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有吉 誠一 院長の独自取材記事

ALISデンタルクリニック

(横浜市中区/石川町駅)

最終更新日:2022/12/19

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック main

JR根岸線石川町駅北口を出てすぐ、メディカルモール2階にある「ALISデンタルクリニック」は、2022年4月に有吉誠一院長が開業した。フロントに飾られた大きな時計のオブジェには、患者と一緒に時を刻むクリニックでありたいという願いが込められている。カウンター席や大理石調のテーブル、ダウンライトされたシックな雰囲気は歯科医院にいることを忘れてしまうような心地良い空間だ。一般歯科から歯科口腔外科、インプラント治療まで対応する総合的な歯科クリニック。患者のニーズに柔軟に応えながらも、力を入れているのは予防の啓発と全体を見据えた全顎治療だ。「自身と患者さんが人と人である」という想いを持ち、丁寧な説明を行って患者が納得した上で治療を行う有吉院長に、ポリシーやコンセプト、今後の展開などについて聞いた。

(取材日2022年5月13日)

歯科医院らしくない心地良い空間。通いやすさを重視

ご開業おめでとうございます。ご開業までどのようなご経験をされたのでしょうか。

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック1

ありがとうございます。学生時代は医学の勉強もしっかりしながら、生活費も自分で稼ぐという日々を送っていたんです。英語が得意なこともあって、予備校で英語の講師のアルバイトをずっとやっていました。そんな中、歯科医師になって、もっと自分の生活レベルを上げたい、早く一人前になりたいと思っていました。そこで独立心が養われていったのだと思います。卒業後は、最も興味のあった口腔外科を専攻しました。勤務医時代は、多忙な毎日を過ごしていましたが、今思うと充実した日々だったと思います。

クリニックをつくるにあたり、どんなことにこだわりましたか?

「歯科医院らしくない待合室」でしょうか。「歯科医院っぽくない院内」を本気でめざして、木の廊下、大理石調のテーブル、床の材料や家具、ユニットなど内装やデザインは全部自分で決めました。歯科医院に来るのって、緊張するじゃないですか。それを本当になくすとしたら、カフェぐらい落ち着けるような雰囲気にする必要がありますし、歯科医院に行ったことがなく怖いと思っている人でも「入ってみたい」と思えるような内装にしたくて、設計を6回もやり直しをしてもらったんです。例えば、待合室から診療室につながる開き扉の前に立ったときに「あそこは何だろう」と期待を持ってもらえるようなデザインもこだわりの一つですね。

設備に対しても強い想いがあるのですね。

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック2

滅菌に関しては、特に力を入れています。滅菌室ってあまり見せないクリニックが多いと思いますが、当院はガラス張りにして、あえて患者さんから可視化できるようにしています。例えば、レストランのオープンキッチンで見える所ってとてもきれいに清掃が行き届いていますよね。それと同様に、当院でも滅菌に関しては、ヨーロッパ規格クラスBの滅菌機を備えていますし、スタッフ全員の意識を高くして安心できる医療環境づくりに努めています。もちろん、CTやマイクロスコープ、歯科顕微鏡など他の設備も新鋭のものを導入していますが、それは患者さんからしたら当たり前のことだと思います。滅菌環境の徹底は、クリニックの信念が反映されるところですので一番に重きを置きました。

丁寧な説明を何よりも大切にし、予防と全顎治療に注力

クリニックのコンセプトは何でしょうか?

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック3

私はもともと口腔外科が専門で手術を数多くしてきましたが、ここでの治療では外科的手術は選択肢の一つです。あくまでも患者さんに提供したいのは、予防が一番だと思っています。常勤の歯科衛生士は4人います。とにかくスタッフの研修をしっかりと行い、予防に対する知識や技術を身につけ、患者さんにきちんと説明して予防の大切さを理解していただくことが大事。地域の中で「あそこのクリニックは予防に力を入れているんだ」と広がり、予防に関しての意識を上げていけたらと考えています。ですから、まず予防が1つ目の基軸、2つ目の基軸は全顎治療です。

もう1つのコンセプトである全顎治療についても教えていただけますか?

