虫歯・歯周病は家族全体の課題
歯科で適切なアドバイスを受けよう
ヒカリノデンタルクリニック
(福岡市城南区/七隈駅)
最終更新日:2023/12/27
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「虫歯や歯周病の予防には、何もない時から歯科医院に行くことが大事」ということを耳にする機会も増え、定期的に歯科でメンテナンスを受ける人も以前に比べると増えてきている。しかし「歯科医院は歯が痛くなってから行くところ」という認識が当たり前だった時代もあり、歯科に通う習慣が身につかない人もまだまだ多い。「歯を失うことを想像したり、意識することは難しいですが、そうなりかねないのが歯周病です。また虫歯のなりやすさには遺伝的要素もあり、家庭環境でも変わってきます。ぜひ歯科のクリニックを身近な存在として活用して、全身の健康に役立ててほしいです」と語るのは「ヒカリノデンタルクリニック」の石井宏明院長だ。今回は院長に家族そろって歯科に通うメリットや、歯周病による全身への影響などについて話を聞いた。
(取材日2023年1月27日)
目次
家族全員が通うことで虫歯・歯周病を予防し、年代ごとのケアの理解にも。知識を共有して全身の健康を守ろう
- Q歯周病や虫歯は、口腔内の菌が原因だそうですね。
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A
虫歯や歯周病の原因が菌であることは、一般的にもかなり認知されていますね。そもそも虫歯や歯周病の原因となる菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはありません。口の中に菌が入る最大のきっかけは家族との接触だと考えられます。離乳食を冷ますために息を吹きかけたり、取り分ける際に同じ箸を使ったりなどの日常の何げない行動をきっかけに、お子さんの口腔内へ菌が広まっていくのです。なのでお子さん自身の歯磨きや予防も大事ですが、これらの知識をご家族の皆さんが持つこと、そしてご自分も歯科に行ってメンテナンスなどを受ける習慣を持つことが、ご家族全員の歯と全身の健康を守ることにもつながるのだと思います。
- Q子どもの時から歯科に通うことで、虫歯や歯周病は防げますか?
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A
もちろんです。虫歯菌だけではなく、ごくごく初期の虫歯も目に見えないので、歯科できちんと診察や治療をし、フッ素の塗布などの予防を行うことをお勧めします。しかしそれ以上にお子さんで大事なのは、歯医者さんに慣れること。どうしても痛い・怖いイメージがある歯科ですが、それは「疾患を治療する」からで、予防やメンテナンスであれば怖いことはありません。なので幼いうちから検診などを活用しながら定期的に通い、「歯科は怖くない」と自然とお子さんが思えるようになるのが重要なのです。当院ではキッズルームで検診をするなど、無理なく、お子さんの成長に合わせた治療・予防を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
- Q歯周病は治療できる病気なのですか?
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A
歯周病治療のゴールの一つに「歯周病の進行を止める」がありますが、治療は進行度合いによります。軽度ならば健康な状態にかなり近づけられますが、進行していれば歯茎を切開して治療をする、さらにひどいと歯がグラグラするようになり、抜歯になる可能性も。「なぜ毎回同じように歯石取りをするんだろう」と思われるかもしれませんが、定期メンテナンスは進行を防ぐためにあります。患者さんによって歯磨きの仕方や生活習慣は異なり、その間に多少なりともまた歯石はできてしまいます。予防のスタート地点に立つためにも、メンテナンスごとに歯石取りは必須なのです。特に、喫煙をする方は歯周病のリスクが高いので注意が必要ですね。
- Q歯周病を放置すると、どんなリスクが考えられますか?
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A
歯を失うリスクです。学生さんや20〜30代くらいの方は実感が持てないかもしれないですが、歯周病は誰でもなり得るもの。抜歯になれば、その代替として入れ歯やインプラントが必要になります。歯周病の初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行するにつれ、腫れや出血が起き、体調などによって症状が治まったりひどくなったりを繰り返しながら徐々に悪化し、歯の根本を支える歯槽骨が溶け、歯を支えきれなくなります。また糖尿病や心疾患、妊娠時の早産など全身の健康状態にも歯周病は影響します。自覚症状がない時期こそ、歯科でのチェックが重要です。歯周病は決して甘く見てはいけない、とても怖い疾患なのです。
- Q親・祖父母など、家族みんなでケアするメリットは何でしょうか?
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A
お一人お一人の健康を守ることは大前提ですが、年代によって治療の内容や歯へのリスクが異なることを知り、その知識を家族内で共有できるというメリットも大きいと考えています。前述したように、お子さんの虫歯は家族から移る可能性が高いことや、入れ歯がある方のケアの仕方と食事の内容など、同じ家族でもそれぞれにケアの仕方が違います。それらを日常生活の中で共有すれば、ご家族全体のデンタルIQの向上にもつながるでしょう。お一人お一人が歯に興味を持ち、年代ごとに異なる知識をご家族で、特に若い方と共有することは、お子さんや親世代の歯を将来的に守ることにもつながるのではないでしょうか。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円〜