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マイクロスコープとラバーダムを用いた
精密な治療で再感染防止を

きらりデンタルクリニック姶良

(姶良市/姶良駅)

最終更新日:2022/11/30

きらりデンタルクリニック姶良 マイクロスコープとラバーダムを用いた 精密な治療で再感染防止を きらりデンタルクリニック姶良 マイクロスコープとラバーダムを用いた 精密な治療で再感染防止を
  • 保険診療

繊細な作業が求められる歯科診療にとって「よく見えること」は絶対条件。歯科用マイクロスコープの導入によって、これまでは歯科医師の経験と感覚に頼ることも多かった「見えない部分の治療」も、拡大視野下での精密な歯科治療が可能となった。「肉眼では見えなかった部分も多くの視覚情報を得ることで、治療の精度が高まることが期待できます。丁寧な治療はよく見えているからこそできることです」と、拡大視野にこだわった診療をしている「きらりデンタルクリニック姶良」理事長の松下創思先生。侵襲を最小限にとどめ、ラバーダムを用いた無菌的治療で再発のリスクを限りなくゼロにすることを目標に、歯科治療に最善を尽くす松下理事長に、拡大視野下での歯科治療のメリットについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年11月8日)

「よく見える」拡大視野下で精密に施術することで、低侵襲で再発リスクを軽減する治療を追求

Q歯科用マイクロスコープについて教えてください。
A
きらりデンタルクリニック姶良 歯科用マイクロスコープなど先進の機器を活用し治療にあたる

▲歯科用マイクロスコープなど先進の機器を活用し治療にあたる

歯科用マイクロスコープは、もともとは手術用顕微鏡を歯科用にアレンジした機材です。歯科治療では、歯や歯の神経が入っている根管など非常に小さい部位を処置するため、肉眼ではどうしても見えないことがあります。根管が虫歯に感染すると、残念ながら神経を取り除かなければなりませんが、そうした確認しにくい部位を明かりで照らしながら顕微鏡で拡大視することによって、より精密な治療を可能にするというのが歯科用マイクロスコープの主な機能です。従来のエックス線を参考にしながら経験と勘に頼り手探りで進められる治療とは予後に大きな差が出ると考えています。再感染を防ぐ適切な診断や手技のためには必要な機器だと思いますね。

Q根管治療以外にも活用されているのでしょうか。
A
きらりデンタルクリニック姶良 小さな虫歯や細かな仕上げ箇所の確認にもマイクロスコープを活用

▲小さな虫歯や細かな仕上げ箇所の確認にもマイクロスコープを活用

歯の根に菌などの汚れが残ったまま治療を進めてしまわないよう、根管治療に使うことが多いのですが、当クリニックでは、根管治療以外にも肉眼では見えないぐらいの初期段階の虫歯を削ったり、歯の形を整える際にも歯科用マイクロスコープを使用しています。肉眼では削りすぎていた虫歯も拡大することで健康な歯をできるだけ削ることなく治療することができますし、詰め物を詰めるときなど、細かく仕上げる必要がある箇所をしっかり見たいときや、歯周病の治療や歯の小さなヒビや歯石をチェックするときにも役立ちます。より適切な治療方針を確定するためのツールとしても、歯科用マイクロスコープはとても重要な意味を持つと考えています。

Q治療中に写真や動画も撮影できるそうですね。
A
きらりデンタルクリニック姶良 患者はモニターで自身の歯の現状や治療内容をしっかりと把握

▲患者はモニターで自身の歯の現状や治療内容をしっかりと把握

歯科用マイクロスコープには、治療の様子を写真や動画に記録したり、モニターに映し出す機能があります。お口の状態をリアルタイムで確認してもらったり、治療後の確認のために見ていただいくことも可能です。また、痛みがなければ、口頭での説明ではなかなか治療の必要性が感じられないものですが、大きな画面でお見せすることで、悪くなっている患部や歯面の小さなヒビもご自身で確認いただけます。治療内容が確認できたり、治療の経過確認をご自身で実感できたりすることは、患者さまの安心感や治療のモチベーションを保つことにも役立ちます。また、「確認できること」が患者さまと信頼関係を構築することにもつながると思っています。

Qもう一つのこだわり「ラバーダム防湿」とはどんなものですか?
A
きらりデンタルクリニック姶良 唾液の侵入を遮断し、再感染防止に役立つラバーダム防湿

▲唾液の侵入を遮断し、再感染防止に役立つラバーダム防湿

体の中でも、口内には細菌が多いということは、かなり知られてきていますよね。当クリニックでは、奥歯や深い虫歯の治療時に唾液が根管内に入ることを防ぐために、「ラバーダム」と呼ばれるゴムシートによる防湿を実施しています。細菌を含んだ唾液が患部に入ってしまうと、再感染が起きてしまうため、ラバーダムを口の中に装着し、治療対象の歯だけをシート上に出して唾液や細菌から遮断しながら、常在菌が少ない状態で治療するのです。ラバーダムの装着はクリップで歯に固定するのですが、引っかけることができない場合は、その歯の周りに土台を作り、固定できるようしてから治療を開始します。

Q再感染を防ぐ対策を徹底されているのですね。
A
きらりデンタルクリニック姶良 やり直しのない治療を追求している松下理事長

▲やり直しのない治療を追求している松下理事長

根管の病気の原因は細菌感染です。根管治療は拡大視野下でしっかりと感染除去をし、ラバーダムを活用した治療を施して、きれいにふたをするといった精度の高さが求められます。適切な治療を行って、再発や再治療のリスクを抑えることが、患者さまの健康な歯を守り、負担の軽減につながります。また、当クリニックでは歯科衛生士も拡大鏡を使用して、日常的に拡大視野下で歯石取りなどのクリーニング、ブラッシングなどを行っています。定期検診やメンテナンスは歯科衛生士が行いますが、必ず最後に歯科医師である僕が確認します。徹底した確認と対策をすることで、患者さまにはご安心いただけると思っています。

ドクターからのメッセージ

松下 創思理事長

歯は一度削ってしまったら元には戻りません。またその特性上、削られた歯は、治療前よりももろく、割れてしまったり再感染が起こりやすい状態になってしまいます。治療が終わったと安心されるのではなく、歯を長持ちさせるためには、3ヵ月に1度など、定期的に検診を受けていただけると、何かあっても早めのアプローチができます。もし虫歯ができた場合も、治療を受ける際には細部まで神経のチェックが可能な歯科用マイクロスコープや拡大鏡を備えたクリニックを選ぶことをお勧めします。抜歯と診断されても、歯科用マイクロスコープで検査すると根管治療が可能な場合もあります。セカンドオピニオンとしてもご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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