一歯単位では完了しない治療のことです。例えば、1本の歯が割れてしまった場合、噛み合わせに問題があるのではと考え、全顎治療で噛み合わせを再構築するというのが特徴です。総合的な歯科クリニックとして、全部ができるというのが当院の特徴ではありますが、私としては全部できて当たり前のこと。困っている患者さんに当院でしっかり応えたいという気持ちがありますね。スタッフも同じ志の人を集めました。歯科衛生士が4人、受付1人、専門性を持った非常勤の歯科医師が3人。より高いレベルの診療を提供するために、複数の歯科医師とスタッフが、チームで一丸となり取り組んでいます。

診療の中で心がけていることは何ですか?

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック4

目配り、気配り、心配りですね。治療中に、患者さんがピクッと動かれたときに「痛いですか?」とお聞きしたり、お水が苦しいのではと配慮したり。そういったことにすぐに気づけることが一番で、とにかく「気づく力」がとても重要だと思っています。そうすると、他のところの歯が欠けている、穴が開いていることなどにも気づけますし、「今はこういった状態です」と患者さんに教えることもできます。また、「説明する力」にも気を配っています。患者さんに対しては「とにかくしっかりと説明をするように」とスタッフに言っています。ただ、説明しても理解していただけないことには意味がありませんので、患者さん一人ひとりにきちんと伝わるような言葉に言い換えることを大事にしています。また、「来て良かった」と心から感じてもらうために、日々きめ細かな配慮に努めています。

人と人を結ぶ中心的存在に。患者とともに時を刻みたい

患者さんとのエピソードを教えてください。

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック5

20年ほど前のインプラントのかぶせ物が壊れてしまい、他の歯科医院にも相談したけれどタイプが古いから対応できないと言われ、困っていた患者さんがいらっしゃったことがありました。診察した時に、かなり昔に扱ったことがあるインプラントだと思い出し、インプラントメーカーに問い合わせて、ドライバーを取り寄せて調整すると、パチッとはまって外すことができ、新しいかぶせ物と交換することができました。患者さんはとても喜んでくださいました。その時に、1人でもこうやって喜んでくださったなら歯科医師になったかいがあったと思い、とてもうれしかったですね。

ところで、開業前はどんな歯科医師をめざされていたのですか?

大学時代は、歯科口腔外科手術や難しい症例のインプラント治療に関わって、さまざまなことができるようになりたいと思っていました。ただ、勤務医時代にシオヤ歯科医院の塩谷院長との出会いで、技術力だけでなく、人として認められることも必要だと気づいたんです。塩谷院長は人となりが素晴らしい先生で、「とにかく患者さんに良い治療を」という想いが強く、インプラント治療の腕や実績で患者さんを呼ぶのではなく、患者さんのニーズに合わせてしっかり応えていくというスタンスに感銘を受けました。それからは「患者さんの身になって考え、何とかしてあげたい」という想いを持ち続けられる歯科医師を志してきました。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

有吉誠一院長 ALISデンタルクリニック6

私は何より、「自身と患者さんが人と人である」ことを大切にしています。そして、同様の想いを持ったスタッフや後輩の歯科医師が育ったとき、当院と同じようなコンセプトのクリニックをつくって、活躍できる場を増やしてあげたい、複数のクリニックを展開する中で、共通の想いをもった人を集めて広げていきたいというのが目標です。人と人を結ぶ中心的存在になっていきたいですね。また、クリニックのフロントには大きな時計のオブジェを設置しています。これは「患者さんとともに年を重ね、乳歯からインプラントまで、安心していただける診療をお届けしていきたい」という気持ちと、患者さんと一緒に時を刻むクリニックでありたいという想いを込めました。総合的な治療を行うとともに予防歯科に対して力を入れ、歯科医院に行ったことがない人でも通いたくなるようなクリニックをめざしています。お気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(手術料+インプラント本体)/41万8000円~

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