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口腔育成と管理栄養士の食事指導で
子どもの健康な発育をサポート

保土ヶ谷ふみ歯科クリニック

(横浜市保土ケ谷区/保土ケ谷駅)

最終更新日:2023/02/14

保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 口腔育成と管理栄養士の食事指導で 子どもの健康な発育をサポート 保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 口腔育成と管理栄養士の食事指導で 子どもの健康な発育をサポート
  • 保険診療

口腔の状態と全身の健康状態に深い関連があることは、近年よく知られるようになった。メタボリックシンドロームや全身疾患の改善につながると聞いて、歯周病の治療を始めた人も多いだろう。一方で、子どもの成長と口腔機能との関わりについては、それほど知られていないのが現状だ。「子どもの口腔機能発達不全症は、心身の健康と発達に大きな影響を及ぼします」と、「保土ヶ谷ふみ歯科クリニック」の高橋史典院長、高橋英梨子副院長は話す。同院では、子どものちょっとした癖から口腔機能発達不全症のサインを見つけ出し、保険適応の検査や適切なトレーニング、常駐する管理栄養士による栄養指導などのサポートを行っている。乳幼児期からの口腔育成の重要性について話を聞いた。

(取材日2022年12月26日)

子どもの心身の成長に大きく関わる「口腔機能発達不全症」の発見と治療に注力

Q口腔機能が十分に発達していない子どもが増えているそうですね。
A
保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 虫歯や歯並びだけでなく、口腔機能にも着目し診療を行う高橋院長

▲虫歯や歯並びだけでなく、口腔機能にも着目し診療を行う高橋院長

【高橋院長】口腔機能には「食べる」「飲み込む」「話す」の3つがありますが、これらの機能を正しく獲得できていないお子さんが増加しているといわれています。当院でも、受診された際に「もしかしたら」と感じる症例を見かけるようになりました。 【英梨子先生】お口の機能の発達が遅れている状態を「口腔機能発達不全症」といいます。当院のマタニティー歯科や小児歯科では折に触れてお話ししているので、認知度は少しずつ高まってきました。とはいえ、まだ「虫歯がないか」「歯並びはどうか」といった点を気にして受診されるパパやママのほうが多いので、診察時に丁寧に診て気になる場合はご説明するようにしています。

Q自宅で、子どもの口腔機能発達不全症に気づくことはできますか?
A
保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 自身も一児の母として、育児の悩みに寄り添う英梨子先生

▲自身も一児の母として、育児の悩みに寄り添う英梨子先生

【英梨子先生】一般的には、「噛み合わせが深い」「上くちびるが富士山型をしている」「気づくとお口がぽかんと開いている」「お口を閉じると顎にしわができる」といったことが口腔機能発達不全症のサインです。食事をうまく噛めなかったり、口呼吸がひどかったりする子も多いですね。いずれも、お顔とお口周りの筋力や舌の力がしっかり育っていないことが原因です。 【高橋院長】そうしたサインを放置していると、栄養補給や消化吸収がうまくいかずに成長発育が遅れる、発音が不明瞭になって社会性が低下する、口呼吸によって脳へ十分な酸素が行き届かないために集中力が低下するなど、子どもの心身にさまざまな影響を及ぼします。

Q治療はどのように行われるのでしょう。
A
保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 口腔筋のトレーニングに加え、栄養指導も行っている同院

▲口腔筋のトレーニングに加え、栄養指導も行っている同院

【英梨子先生】発達の遅れや誤った機能の獲得がないか確認し、口腔機能発達不全症であれば保険適用の育成指導につなげていきます。具体的には、お口周りの筋肉に働きかけるトレーニング、管理栄養士による栄養指導などを行います。新型コロナウイルス感染症流行で、母親学級や地域の交流の場が減り、一人で子育てと向き合っているママも多いと思います。私も一児の母なので、産後の不安定なメンタルで孤独に育児するつらさを思うと胸が詰まります。包括的なサポートで、育児に悩む方に寄り添いたいですね。

Q管理栄養士さんが常駐しているのは珍しいですね。
A
保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 管理栄養士が口腔機能の発達を考えた食事のアドバイスを行う

▲管理栄養士が口腔機能の発達を考えた食事のアドバイスを行う

【岡さん】管理栄養士として食事の指導に携わる中で、食事と口腔機能は切り離せないと感じ、こちらでの勤務を希望しました。当院では、口腔機能を高めるための離乳食の作り方やおやつの食べさせ方について、フードモデルや資料を使いながらアドバイスを行っています。 【大橋さん】離乳食は発達段階に沿って内容を変えながら進めるのが一般的ですが、「そろそろ硬い物が食べられるので、レンコンを細かく砕いて入れると噛む力が育ちますよ」など、口腔機能の発達まで考えた具体的なご提案を行っています。また、オリジナルのレシピなどを掲載した「ふみ歯科だより」も発行しています。食事に悩む親御さん方のお役に立てればうれしいです。

Q子育て中のパパやママに知ってほしいことはありますか。
A
保土ヶ谷ふみ歯科クリニック 子どもの健康な成長・発育のため、口腔育成をサポートする

▲子どもの健康な成長・発育のため、口腔育成をサポートする

【高橋院長】口腔機能発達不全症と診断されても、早期に適切なトレーニングをすれば十分に改善が見込めます。健康な体をつくり、社会性や学習意欲・学習能力を身につけていくために、お子さんのお口の状態を気をつけて見てあげてほしいです。 【英梨子先生】離乳食の進め方の不安、「手づかみ食べをすると周りが汚れるけど、させたほうがいいの?」といった素朴な疑問、食べむらなど、食事にまつわる成長発育の問題もサポートできるのが当院の強みです。歯のこと、口腔内のことに関する悩みはもちろん、虫歯になりにくいおやつの食べさせ方なども、ぜひ気軽に聞きに来てください。

ドクターからのメッセージ

高橋 史典院長、高橋 英梨子副院長

【高橋院長】口腔機能発達不全症は、1~3ヵ月ごとに6ヵ月単位で口腔育成指導を行う場合、保険適用で行うことができます。口呼吸を改善するための体操、正しい舌の位置の指導、舌全体を上顎につけるためのトレーニングなど、その子の状態にあった指導でより良い口腔育成をサポートしますので、お気軽にご相談ください。歯科医師、管理栄養士、歯科衛生士が一丸となって、お子さんの健全な心身の成長を見守ってまいります。 【英梨子先生】口腔内のケアは歯が生えてくる前からできますし、口腔機能発達不全症のトレーニングも3~4歳になれば十分に実施できます。気になることがあれば、なんでもご相談ください。

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