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松下 創思 理事長の独自取材記事

きらりデンタルクリニック姶良

(姶良市/姶良駅)

最終更新日:2023/03/30

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良 main

商業施設が立ち並び、交通量も多い姶良市西餅田の国道10号沿い。住宅地へと向かう道路との角地に、背の高いタワーサインがひときわ目立つのが、2022年11月に開業した「きらりデンタルクリニック姶良」。同院は鹿児島市谷山地区にある「きらりデンタルクリニック」の2つ目の分院。松下創思理事長の診療姿勢やクリニックづくりのベースにあるのは「患者さまの健康寿命や人生の質へ貢献する歯科医療を届けたい」という、真っすぐな思いだ。私生活では2児の父。「不誠実なことで、息子の名を汚すことにならないように戒めの意味も込めて」と法人名にその名を掲げ、誠実に歯科医療に向き合う松下理事長に、診療方針や開業にあたっての抱負などたっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年7月28日)

より多くの人に自分が理想とする歯科医療を届けたい

こちらは3院目となるのですね。

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良1

勤務医時代、いろいろなクリニックで経験を積み、現場を見ることで「自分が正しいと信じる治療をしたい」という気持ちが湧いてきて、それをかなえるためには自分のクリニックをつくるのが一番だと考えるようになりました。コンセプトは「患者さまを家族と思う」。「世界で一番あなたを思う歯科医院として、人々の健康寿命と人生の質の向上に寄与すること」をミッションに掲げて、2017年4月、志を同じくする仲間と谷山地区で開業しました。2021年には吉野に分院を開院し、これまでたくさんの患者さまのお口の健康に関わらせていただけているのも、「良い治療を届けたい」という、われわれの思いをご支持いただいてのことと感謝しています。さらに広く鹿児島の地域医療に貢献したいという思いもあり、姶良市での開業となりました。

この地を選ばれた理由は何でしょう?

クリニックの場所探しでこの辺りを回っていた時、「人々が腰を据えて住んでいる町」だと感じました。実は本院のある谷山も、もう1つの分院がある吉野も、近年再開発が進んでいるエリアで、古くから住む人に加え、新たに家を建てて引っ越してきたファミリー層も増えているのですが、姶良市は鹿児島県の中でも特に人口が増加しているエリアとして、さらににぎわっていますよね。国道10号沿いの、以前は携帯電話ショップのあった場所といえば、わかる方も多いと思います。道路からの出入りがしやすく、停めやすい駐車場を広く取っていますので、車での通院はもとより、電車やバスでも通っていただきやすいのではないかと、ここを選びました。

「患者さまを家族と思う」というコンセプトについて、もう少し教えてください。

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良2

QOL(クオリティーオブライフ、生活の質)という言葉をご存じの方は多いと思いますが、われわれがめざすのはそこからさらに踏み込んだ人生の質への貢献です。高齢化が進む中で、誰もが、家族には健康に長生きしてもらい、より良い人生を送ってほしいと思うものです。それを患者さまへも同じように思い、接することで、誠実な診療が提供できると考えています。理想を言えば、信頼関係を築く中で、その方にポジティブな影響を与え、治療を通して人生の質の向上に貢献し、さらにその方がご自身の周りに良い影響を与えていく……というサイクルをつくっていけたら最高ですね。実際にそういった患者さまはいらっしゃるんですよ。これからもそうした方々とのふれあいを増やしていけるよう、力を尽くしていきたいですね。

患者の気持ちに寄り添い、安心できる診療を提供

治療の際に大切にされていることは何ですか。

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良3

特別なことではなく、当たり前のことを当たり前に、丁寧に行うことが私の治療のポリシーです。例えば再生療法のような先端の専門治療はもちろん素晴らしく、勉強もしていますが、普段の診療で扱うのは、1本の虫歯や歯周病の基本的な治療がほとんどです。治療機材や技工物の材料などはどんどん進歩していますが、基本的な治療は実は昔からあまり変わっていないのです。基本的な当たり前の治療をいかに精度を高めて行うかを大切にしています。なぜならその治療によって予後が左右されるからです。複雑な治療を行いながら、基本をおろそかにしていては本末転倒。プロとしての誇りを持って、誠実に、良い治療を提供したいと思っています。

先生が特に力を入れている診療はありますか?

