耳・鼻・喉・甲状腺など
幅広い専門医療を提供
ふちわき耳鼻咽喉科クリニック
(出雲市/川跡駅)
最終更新日:2023/04/28


- 保険診療
2022年に開業した「ふちわき耳鼻咽喉科クリニック」では、長年大学病院で耳鼻咽喉科領域の幅広い診療や、アレルギー性鼻炎の研究に携わってきた淵脇貴史院長のもと、アレルギー性鼻炎や中耳炎、喉の痛みに加えて、めまいや睡眠時無呼吸症候群、アレルギーの検査・治療にも対応。専門性の高い医療を気軽に受けられる場所をつくりたいとの思いで、院内の医療設備の拡充や、近隣病院と適切な連携を通してより良い診療の提供に努めている。「病気ではなく人を診る」をモットーに、病気を見逃さない精密な検査・診断、わかりやすく丁寧な説明、一人ひとりに合った治療に心を砕いてきた淵脇院長に、今回は同院で受けられる検査・治療や日帰り手術、通いやすい医院づくりの工夫について聞いた。
(取材日2023年3月29日)
目次
耳鼻咽喉科の幅広い領域で一人ひとりに合った治療を提供。専門性の高い医療が気軽に受けられる場所をめざす
- Q「めまい」は耳鼻咽喉科で相談ができるのですね。
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A
▲めまいの検査を通して原因や緊急性を見極める
めまいの原因の多くは耳にあります。検査では、顕微鏡やファイバースコープで外耳と鼓膜を、CT検査で中耳を観察し、その上で内耳にある三半規管や蝸牛を調べていきます。三半規管は頭を動かしたときの目の揺れや動きなどの「眼振」の様子から、蝸牛は聴力検査から異常がないかを確認します。聴力検査が難しい小さなお子さんには、OAE(耳音響放射)検査で蝸牛の機能を客観的に評価します。これらの検査でメニエール病によるめまいか、三半規管の耳石が関係しためまいかを判別できるほか、耳以外に原因がないかの判断にも役立ちます。脳に原因が疑われる場合、緊急性の高いケースもあるので近隣病院と連携しMRI検査を受けていただきます。
- Q睡眠時無呼吸症候群の検査・治療も受けられるとお聞きしました。
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A
▲睡眠時無呼吸症候群は自宅で検査可能。使い方も丁寧に説明する
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に何度も呼吸が止まる病気。睡眠の質が低下し日中に眠気を感じるほか、糖尿病や高血圧、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクにも注意が必要です。当院では、簡易検査で睡眠中の呼吸停止回数や体内の酸素濃度を、精密検査では脳波で睡眠深度を測定します。両方ともご自宅で検査可能です。重症な場合は、毎晩就寝前に専用の治療器具を装着して寝ていただく「CPAP療法」で睡眠時の呼吸の補助をしていきます。空気圧調節などのサポートも適宜行います。検査・治療ともに自宅でできる点がメリットですね。日中に眠気を感じる方や、周囲からいびき・無呼吸を指摘された方はまずはご相談いただきたいです。
- Q耳、鼻、喉、首回りのさまざまな検査に対応されていますね。
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A
▲超音波やCT、ファイバースコープなどの検査設備も充実
各種検査機器を取りそろえ、幅広い病気の診断を行っています。CTは、耳や鼻の形状を調べるのに用い、中耳炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎の正確な診断に役立てます。超音波検査は、甲状腺疾患が疑われる患者さんの検査に用い、甲状腺の大きさや腫瘍の有無を観察するほか、必要に応じて血液検査や穿刺吸引細胞診も行っています。耳や咽頭、喉頭の検査はファイバースコープを用いています。当院では被ばくの少ないCTや、細径かつ画像精度の高い先進のファイバースコープ、指先から血液1滴で41種類のアレルゲンを調べられる機器などをそれぞれ活用することで、検査の精度向上や苦痛軽減にも努めています。
- Q日帰り手術も手がけていらっしゃると伺いました。
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A
▲アレルギー性鼻炎の改善に向けて外科的治療にも注力
局部麻酔による鼻、耳の日帰り手術を行っています。当院ではアレルギー性鼻炎の手術として、粘膜を高周波で焼灼しアレルギー反応を抑えることを目的とした「下鼻甲介粘膜焼灼術」、下鼻甲介の骨を切除して鼻腔の容積を広げて鼻通りの改善を図る「粘膜下下鼻甲介骨切除術」、鼻を左右に分ける鼻中隔の湾曲を矯正して鼻通りの改善を図る「鼻中隔矯正術」を主に行っています。そのほか、副鼻腔手術や、鼓膜形成をはじめとした中耳炎の外科的治療も手がけています。なお、当院では手術が難しいケースでも近隣病院と連携を取り対応しますので、安心してご相談ください。
- Q通いやすい医院であるためにどのような工夫をされていますか。
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A
▲子どもから高齢者まで、さまざまな人が通いやすい空間を意識
耳鼻咽喉科は乳幼児から高齢者までさまざまな年代の方が受診されますので、広い駐車場や敷地内の薬局併設、「靴のまま院内に入れる」「ベビーカーや車いすでも移動できる広いスペースを確保する」といったバリアフリー設計などの安心して通える医院づくりにこだわりました。赤ちゃんが寝転んで過ごせる畳のスペースもあります。感染症対策としては、院内換気システムや、混雑を減らすための予約システム、非接触型のセルフレジなどを導入。ネブライザー治療の方のための専用個室の完備も工夫している点です。