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鈴木 毅彦 院長の独自取材記事

上永谷整形外科

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日:2024/02/08

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科 main

前身である診療所時代から約40年。2020年にリニューアルオープンした「上永谷整形外科」は、患者目線で考え抜かれたきめ細かな工夫が随所に見られる患者想いのクリニックだ。13台分の駐車場を整備したことで、遠方からも患者が訪れるようになったという同院。鈴木毅彦院長は、肩、膝、腰などのさまざまな痛みや外傷に対応する整形外科のエキスパート。一人ひとりの患者の声に丁寧に耳を傾け、対話を重ねながら痛みの原因を突き詰めていく丁寧な診療と、薬物療法と理学療法を取り入れた治療に力を入れる。穏やかにほほ笑む鈴木院長に、かかりつけ医としての想いや今後の展望などをじっくり聞いた。

(取材日2022年12月8日)

時代のニーズに合わせ、質の高い医療で地域貢献を

地域に根差した歴史あるクリニックと伺いました。

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科1

当院はもともとは先代が1981年に開院した、入院施設を備えた消化器科の診療所でした。2010年に私が整形外科の医師として着任し、2016年に代替わりして「上永谷整形外科」と改名し、2020年に建て替えリニューアルオープンしました。改装にあたって一番心がけたのは、受診時に少しでも過ごしやすくすること。先代からずっと通ってくださる患者さんも多いため、バリアフリーのクリニックに建て替え、高齢の患者さんにも喜んでいただいています。

待合室はおしゃれなカフェのようですね。インテリアにもこだわりを感じます。

リニューアルに際しては、カフェ風だけでなく、機能性も考慮しました。旧施設の時に長年通院していた小柄な年配の患者さんが腰痛を患ったときに、椅子が低くて立ち上がりが大変だと指摘されました。言われてみれば確かにそうで、座面の高い椅子となるとソファーではあまり種類がなかったため、一人掛けの椅子にしましたが、逆にカフェ風のコンセプトにも合いました。消毒や手入れがしやすい材質の座面にしたのもこだわりの一つです。もちろん、カフェ風も意識して、窓側にカウンター席やテーブル席も用意しています。キッズスペースはキッズ用カウンター席となっており、かわいい空間となりました。他にも、女性専用トイレやおむつ交換台を備える多目的トイレを別途設けました。

診察からリハビリテーションまで、すべて1階のワンフロアで受けられるのですね。

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科2

患者さんとスタッフの動線を考え、診察室や検査室、理学療法室などの医療機能をすべて1階のワンフロアに集約しました。旧診療所でのスタッフの動線の良かった部分は引き継ぎ、スタッフ同士の連携や業務のスムーズさはそのままに、患者さんがワンフロア内を移動するだけで効率良く治療が受けられるよう、私が考えたゾーニングをもとに設計。理学療法室も効率的な機能回復訓練ができるように、レイアウトされています。患者さんもわざわざ2階に上がらずに済むようになりました。スタッフも全員同じフロアで働ける環境になったことでコミュニケーションが取りやすくなり、その分、患者さんへのサービスの質も向上したように思います。

チーム医療で支える適切な診療とリハビリテーションを

診療方針について教えてください。

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科3

整形外科は首から下の骨、関節、筋肉、神経、靱帯、腱、脊髄の病気、けがによる損傷など、内臓を除いたすべてを診る分野です。骨折、脱臼、捻挫などの外傷、脊椎疾患や手足の痛みやしびれなど、さまざまな症状に対応しています。扱う部位が広範囲で、原因がわかりにくいものも多いため、診断のヒントとなる患者さんの言葉をできるだけさえぎらず、丁寧にお話を聞くよう心がけています。

経験豊富なスタッフによるチーム医療に力を入れられているとか。

理学療法士が4人、リハビリテーション助手が8人、放射線技師が3人、看護師が4人、ほかに受付が9人います。長く勤務してくれているスタッフも多く、安心して仕事を任せられるのがありがたいですね。ベテランスタッフが主体的に動き、周囲のスタッフがそれに従う形で、チームとしての一体感がある点も心強いです。高度な専門性を持つスタッフがそれぞれの役割を果たしつつ、チーム一丸となって患者さんをサポートしています。

理学療法士によるリハビリテーションについて教えてください。

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科4

理学療法には、大きく分けて物理療法と運動療法の2つがあり、理学療法士には運動療法を担当してもらいます。運動療法は、慢性疼痛や外傷治療後、手術後の身体機能低下に対し、運動機能訓練を行うものです。理学療法士が、障害部位に関わる身体機能を一つ一つ評価し、機能低下を認める部位に対して機能回復を図ります。当院では、全理学療法士が共通の評価方法・治療方針で行い、誰が担当になっても同様の機能訓練を提供できるように工夫しています。治療効果の向上のために、こうした取り組みをはじめ、理学療法士の育成にも力を入れています。

基本に忠実に、先を見据えた診療で患者をサポート

患者さんと接する時、どのようなことを大切にしていますか?

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科5

整形外科の疾患は、すぐに症状が改善するものばかりではないので、安心して治療を継続してもらえるよう心がけています。まずは患者さんの声に丁寧に耳を傾け、どうして痛くなるのか、なぜ様子を見ていて大丈夫かなどの理由をわかりやすく説明するようにしています。患者さんの中には治療が思うように進まなかったり、有用な治療法がなかなか見つからなかったりすることで苦しんでいる方もいらっしゃると思いますが、そのつらいお気持ちを相談していただければと思っています。よく話を聞いて安心していただくこと、そして一緒に悩みながらその方にとっての答えを見つけ、納得して帰っていただけるようにすること。医師もスタッフもその思いを持って日々患者さんをサポートしています。また、地道にこつこつと診療することも大切で、建物が替わっても、ベーシックな治療を実直に行うことに重きを置き、患者さんに寄り添う姿勢を大切にしています。

今後の展望をお聞かせください。

建物は新しくなりましたが、これまで築いてきた患者さんとの信頼関係を、一層積み重ねていきたいと思います。また、治療に難渋している患者さんも、少しでも改善できるよう、理学療法士をはじめ、スタッフ皆で取り組んでいきたいです。一時的に痛みを和らげるだけでなく、5年後、10年後も見据えた治療をめざしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木毅彦院長 上永谷整形外科6

私も医師として20年が経過しました。対話を重ねながら、一人ひとりの患者さんに納得し、喜んでいただける診療を心がけてきましたが、現状に甘んじることなく、今後も患者さんの気持ちに寄り添いながら、より良い医療を提供できるよう研鑽を積んでいきたいと思います。膝・腰・肩の痛みのほか、しびれや打撲、外傷、手術後の歩行機能回復まで、困ったことがありましたらお気軽にご相談ください。

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