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瀧本 篤 院長の独自取材記事

たきもとクリニック

(横浜市磯子区/新杉田駅)

最終更新日:2021/10/12

瀧本篤院長 たきもとクリニック main

横浜市磯子区のクリニックモールにある「たきもとクリニック」。院長の瀧本篤先生は、横浜市立大学病院や横浜市立市民病院などで20年以上、消化器疾患を中心に診療を行ってきたベテランドクターである。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であることから、同院には近隣の診療所や病院からの紹介で検査を受けに来る患者も多い。「内視鏡の重要な目的は、胃・大腸がんの早期発見です。そのために気軽に内視鏡検査を受けていただけるよう苦痛の少ない検査に取り組んでいますし、安心して来院いただけるように感染症対策にも注力しています」と語る。親しみやすいおおらかな口調の端々に、地域医療にかける熱い思いが垣間見える先生に、じっくりと話を聞いた。

(取材日2020年12月9日)

早期発見・治療のため、内視鏡検査の受けやすさに配慮

患者さんが安心して来院できるよう、感染症対策に力を入れているそうですね。

瀧本篤院長 たきもとクリニック1

専門が消化器なので、吐き気、胃痛、腹痛といった消化器症状を訴える患者さんが比較的多いですが、一般内科も診ていますので高血圧や糖尿病といった生活習慣病の患者さんもおられます。幅広い年代の患者さんが来院されますので、感染症対策はとても大切。発熱や咳など、少しでも感染症の疑いがある方は、一般外来では診察せず、完全予約制で入り口も診察室も別にし、一般患者さんとは動線が重なることはありません。また患者さんに限らずクリニック内に入る方全員に、入り口で手指の消毒をしていただき、非接触型の体温計による体温測定も行います。看護師をはじめとしたスタッフ全員が手袋とフェイスガードを着用していますし、受付にはアクリル板のシールドも設置しました。室内はCO2モニターなどを参考に充分な換気を行い、待合室の椅子や備品も頻回に消毒、密にならないように考慮して配置しています。

力を入れている治療などはございますか。

胃・大腸内視鏡や腹部エコーなどを活用した消化器内科の検査や治療です。内視鏡検査ではハイビジョンシステムの高性能機器で行い、安心して楽に検査を受けていただくため原則として鎮静剤や鎮痛剤を使用しています。内視鏡検査の重要な目的は、胃・大腸がんを早期に発見すること。早期胃がんの多くは開腹手術ではなく内視鏡で治療できますし、早期大腸がんはポリープの中に見つかることも多く、検査中にポリープを切除することで完治が期待できます。早期発見のためには定期的な検査が有用ですので、「ここなら次回も受けたい」と思っていただけるように、苦痛を伴わないような検査に努めています。土曜日の検査も行っておりますので、気軽にご相談いただきたいです。

消化器内科を専門に選んだ理由をお聞かせください。

瀧本篤院長 たきもとクリニック2

開業前の専門は消化器外科でした。消化器外科を選んだのは、診断から手術を含む治療すべてを全身管理含めて最後まで自分で担当することが可能だからです。時代とともに救急は救急が担当し、診断は消化器内科が担当、集中治療室にも専門家がいるようになり、外科の医師は手術だけを担当するようになってきました。20年間の勤務医生活は充実したやりがいあるものでしたが、専門性の変化や年齢のことを考え、メスを置くことにしました。開業にあたってはそれまでの経験や知識を生かせる道を考え消化器内科を中心におきました。

患者の満足度を上げ、来院しやすいクリニックにしたい

開業するにあたり、この場所を選んだのはどういった理由からでしょうか。

瀧本篤院長 たきもとクリニック3

所属していた医局が横浜市立大学なので、病診連携が取りやすいからです。開業前には横浜市立大学附属病院をはじめ、国立横浜病院、横浜市立市民病院、横須賀市立市民病院、横須賀共済病院などに勤務していました。これら近隣の病院には今でも横浜市大関係者が多く勤務しており、元同僚など知り合いも多いことから患者さんを紹介しやすいんです。そのため、患者さんを病院に紹介するときは、病院や科ではなく、医師個人名で紹介することが多いです。紹介先の医師の考え方や個性、技術を知っている方が安心して紹介できますし、患者さんにとってもプラスになると思いますしね。病院を紹介されるということは、患者さんにとっては「重病ではないか」や「命の危険があるのではないか」など、大きなストレスがかかるでしょう。患者さんにとっては初対面でも、僕を通して間接的に知っているという感覚が、あるとないとではずいぶん違うと思います。

