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うつ症状や体質に応じたアプローチを
漢方薬を活用した治療

さかいメンタルクリニック

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

薬物療法やカウンセリングを軸に治療を進めていくことが多い精神科・心療内科の領域。典型的な症状からすぐに病名がわかる症例もある一方で、はっきりとした診断がつかないケースも多く、薬物治療のステップに進めなかったり、薬に対する患者本人の抵抗感から治療が停滞してしまうケースも珍しくない。目黒区鷹番の「さかいメンタルクリニック」では、こうしたケースに対してまずは漢方薬を活用し、頭痛やめまい、疲労感といった身体症状や体質にアプローチすることから治療を始め、つらい症状のスムーズな回復を後押ししている。麻酔科の医師としての経験も併せ持ち、心身双方に対するこまやかな目配りで心の健康をサポートする酒井大輔院長に、漢方を活用した治療について詳しく聞いた。

(取材日2021年9月15日)

体質や症状に合わせて選択でき、診断がつきづらい症例や薬に抵抗感の強い患者の治療にも有用な漢方

Q精神科・心療内科ではどのような病気を扱いますか?
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▲なかなか診断がつきにくい症状も多くあると話す酒井院長

近頃は有名人が心の不調について公表するケースも多くなり、その原因となる病名をメディアなどで目にする機会も増えてきたのではないでしょうか。代表的なものとしては、うつ病やパニック障害、自律神経失調症、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、自閉症、発達障害、起立性障害(OD)などがあります。一方で、なかなか診断がつきづらいような症例も多くあります。そうしたケースに対して、当院では漢方薬を使って、まずは具体的な身体症状やその方の体質にアプローチする形で治療を始めています。

Q漢方薬とはどのようなものでしょうか?
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▲患者と対話を重ね、丁寧に診察していく

漢方薬は天然の生薬を複数組み合わせて作られた薬で、人工的に化学合成で作られる西洋薬と比べて安心感があると思っている方が多いですよね。西洋薬は、特定の疾患や症状に対してピンポイントで作用する性質があります。例えばインフルエンザの検査で陽性が出た場合、大部分の方に抗インフルエンザ薬が処方されるといったことがその典型です。一方、漢方薬は生薬に含まれたさまざまな成分が局所から全身まで広く作用しますから、その方の体質や症状に応じて適したものを選択して使うことによって、根本的なところにアプローチして調子を整えていくことが望めます。

Q漢方薬を用いるメリットは?
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▲患者へ向けて、処方する漢方の説明をしっかり行う

治療で薬を処方されることに抵抗感を持つ方は多く、「薬はいつまで飲み続けるんですか?」といった質問をよくお受けします。その点、漢方薬なら比較的抵抗なく受け入れてくださるので、薬物治療の最初のステップとして取り入れやすいことがメリットとして挙げられます。またその作用の仕方から、漢方は長期間飲み続けなくてはいけないといった世間のイメージに反して、1、2週間程度で症状に変化が見られる場合も多くあります。

Q漢方薬を服用することのデメリットはありますか?
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▲漢方薬は処方した医師の指示に従って服用することが大切

中には例外もありますが、多くの場合強い苦みがあり、かつ粉末状なので飲むときにその苦みを感じやすいということが一つ。そして、空腹時に服用しないと吸収が悪くなるため、食前に服用する必要があります。薬を食後に服用することに慣れている方にとっては、毎食前に1日3回服用するという飲み方に慣れるまで少し窮屈に感じるかもしれませんが、薬の効果を最大限発揮させるために必要なルールなんです。また漢方にも、西洋薬と同様に副作用があります。多少の飲みにくさはありますが、処方した医師の指示に従って服用することが大切です。

Q漢方薬を用いた治療にどのように取り組めばよいでしょうか?
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▲漢方薬は幅広い症状に処方することができる

漢方薬は、幅広い症状に処方することが可能です。ただし、はっきりとした病名がわかっている方の場合は、専用の治療薬を用いるのが適しているでしょう。治療方針をどのように選択するかは、担当医から提示された選択肢をもとにじっくり話し合った上で、納得して続けられるものを選んでください。薬は飲みたくないと思っているなら、それでもいいんです。そのことも率直に医師に伝えてください。漢方で一度試してみて、症状が少しでも楽になるようであれば治療を続けていくモチベーションにもなるでしょうし、症状が改善しないようなら、その時にあらためて別の選択肢を相談するという考え方でもいいと思いますよ。

ドクターからのメッセージ

酒井 大輔院長

漢方にしろ西洋薬にしろ、薬はできることなら飲みたくないものですよね。では、足を骨折した時に使う松葉づえのことを考えてみましょう。骨折しても、松葉づえをつきながら歩き続けるうちに、やがて松葉づえなしでも歩けるようになっていくはずです。ずっと使い続けるものではなく、あくまで一時的に使うもの。薬もまったく同じなんです。心の不調は休養と適切な治療でだんだん回復し、やがて薬を飲まなくても調子良く過ごせるようになると信じています。薬を「一時的に力を借りるもの」と捉えて、医師のアドバイスのもと、上手に取り入れてみてください。

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