乳児から小学生まで
一人ひとりのペースに合わせた小児歯科治療
しょうえい歯科
(茨木市/茨木市駅)
最終更新日:2022/07/11
- 保険診療
子どもの歯を健康に保つためには、やはり歯科での定期的なケアが欠かせない。とはいえ、子連れで行きづらい、受診のタイミングがわからないなど、さまざまな理由で足が遠のきがちになる。家族で安心して通える歯科クリニックをめざす「しょうえい歯科」では、ベビーカーでも利用しやすいバリアフリーを採用し、キッズスペースやおむつ交換台、保護者やきょうだいが座れるスツールがある診療スペースを用意するなど、子どもと一緒に受診しやすい環境を整備。北野尚栄(きたの・しょうえい)院長は、子どものペースに合わせた診療の提供を心がけている。北野院長に子どもの口腔内の健康を守るために必要なケアや治療、日常生活で気をつけたいポイントなどについて教えてもらった。
(取材日2022年2月24日)
目次
子ども連れで受診しやすい環境を整え、歯の健康な成長のために必要な診療や情報提供を実践する
- Q子どもと向き合う際にどんなことを心がけていますか?
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A
小さな子どもの場合、大人が「こうしてほしい」と思うとおりにできないのが当たり前です。このため、できるだけお子さんの目線で対応することが大切だと考えています。また、嫌がっている場合は無理な治療はしません。不快な経験をすると、その後は通院が難しくなり、歯科医院嫌いになってしまう心配があります。予定している治療やケアができないことも珍しくありませんが、診療椅子に座ってもらう、歯ブラシを使って練習するなど、できることから始めて、少しでも歯科医院に慣れてもらうようにしています。ただし、中途半端は介入するのは好ましくないので、保護者がすぐに治療を希望される場合などは大学病院などに紹介するようにしています。
- Qどのような相談が多いのですか?
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A
当院には、1歳前後の乳児から小学生まで幅広い年齢のお子さんが受診され、ほかの歯科医院で治療ができなかったという相談も多いです。現在、最も多いのは、乳幼児検診のための受診です。虫歯予防のためにフッ素の塗布を希望される方も多く、早い方だと1歳を過ぎたあたりから開始しています。フッ素の有用性は各種のデータで明らかになっており、歯磨きが多少きちんとできていなくても、フッ素塗布を行うことで虫歯予防につなげられればと考えています。手軽な点もメリットですね。特に歯が生えそろってくると虫歯のリスクが高くなるので、早い段階から予防を開始するのが理想です。一方、小学校入学の前後になると歯並びの相談も増えてきます。
- Q小児歯科の治療の流れを教えてください。
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A
健康な歯を育てるために、当院では1歳半からを目安に通院をお勧めしています。乳歯の奥歯が生え始めて、これから歯が生えそろってくる段階ですね。奥歯は虫歯になりやすいので、予防のためにフッ素を塗布します。頻度は3〜4ヵ月に1度が理想ですが、特に問題がない場合は半年に1度でも問題はありません。3歳くらいまでは診療椅子に一人で座るのは難しいので、保護者の膝の上で診療を受けてもらい、3歳を過ぎた頃から少しずつ診療に慣れてもいってもらいます。必要に応じて虫歯や歯肉炎の治療を行い、矯正の必要があると判断した場合は矯正専門のクリニック、口呼吸が気になるお子さんの場合は耳鼻科に紹介することもあります。
- Q保護者に対して心がけていることはありますか?
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A
写真などを使って、お子さんのお口の中の状況や必要なケア、治療などを説明するようにしています。お父さんお母さんは毎日が忙しく、気をつけていてもお子さんの口の中の状況に十分に目が届きにくいこともあるかと思います。そのため、検診できちんとチェックして必要な情報を提供させていただきます。また、保護者のお口の健康維持も大切です。虫歯などがあると、食器の共用などを通してお子さんのお口の健康に悪影響を与える恐れがあるので、保護者がご自身のお口をしっかりとケアされることも大切です。
- Q日常のケアのポイントを教えてください。
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A
小さなお子さんの場合、歯磨きはできる範囲でいいと思います。1人で磨くようになってからは、小学校の3、4年生頃までは保護者による仕上げ磨きが必要です。そして、3歳くらいになって1人で座って食事をするようになったら、足を床につけて食事をさせるようにしてください。足がぶらぶらしているとしっかり噛めず、お口の発達に良くない影響を与えるからです。口呼吸に対しても注意が必要で、口周りの筋肉が正常に発達しづらく歯並びにも悪影響を与えます。また、おやつのダラダラ食いは虫歯の原因になります。とはいえ、完全にやめるのは難しいので、まずはお口の健康のために良くない習慣だと知ってもらうことが大切だと思っています。