おおこうちクリニック

大河内 明子 院長

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じっくりと話を聞くことが大切。専門も生かしながら、街の家庭医として診療していきたい

―診療する上で一番心掛けていらっしゃるのはどんなことですか。

とにかく、よく話を聞くことですね。ひとまずは患者さんのおっしゃることを遮らずに、きちんとお伺いするんです。お話の中から治療に大切なものもたくさん得られますし、じっくり話を聞くことで信頼関係も築けます。勤務医時代はたくさんの患者さんを診なければいけなかったので、お一人にかけられる時間が限られていました。月に1回程度の決まった時間にしか受診できない大きい病院よりも、曜日も時間も関係なく、いつでも診療できる街のクリニックこそ、実は慢性疾患を診続けていくのに適しているのではないかと思いますね。緊急の場合や夜間にすぐ受診できるよう大きい病院ときちんと連携が取れていれば、心配されることは何もないですから。私自身が心臓治療をして患者の立場になりましたし、自分の親が入院して家族の立場にもなりましたから、医師とは違った立場の気持ちもとても良くわかるんです。それぞれの気持ちがわかるだけに、ジレンマや限界を感じることもありますが、その気持ちは忘れずに診療にあたりたいと思っていますね。

―禁煙治療も積極的にされていらっしゃるのですね。

はい。タバコは本当におやめになったほうがいいと思いますね。体に何もいいことがないんです。今、結構たくさんの方が頑張っていらっしゃいますよ。テレビなどの効果も大きいかなと思いますね。だいたい3ヵ月コースなんですが、終えられた時に患者さんの頑張りを称える表彰状をお渡ししているんです。大人になってから、こういったものをもらうことはほとんどないでしょうから、みなさん、喜んでくださいます。成功されている方が多いですが、もちろん、なかにはうまくいかない方もいらっしゃいます。そういった方には「何度でもがんばりましょうね」と励まして、再チャレンジをおすすめしているんですよ。

―健康で快適な生活を送っていくために、読者にメッセージをお願いします。

とにかく、まずは気楽に、何か気になることがあったらいつでもいらしていただきたいです。例えば肺気腫という病気は、咳や痰が出る場合もありますが、ちょっと動いたときの息切れも症状の1つです。でも、ある程度の年齢になると、それは誰にでも起こることだからと気にしなかったり、動かなければ苦しくなりませんから、だんだん動かなくなってそのまま放置してしまう方もいらっしゃるんです。「こんなことで」と思わず、一度ご相談されたらいいと思いますね。今は何より予防が大切。年に1回の健診の大事さをはじめ、喘息治療や禁煙外来を広めていく活動こそ街のクリニックの大事な役目だと思いますし、私たち医師も、常に勉強しながら自分に足りないところを補っていく努力をしていかなければいけないと思っています。気軽に相談できる家庭医としての診療も大切にしていきたいですし、呼吸器内科という専門も生かしていきたい。今、それぞれの専門を生かしたクリニックも増えていますから、そういったクリニックとも連携を取り、地域のなかで患者さんの健康を支えていくことも念頭に置きながら、これからも頑張っていきたいですね。



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