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市販薬で胃の不調をごまかさない
ピロリ菌検査からの除菌治療を

四谷内科・内視鏡クリニック

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2023/11/15

四谷内科・内視鏡クリニック 市販薬で胃の不調をごまかさない ピロリ菌検査からの除菌治療を 四谷内科・内視鏡クリニック 市販薬で胃の不調をごまかさない ピロリ菌検査からの除菌治療を
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ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)検査や除菌治療に興味がありながらも、受診のタイミングに迷っている人もいるのではないだろうか。胃の不調で市販薬を頼る習慣があるならば一度検査をしてほしいと「四谷内科・内視鏡クリニック」の高木謙太郎院長は力を込める。胃がんの原因はほぼピロリ菌といわれるほど関連性は高い。だからこそ、できるだけ早く除菌治療を始めることに意味がある。万が一、すでにがんだとしても、ごく初期ならば内視鏡による負担が少ない手術も可能だ。ピロリ菌検査から除菌治療に至るまでの流れなど、高木院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年10月10日)

ピロリ菌検査で感染が診断されたらただちに除菌治療を。慢性胃炎や胃潰瘍からの胃がんリスク軽減を図る

Qピロリ菌感染はどのような検査で診断されますか?
A
四谷内科・内視鏡クリニック 検査時の負担軽減にも配慮している

▲検査時の負担軽減にも配慮している

ピロリ菌感染は、血液、尿、呼気、便などによる検査や、胃の内視鏡検査で組織をつまんで取り出し、試薬につけて判定する迅速ウレアーゼ試験などで診断されます。いろいろな手段がありますが、保険診療でのピロリ菌検査では胃内視鏡検査が必須です。ピロリ菌検査は胃がんの予防と早期発見が一番の目的なので、必然的に胃の内視鏡検査は欠かせません。過去に検査で嫌な経験があり「自由診療でもいいので血液検査だけにしてほしい」という方もいますが、当院の胃の内視鏡検査は鎮痛剤を使用して痛みや苦しみに配慮して行っていますので、苦手意識がある方もご相談ください。

Qピロリ菌と胃がんなどの病気との関連性について教えてください。
A
四谷内科・内視鏡クリニック イラストつきのパンフレットや模型を使った説明を行っている

▲イラストつきのパンフレットや模型を使った説明を行っている

ピロリ菌がいる胃の表面はでこぼこして白っぽくなっているのが特徴なのですが、これは萎縮性胃炎になっている証拠です。悪化して胃潰瘍にまでなっていれば痛みもありますが、ほとんどのケースで自覚症状はありません。喫煙者が肺気腫から肺がんになりやすいように、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎がある場所は胃がんができやすくなっています。萎縮性胃炎は時間経過とともにじわじわと広がっていく慢性胃炎なので、まだ範囲が狭いうちに、それ以上大きくしないことが胃がんリスクを下げるためには重要です。20代、30代でピロリ菌検査をして除菌を始めても早すぎることはありません。

Qピロリ菌の除菌はどのように行いますか?
A
四谷内科・内視鏡クリニック 生涯健康を維持していけるよう検査に注力する

▲生涯健康を維持していけるよう検査に注力する

3種類の薬を朝夕1日2回、1週間飲んでいただき、飲み終わった後に1ヵ月から2ヵ月空け、ピロリ菌がどれだけ残っているか呼気による判定検査を行います。ここまでの一次除菌だけで多くの方は問題ありません。ただ、まれに二次除菌、三次除菌が必要な方もいて、二次除菌では薬を変えて一次除菌と同じ治療をします。自由診療となる三次除菌は大学病院などを紹介するクリニックもありますが、当院は専門施設なのでそのまま続けて行っています。ピロリ菌の除菌に使用する薬は一般的な抗生剤です。そのため、他の病気で抗生剤を長期間飲んでいた方などは、ピロリ菌が耐性菌になっていて一次除菌では終わらないこともありますね。

Q胃痛で市販薬に頼る習慣があるならピロリ菌検査をすべきですか?
A
四谷内科・内視鏡クリニック 検査から結果説明まで即日で対応している

▲検査から結果説明まで即日で対応している

ピロリ菌がいると胃酸が出にくくなり、消化不良を起こしたり食後にムカムカしたりする場合もあります。そんな時、市販薬を飲んでしのぐというのを繰り返しているくらいならば、一度はピロリ菌検査をしてみてもいいと思います。「なんとなく胃の調子が悪い」という訴えで検査をして、ピロリ菌感染がわかる例は少なくありません。ピロリ菌がいると市販の胃薬を飲んでも痛みが治まらないこともあります。「最近、薬が効かなくなってきた」という時は、できるだけ早くクリニックを受診するようにしてください。

Qピロリ菌に感染しないため日常生活で気をつける点はありますか?
A
四谷内科・内視鏡クリニック 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医の副院長と協力して診療を提供

▲日本糖尿病学会認定糖尿病専門医の副院長と協力して診療を提供

ピロリ菌は土の中や井戸水にいる細菌です。都心部では井戸水を飲む習慣はないかもしれませんが、オーガニックの有機野菜など新たなリスクもあります。唾液を介して感染するので、熱いスープなどを親が息を吹きかけて冷ましながら子どもに与えるのも危険です。ピロリ菌は家族感染も多く、だいたいの人が幼少期に感染しています。子どもの頃は症状が出なくても、20歳を過ぎたあたりから萎縮性胃炎ができはじめ、30代、40代になって胃の不調から感染が発覚する例も少なくありません。もし、家族の誰かが陽性者だったならば、早めにピロリ菌検査をしてみてはいかがでしょうか。

ドクターからのメッセージ

高木 謙太郎院長

喫煙者が禁煙しても肺がんリスクは残るように、ピロリ菌に感染したことがある人は除菌しても胃がんリスクに注意が必要です。除菌後は通院せず、5年後に久しぶりに受診したら、すでに胃がんが進行していた……というような可能性もあり、そういう患者さんに出会うと本当に悔しく思います。早期発見できれば内視鏡による負担が少ない切除手術も可能です。胃がんの原因はほぼ100%ピロリ菌が関係しているといわれるので、胃がんは予防手段があるがんともいえます。そのためには定期検査が欠かせません。ピロリ菌感染が一度でも見つかったなら「年に1度の胃の内視鏡検査とピロリ菌検査」を習慣にするようにしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピロリ菌3次除菌治療/3万円

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