疾患を引き起こす可能性があります。いびきがうるさいと家族に指摘されたり、朝起きたときに体のだるさを感じたりしたら、一度受診して検査を受けてみてはいかがでしょうか。肥満の人に限らず、痩せ型の人でも罹患することはあるので注意しましょう。ダイエットによって体重を管理するだけで、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が改善に向かう可能性もあります。眠りの質が良くなれば、毎日を快適に過ごせるでしょう。すべてのいびきに病的要因が潜んでいるとは限りませんが、いびきがひどい場合は何かしらの不調のサインと考え、早めに医師に相談しておけば安心ではないでしょうか。

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