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膝の痛みや歩きにくさの改善を図る
骨切り術や人工関節による治療

横浜保土ケ谷中央病院

(横浜市保土ケ谷区/上星川駅)

最終更新日:2021/06/10

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  • 保険診療

歩くときや階段の上り下りなどで感じる関節の痛み、歩行中に足をつくと膝がガクッと崩れる不安定さなど、高齢者は膝および股関節の痛み、動きのトラブルが増えてくる。「こうした痛み、動きへの不安から閉じこもりがちになり、地域とのつながりに影響するケースもあります」と言うのは、「横浜保土ケ谷中央病院」で整形外科診療部長を務める小林秀郎先生。「しかし現在は、膝関節と股関節のトラブルに薬や手術などさまざまな治療法がご提案できますし、適した治療を行えば生活を再び楽しんでいただけるようになることも望めます」。そのように話す小林先生に、膝関節と股関節の痛み・不安定さの原因、それらに対する治療法、特に人工関節を使う手術について詳しく聞いた。(取材日2021年4月15日)

薬による治療、下肢のアライメントを矯正する関節温存手術、人工関節置換術など、症状や生活に合った治療を

Q膝や股関節の痛みにはどんな原因がありますか?
A
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▲患者一人ひとりに合った治療の提供を心がけている

ケガ、半月板損傷、靭帯の機能低下などのほか、関節リウマチといった免疫機能の病気も考えられます。60歳代以上の方に多いのは変形性膝関節症、変形性股関節症による痛みです。これらは骨と骨の間のクッション役である軟骨がすり減り、痛みが生じる病気で、同年代であれば男性に比べて女性に多く見られます。特に膝関節は膝の内側がすり減ることが一般的で、これによりO脚になって、内側にかかる力が増えて痛みが強くなる、という悪循環も起きやすいです。スタイルの面からO脚を気にされる方も多いでしょうし、足の曲げ伸ばしがしづらくなる、膝がガクッと崩れるような不安定性が高まるなど、普段の生活にも影響が出てきます。

Qどのような治療法が考えられるのでしょうか?
A
2

▲些細な悩みから専門的な相談まで幅広く対応

変形性関節症のうち、症状が軽い方は日常生活の指導、薬物療法、理学療法などを組み合わせた保存的治療、症状が進んだ方には関節温存手術の骨切り(こつきり)術、または人工関節置換術といった手術による治療が行われます。もちろん患者さんやご家族のご希望、生活背景なども加味して、その方に合った治療法が選ばれます。中でも当院では膝関節や股関節を人工関節に置き換える手術に加え、変形性膝関節症に対する骨切り術にも力を入れています。骨切り術は横浜市立大学医学部で早くから行われてきた経緯から、神奈川県内に先に広がり、現在は全国的にも普及してきました。

Q骨切り術や人工関節置換術の特色を教えてください。
A
3

▲診察では模型を用いながらわかりやすい説明を心がける

骨切り術は、O脚のため内側に偏った荷重に対して、脛骨または大腿骨を切り、下肢全体の角度を変えて荷重を外側に移動させる、下肢アライメントの矯正手術です。ご本人の関節は残り、術後も走る、跳ぶといった運動も可能です。可動域の悪化までには至らない中程度の症状の方に向いています。一方、人工関節置換術は新しい関節に置き換えるもので、痛みを取ることが主な目的です。O脚またはX脚に変形した下肢をまっすぐにすることで、歩きやすくなることや、膝にかかる負担の軽減が期待できます。趣味など生活を再び楽しめるようになることを望めるのは、両手術のメリットでしょう。なお、どちらも十分なリハビリテーションを行います。

Q先生ご自身は膝関節の診療が専門と伺いました。
A
4

▲患者への情報発信も積極的に行っている

ええ、横浜市立大学附属病院や横浜市立大学附属市民総合医療センターなどで、保存的治療のほか、膝関節治療の骨切り術や人工関節置換術も数多く経験してきました。治療においては、患者さんの負担軽減にも留意しています。例えば周術期の痛みの管理にも力を入れ、積極的に取り組んでいますし、手術法の工夫や止血剤の使用などで、輸血せずに手術を終えることも可能になりました。また膝関節の状態によっては、患者さんの関節の一部だけ人工関節に換える人工膝関節単顆置換術(UKA)が適応になり、手術全体の負担を減らせるのです。術後のリハビリテーションも充実させているので、安心して手術を受けていただければと思います。

Qこちらの整形外科の診療体制や強みをお聞かせください。
A
5

▲明るく開放感のあるリハビリテーション室

整形外科は首から下すべてを対象に、幅広い病気・ケガを扱う診療科です。当院の整形外科ではそうした多様な病気・ケガに対応できると同時に、膝関節、股関節、手の外科など分野ごとの専門家も在籍しており、専門的な治療も可能な点が強みの一つ。加えて、2021年に骨切り術と人工関節置換術を中心とした人工関節部門を立ち上げ、手術体制をさらに強化しています。また、高齢の方の骨折も増えていますが、急な入院もなるべくお断りせずに治療することも地域の基幹病院として大切なこと。さらに院内で早くからリハビリテーションを行い、ご自宅や施設に戻られても大丈夫なよう、体力や機能を回復して退院していただけるように力を入れています。

ドクターからのメッセージ

小林 秀郎先生

骨切り術や人工関節による治療のほか、保存的治療も必要に応じて行い、患者さんにとって望ましい治療をご提供するのが当科の目標です。膝や股関節の痛み、違和感などがあれば早めにご相談ください。特に膝や股関節の治療の進歩はめざましく、例えば人工関節の部品は手術後30年くらいは使える見込みとなりました。当院ではそうした材料も用い、経験豊富な医師が人工関節置換術を安全性に十分配慮し精密に行います。手術後は院内のリハビリテーションにより、ご自宅での生活にスムーズに戻れるよう支援。高齢の方の一人暮らしなどの場合は当院の地域包括ケア病棟に引き続き入院し、さらにしっかりとリハビリテーションに取り組んでいただけます。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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