予防歯科と歯周病の治療には力を入れています。虫歯や歯周病治療が終わると、「これで大丈夫」と安心されるかもしれませんが、治療によって削られた歯は削られていない歯よりも再発リスクが高くなります。治療後も歯の健康を維持していただき、より長くご自身の歯を残すことが大切ですから、虫歯や歯周病になってから治療に来るのではなく、健康な歯の状態で定期的に通うことで、良い歯の状態をキープしていただきたいのです。とはいえ患者さまは一人ひとり、年齢、性別、生活環境などが異なり、それぞれにストーリーがあります。コミュニケーションを大切にしながら信頼関係を育むことで、患者さまの健康寿命を守っていきたいと思っています。

とても誠実な診療姿勢だと感じます。

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良4

「不誠実なことをしたら息子の名前を汚すことになる」と自分への戒めとして、医療法人名は息子の名前をそのままつけていますので、中途半端なことはできません。また、保険診療を中心に基本的な当たり前の治療をいかに精度を高めて行うかが大事ですが、具体的には限られた時間の中で精度の高い、丁寧な治療をするために「見える」ということを重要視し、拡大鏡や歯科用顕微鏡のマイクロスコープを使います。そのほか、奥歯の虫歯治療や根管治療の際はラバーダム防湿法を取り入れています。簡単に言えば治療する歯を孤立させて、治療する歯に唾液などがかからないよう防湿すること。唾液の中にはばい菌がたくさんいますから、再感染を防ぐためにも唾液の管理はとても大事です。患者さまが再治療を受けなくていいような堅実な治療を日々心がけています。

スタッフの安定や幸せが患者貢献につながると信じて

新しいクリニックで、こだわった点などはありますか?

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良5

2階にスタッフルームとミーティングルームを用意し、3院分の治療器具の洗浄・滅菌を行う部門を新しくつくることができました。抜歯や歯周病などの小手術を頻繁に行う歯科では、患者さまと私たちの双方が安心して治療に臨めるよう、最大限の感染症対策が欠かせません。使用する器具は表面を消毒するだけでなく内部まで洗浄・滅菌しますし、滅菌品質を保持するための包装管理が必要なんです。そしてこれを診療後にスタッフが行うのが常。この機会に残業を減らす働き方改革で、衛生レベルと生産性を上げたいという思いもあり、これを地域のシルバー人材センターに依頼することにしました。器具を集める手間や、交換用に新しく補充するコストもかかりますが、地域の雇用創出にもつながりますし、何より働きやすい職場となるための挑戦をしたいんです。

スタッフの働きやすさに注力されているのですね。

質の高い技術はもとより、提供する側の人間が満たされていてこそ「いい治療」や「ホスピタリティー」を提供することができるのだと思います。そこで働く人がクリニック内の雰囲気をつくり、良くも悪くもそれは患者さまに伝わるもの。だからこそ、働きやすい職場であることを大切にしています。歯科は歯科衛生士や歯科助手など、女性が多く働く職場。女性のライフステージが変化しても続けられる仕組みや、キャリアを中断しても戻って来やすくすることで、長く働いてもらいたいと思っています。僕の考える「従業員を大事にする」の定義は、ワイワイ仲良くやることではなく、従業員の健康と安全を守り、豊かになるためのお手伝いをすること。充実した待遇や福利厚生を整え、その約束を守ること。それが従業員の人生にいい影響を与え、ひいては患者さまの満足度を上げることにつながると考えています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

松下創思理事長 きらりデンタルクリニック姶良6

お口は臓器の一部であり、全身の健康とも深く関わっています。お子さんからご高齢の方まで、幅広い患者さまの生涯に寄り添うクリニックでありたいと考えます。今まで通っていた患者さまが、いずれは歩いて来れなくなることもあると思いますので、その方の健康を一生守っていくためには、訪問診療も必要です。そうした拠点を整備したり、われわれが提供する医療をもっと身近なものに感じていただくためにも、さらに分院を出したりしていきたいですね。きらりデンタルクリニック姶良でも本院から受け継がれるマインドをしっかりと伝えて、人材を育成し、地域の皆さまの歯と口の健康に貢献したいと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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