診療方針をお聞かせください。

医療はサービス業であり、患者さんの満足度を上げることが重要だと考えています。患者さんにとって近くのクリニックは一番かかりやすい医療機関です。早く適切な治療を受けられることが、患者さんの満足度を上げることになると思ますので、何が問題なのかを早くくみ取り、適切なアドバイスや治療を提案していく。特に当院で治療した方がいいのか他院に任せた方がいいのか、できるだけ早く結論を出すようにしています。診断に迷ったときは自分だけで判断せず、その専門分野の医師の意見を聞くため積極的に紹介しています。そのためには大学病院などの専門の医療施設だけでなく、近隣の医師との連携も不可欠だと考えています。

患者さんの満足度を上げるために、どのようなことを心がけていますか?

瀧本篤院長 たきもとクリニック4

クリニックの態勢や日々の診察が、最終的には、すべて患者さんへプラスに還元できるよう心がけています。つらくない検査もそうですし、新しい機器の導入もその1つです。また新しい知識の習得や病診連携や診診連携をより円滑に進めるため各種研究会などにも積極的に参加しています。さらにスタッフが働きやすい環境を整えることも重視しています。患者さんの満足度を上げるためには、スタッフも満足して働けなければなりません。そのためスタッフのモチベーションを上げることにはいつも留意しています。僕の説明が不十分なところや患者さんが聞き足りなかったところなど、スタッフにフォローしてもらっていますからね。待遇面ももちろんですが、当クリニックで一緒に働いてもらっているスタッフはお子さんがいる方が多いので、例えば子どもが風邪をひいたときでも急遽交代ができるように、スタッフの人数も多めにしています。

地域医療を支える病診連携、診診連携の充実をめざす

どんなときにやりがいを感じますか。

瀧本篤院長 たきもとクリニック5

どんな病気でも良くなったと聞くだけで満足ですが、内視鏡検査を専門にしていますので、がんを早期に発見して内視鏡で対応ができるものだったとか、紹介した病院で適切な治療を受けられた、というようなことを聞いたときには特に開業して良かったと感じます。胃痛で来院された方に内視鏡検査を行い、異常がなかったことを伝えるだけで、安心いただけるのか、つらかった症状がなくなったとおっしゃる方もいますね。

お忙しい毎日だと思いますが、ご自身の健康の秘訣はなんだとお考えですか。

患者さんに、「健康のために運動をしなさい」と言っていますので、自分でも運動をするようにしています。そのため、ゴルフに行ったり、スカッシュをしたり、ストレッチ専門のジムに通ったりしています。例えば平日の診療後はストレッチの後にスカッシュをしたり、休日はゴルフに行った後にスカッシュをしてみたり、考えてみれば、毎日何かしら体を動かしていますね。診療中は長時間同じ姿勢をとっていることが多く肩こりや腰痛が起こりやすいのですが、ストレッチをすることだけでもずいぶん楽になります。

クリニックのめざす方向など、今後の展開をお教えください。

瀧本篤院長 たきもとクリニック6

地域医療において、患者さんの満足度が高い信頼されるクリニックをめざしています。どういうサービスを提供するのが一番良いことなのか、どうすれば満足度が上がるのかを考えていきたい。感染症対策を徹底し、安心して受診できる環境を提供できるように努めているのも、その1つです。また開業医は自分で治療するだけでなく、門番的な働きが重要だと考えます。つまり来院された患者さんのさまざまなニーズを把握して、地域の医療関係者や医療施設と連携し、それぞれの患者さんに最適な医療、治療をご提案し続けること。そのためにも今後も患者さんにメリットのある病診連携、診診連携の充実を図っていきたいと思います。

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