いつもの小児科で気軽に相談
子育て世代を応援するクリニック
てらまえ小児科
(尼崎市/出屋敷駅)
最終更新日:2023/03/14


- 保険診療
子育てに関してちょっとした悩みや疑問があった時、相談できる相手がいる人はどのくらいだろうか。核家族化が進んだ世の中で、いつでも相談できるという人は決して多くない。そんな中、優しいドクターと温かなスタッフが子育て中のパパやママに寄り添ってくれるクリニックが「てらまえ小児科」だ。「子育てに不安はつきもの。先輩パパとしてなんでも聞いてほしい」と話すのは、産婦人科でも経験を積み、数多くの幼児・小児を診てきた寺前雅大(まさとも)院長。インフルエンザや胃腸炎、アレルギー疾患といった身近な病気の自宅ケアから、予防接種をはじめとする将来的な病気の予防に着目したアドバイスまで行っている寺前院長に、子育て世代が不安に思いながらもあらためて聞きづらい悩みや疑問に答えてもらった。
(取材日2022年12月19日)
目次
知っているようで知らない子どもの病気やワクチン接種。丁寧な説明とアドバイスで子育て中の親たちを支援
- Q子どもは便秘になりやすいと聞きましたが、それはなぜですか?
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A
▲わかりやすく説明をしてくれた寺前院長
子どもが便秘を発症しやすい時期は3つあるといわれています。1つ目は離乳食が始まった時。2つ目がトイレトレーニングの開始時期。3つ目が幼稚園や学校に通い始めた時です。大人の便秘と違う点は、便秘が病気によるものではない点で、主に食生活や生活スタイルの変化による影響ということです。心配しすぎることはありませんが、放っておくと習慣化することもありますから、早めに通院することが重要です。通院の目安は、排便回数が週に2回以下だと便秘とされていますので、便意が少ない時や、そうでなくてもお尻が切れて痛い、おなかが痛くてトイレを嫌がる、嘔吐といった症状がある場合には、かかりつけの小児科に相談してください。
- Q便秘の治療や流れについて教えてください。
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A
▲幼い頃にスムーズな排便習慣をつけることが大事
便秘の改善には「早寝・早起き」「日中しっかり体を動かす」「好き嫌いなく食べる」が大切です。軽症な便秘であればまずは生活リズムを整えて様子を見ますが、それだけではなかなか良くならないことも多いです。まずは、腸の中にたまった硬い便を浣腸などを使って出してしまい、しばらくは便をやわらかくするための薬を飲むことでスムーズに便が出せる状態の維持をめざします。そうすることで、脳に「便を出す」という指令が届くようにするんですね。排便のリズムが身につけば、自然とお薬を使わずとも排便できるようになっていくでしょう。また、幼い頃にスムーズな排便習慣をつけることで、将来的に便秘で悩む頻度は低くなるといわれています。
- Q予防接種は、どうして必要なのですか?
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A
▲さまざまな状況にも対応できるようにしている
赤ちゃんは産まれる時、病気に対する免疫をお母さんから分けてもらっていますが、 徐々にその力は消えてしまいます。その後は赤ちゃん自身の力で免疫をつけなくてはならず、その手伝いをするのが予防接種です。特に市町村が主体となって実施する「定期接種」に関しては、かかると重症化する伝染病などを対象としており、赤ちゃんや子ども自身の健康を守るだけでなく、みんなが接種することによって、その病気が流行するのを防ぐという目的もあります。中には副反応を心配される保護者の方もいますが、副反応の割合は極めて低く、予防接種を受けるメリットのほうが大きいといえます。
- Q子どもの予防接種に対して、どのような取り組みをしていますか?
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A
▲予防接種のスケジュール管理にも注力している
まず、最も気を配っているのが、打ち間違いの防止です。2013年に予防接種法が改正され、接種できるワクチンが増えました。接種回数が増えたものの、予防接種は一定の間隔を空けて行う必要があるため、スケジュールは今まで以上にタイトになっています。そんな中でのミスを防ぐため、当院では受付・看護師・医師と3段階でワクチン種別と接種間隔の確認を行ってから予防接種を実施しています。また、接種後には次のワクチンのスケジュールを確認し、予約してから帰っていただくようにしています。ほかにも、予防接種だけの診療時間を設けているほか、通常診察時間内に上の兄弟と一緒に接種できるようにするなど、柔軟に対応しています。
- Qこちらではどういったアレルギー治療に対応されていますか?
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A
▲気になる症状があれば早めに相談をしてほしい
食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患全般に対応しています。アレルギー体質を持つ子どもは、成長するにつれて次々と別のアレルギー症状を発症してしまうケースもあります。しかし、小さな頃からきちんと対策することで、将来的にアレルギー疾患の発症リスクを抑えられるともいわれていて、その一つがスキンケアです。アレルゲンはお口からよりも皮膚から吸収されるといわれていますので、十分に保湿してバリアをつくることが大事です。中には、慎重な治療が必要な食物アレルギーやコントロールが難しいアトピー性皮膚炎の子もいます。その際は連携する病院やクリニックをご紹介しています。