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予防的診療で発作の軽減も期待
QOL向上にもつながる片頭痛治療

あかだクリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

若い女性を中心に、日本人の多くが悩んでいるといわれる片頭痛。頭痛には片頭痛以外にも緊張型頭痛、群発頭痛などの種類があり、まずは自分がどのタイプかを見極めた上で適切な治療・対処をすることが大切だ。市販薬で対処している人も多いだろうが、医師による診断・治療を受けることで、より症状の軽減につながり生活の質が向上することも期待できる。今回は地域のかかりつけ医としてさまざまな症例に対応しながら、脳神経外科外来で頭痛に対する専門的な診療も行っている「あかだクリニック」の河井誠理事長に取材。片頭痛の特徴や具体的な治療法に加え、片頭痛の原因と考えられているCGRPの働きを抑えることで発作の予防が期待できるという注目の、抗CGRP抗体製剤についても聞いた。

(取材日2021年5月20日)

薬物療法に加え、注射で発作頻度をコントロールする予防的医薬品も登場。一人で悩まずに一度医師に相談を

Q片頭痛の原因は何なのでしょうか?
A
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▲穏やかな口調で説明してくれる河井理事長

片頭痛は何らかの理由で血管が広がってしまうことで起こるといわれています。また、最近の研究でCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という神経伝達物質の働きが片頭痛に関係していることも報告されています。片頭痛は若い女性に多い傾向があり、生理によるホルモンバランスの変化が影響することもあるようです。ストレスも片頭痛の原因になりますが、リラックスしすぎて血管が広がってしまうことで片頭痛が起こる可能性もあります。例えば休みの日に気を抜いてお昼まで寝ていたりすると、片頭痛が起こってしまう可能性があるので、少し早めに起きて散歩する習慣を取り入れてみるのも良いかもしれません。

Q片頭痛発作の特徴を教えてください。
A
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▲頭痛にもさまざまな症状がある

頭痛には片頭痛のほかに緊張型頭痛、群発頭痛などの種類があり、それぞれ症状が異なります。一般的に片頭痛は顔や頭の片側に痛みが出ることが多く、心臓の鼓動のようなリズムでズキズキとした痛みを感じます。動くことで痛みが増し、暗い部屋で静かにしていると楽になる傾向があります。痛みの感じ方や頻度には個人差があって、1ヵ月に1回、多い人は1週間に1回ぺースで発作が起こることもありますし、片頭痛でも顔や頭の両側が痛むという人もいます。痛み以外にも、吐き気、視界がチカチカする、音に過敏になるなどの症状を伴うことがあります。

Q片頭痛は検査などで診断できるものなのでしょうか?
A
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▲ヒアリングで一人ひとりに合った治療法を見極めている

まずは問診で、視覚や聴覚が過敏になっていないか、吐き気はあるか、どんな時に痛みが起こるのかなどを詳しくヒアリングします。緊張型頭痛は筋肉の凝りなどが関係するため、動くことで少し楽になることがあります。片頭痛か緊張型頭痛かを見極めるためにも、動いた時に痛みが増すかどうかは大切なポイントですね。CTやMRI検査を行うこともありますが、これは脳出血や脳梗塞など、原因となる疾患があって起こる二次性頭痛かどうかの可能性を探るのが主目的です。二次性頭痛は慢性化することがほとんどなく、数日前から急に強烈な痛みを感じるようなケースが多いので、話を聞くだけでも見当をつけることはできると思います。

Q具体的に、片頭痛はどのように治療するのでしょうか。
A
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▲先進の治療や薬についても丁寧な説明を心がける河井理事長

治療は薬物療法が中心で、脳の血管を収縮させて片頭痛発作時の痛みをコントロールするトリプタン製剤が主に処方されます。トリプタン製剤は数十年前から片頭痛治療において使用されている薬です。ちなみに緊張型頭痛の場合はロキソプロフェンなどの解熱鎮静剤や、筋肉の凝りをほぐすための筋弛緩剤が処方されます。当院では患者さんの希望や症状によって、漢方を提案することもあります。すぐに痛みが治まるわけではありませんが、長く継続することで頭痛が起こりにくくなることも期待できます。また、片頭痛の発作回数が多い方向けの予防的な対応として、2021年に承認された抗CGRP抗体製剤の注射も採用しています。

Q注射による予防法について教えてください。
A
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▲ライフスタイルに合った治療を

先ほどもお話ししたように片頭痛にはCGRPという物質が関係しており、CGRPの働きを抑制して片頭痛発作を予防する目的でこの注射薬が利用されます。最初は月に2回、その後は月に1回注射することで片頭痛の発作頻度を減らしたり、発作が起こったときに痛みを軽減したりする狙いがあります。ただし緊張型頭痛や群発頭痛など、片頭痛以外の頭痛には効果がないため、片頭痛であると診断がついている方向けの治療になります。副作用としては、注射した箇所が少し腫れる可能性があるくらいです。トリプタン製剤で効果が感じられなかった人、頻繁に頭痛が起こって日常生活に支障が出ている人などにお勧めです。

ドクターからのメッセージ

河井 誠理事長

頭痛ぐらいでクリニックに行く必要はない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし頭痛のせいで仕事のパフォーマンスが落ちたり趣味が楽しめなかったり、生活に支障が出る可能性があるので、頭痛をきちんと治療することのメリットは大きいと思います。市販薬だけで対処するよりは、クリニックで診断を受けた上で処方された適切な薬を飲むほうが安心だと思います。頭痛が改善につながれば、生活の質がアップして「治療して良かった」と感じる方はたくさんいらっしゃるでしょう。市販の頭痛薬を一日に何回も飲んでいたり、そもそも市販薬では効果を感じなくなったりした場合は、ぜひ一度受診を検討していただきたいです。

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