全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 川崎市多摩区
  4. 登戸駅
  5. 登戸なかたに消化器・糖尿病内科
  6. 大腸がんの早期発見や予防に役立つ苦痛の少ない大腸内視鏡検査

大腸がんの早期発見や予防に役立つ
苦痛の少ない大腸内視鏡検査

登戸なかたに消化器・糖尿病内科

(川崎市多摩区/登戸駅)

最終更新日:2021/10/13

登戸なかたに消化器・糖尿病内科 大腸がんの早期発見や予防に役立つ 苦痛の少ない大腸内視鏡検査 登戸なかたに消化器・糖尿病内科 大腸がんの早期発見や予防に役立つ 苦痛の少ない大腸内視鏡検査
  • 保険診療

がんの中でも罹患する人が多い大腸がん。特に女性では乳がんに次いで2番目に患者数が多いという。早期に発見して治療を開始できれば、治癒も望めるともいわれているが、健診で行われる便潜血検査いわゆる検便で陽性反応が出ても「大腸の内視鏡検査は痛そう」「下剤を飲むのがつらい」と躊躇する人も少なくなく、その結果、がんが進行した状態で見つかることも多いようだ。そこで敬遠されがちな大腸内視鏡検査を受けやすくすることで、大腸がんの早期発見や予防、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎などの診断に役立てたいというのが「登戸なかたに消化器・糖尿病科」の中谷行宏院長だ。「受けやすい大腸内視鏡検査」の実現に尽力する中谷院長に話を聞いた。

(取材日2021年9月29日)

直接下剤を飲まない検査方法や、鎮静剤を使用した方法も。痛みやつらさに配慮した大腸内視鏡検査

Q大腸内視鏡検査ではどのような病気が見つかるのでしょうか?
A
登戸なかたに消化器・糖尿病内科 ポリープの段階で除去ができればがんを予防することが期待できる

▲ポリープの段階で除去ができればがんを予防することが期待できる

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの全大腸を調べる検査です。大腸の色調や粘膜面の変化をとらえることができるため、大腸にできる病気を発見することができます。見つけることができる疾患として、最も重大なものはがん、次にがんになる可能性のある大腸ポリープ。その他、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群(IBS)、細菌性腸炎などがわかります。特に大腸がんは高齢になるにつれて増えてくる病気です。急にがんになるわけではなく、ポリープが大きくなってがんになることが多いので、内視鏡検査を行い、ポリープの段階で除去ができればがんを予防することが図れるのです。

Q検査を受ける必要があるのは、どのような人ですか?
A
登戸なかたに消化器・糖尿病内科 40歳以上になったら異常がなくても1度は検査を受けてほしい

▲40歳以上になったら異常がなくても1度は検査を受けてほしい

日本では、健診で便潜血陽性でも3分の1の方は大腸内視鏡検査を受けていないといわれています、便潜血陽性の方は、必ず大腸内視鏡検査を受けることが大切です。以前大腸ポリープと言われたことがある、大腸ポリープを取ったことがある、親族に大腸がんの人がいるというような方は定期的に受けてください。さらに最近、便が細くなった、便に赤い血が混じる、便秘である、貧血がある、体重減少、下痢が続く、腹痛が続く、おならが多い、おなかが張るなどの症状のある方も検査を受けることをお勧めします。異常がなくても40歳以上になったら1度は内視鏡検査を受け、問題がなければ、その後は5年間隔ぐらいで受けるようにすると安心です。

Q内視鏡検査には、痛みやつらさがあるのではないかと不安です。
A
登戸なかたに消化器・糖尿病内科 患者とよく相談した上で選択していく

▲患者とよく相談した上で選択していく

大腸内視鏡検査は、挿入技術などの工夫により、以前よりも痛みを少なくすることができるようになりましたが、やせている方や、腹部手術や腹膜炎などで腸管の癒着を指摘されている方は、痛みが出やすいといわれています。そこで鎮静剤を使って眠ったような状態にして検査を受けると、痛みや苦しさをほぼ感じずに検査を受けることができます。当院では使用する鎮静剤の種類も工夫しており、少しうとうとする程度の麻酔から、眠りに近いような深い麻酔で検査が終了するものまで、個々の患者さんに合わせた鎮静剤を選択しています。ただし鎮静剤の使用にはリスクも伴いますので、患者さんとよく相談した上で選択しています。

Q下剤を飲まずに検査を受けられる方法もあるそうですね。
A
登戸なかたに消化器・糖尿病内科 下剤を内服しない大腸内視鏡検査を導入している

▲下剤を内服しない大腸内視鏡検査を導入している

一般的な大腸内視鏡検査では前処置として約2リットルの下剤を飲み、腸の中をキレイにしますが、下剤の味が苦手な方や、気分が悪くなる方も多いようです。そこで、当院では患者さん自身が下剤を内服しない大腸内視鏡検査を導入しています。これはまず胃の内視鏡検査を行い、胃カメラから下剤を十二指腸に注入し、その後、大腸の内視鏡検査を行うものです。下剤を口から飲むことがないため、下剤の味や飲みにくさに悩むことはありません。また下剤は胃や食道を通らずに十二指腸に一度に流し込まれるため、排便のペースが早く、前処置全体の時間が短くなるメリットもあります。排便の回数も少なくなるため、腸や肛門に対する負担も軽減されます。

Q検査当日の流れについて教えてください。
A
登戸なかたに消化器・糖尿病内科 患者へしっかり検査結果の説明を行う

▲患者へしっかり検査結果の説明を行う

まず、自宅か院内で下剤を内服します。内服開始から3時間程度で5回から10回程度の排便があり腸の中をキレイにしていきます。検査可能な状態になったら検査着に着替え、専用ベッドに横になってもらい、鎮静剤の点滴を始めます。その後、ベッドのまま内視鏡室に移動して検査を行います。検査は15分程度で終了しますが、病変が見つかり観察が必要な場合や、ポリープ切除が必要な場合は時間が長くかかります。検査後は、ベッドのままリカバリールームに移動して休息し、回復後、検査結果の説明を行います。なお、当院では検査前日に内服や検査食を必須とはしていませんが、便秘などの状況により事前準備をお願いすることがあります。

ドクターからのメッセージ

中谷 行宏院長

私は、胃や大腸のがん、下痢、便秘などおなかの症状で苦しむ人をなくしたいとの想いで、開業を決意しました。特に早めに大腸の内視鏡検査を受け、ポリープを切除できれば、大部分の大腸がんを予防することにもつながりますし、早期の場合は内視鏡での治療もできます。しかし、大腸の内視鏡検査を敬遠する方は多く、その結果、病院を受診した時点で大腸がんが進行しているケースも少なくありません。当院では、毎年でも受けられるよう苦痛に配慮した、大腸の内視鏡検査を行っています。下剤が苦手な方、痛みが不安な方にも安心して受けていただけるように配慮していますので、ぜひ内視鏡検査を受けて健康を守っていただきたいと思っています。

Access