赤ら顔には「酒さ」の可能性も
皮膚科で診断を受け早期治療を
はなふさ皮膚科 池袋院
(豊島区/池袋駅)
最終更新日:2021/10/12


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ここ数年間で、赤ら顔で皮膚科を受診する人が増えているという。その中で訴えられる症状として、顔が赤くなりピリピリした痛みがある、顔の赤さに加えてニキビのようなブツブツが出てきた、鼻が盛り上がりだんご鼻になってしまったといったものがあるが、それは「酒さ」が原因であることも。「酒さの改善はセルフケアでは難しいため、クリニックでの早期治療がお勧めです」と話すのは、酒さ治療をライフワークの一つとする「はなふさ皮膚科 池袋院」理事長の花房火月先生。多くの人を悩ます酒さの概要や治療法、予防のポイント、同院での治療の特徴について、花房理事長に聞いた。
(取材日2021年7月27日)
目次
酒さのタイプに合わせ、エビデンスに基づいた治療を実践。患者の悩みに寄り添った丁寧な治療を行う
- Q酒さとはどのような病気なのでしょうか?
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A
▲酒さ治療をライフワークの一つとする理事長の花房火月先生
赤ら顔を来す代表的な疾患です。酒さの症状は、第1病期、第2病期、第3病期と分類されますが、第1期から始まって3期へと進行していくわけではありません。症状が行き来することはあっても、それぞれ別のタイプだと思ってください。酒さの第1病期は、顔のほてりや赤みが数時間から数日続き、時にヒリヒリした痛みを伴うタイプ。第2病期は、ニキビに似た発疹が突然現れ、数週間残るタイプ。第3病期は鼻が赤く腫れ、さらに進むとだんご鼻になるタイプで、このほか一時的に赤くなるタイプもあります。
- Q酒さは何が原因なのですか?
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A
▲患者自身が変化を実感できることを大切に治療を行っている
原因ははっきりしていません。慢性的な化粧品かぶれが関係しているとか、ステロイドの影響などいろいろなことがいわれていますが、現在のところ食生活の変化、食生活の欧米化が関係しているのではないかと私は考えています。酒さは長年、基本的に欧米人に多い病気で、日本人にはまれだといわれてきました。しかし近年では、日本でも酒さの患者さんが増えています。病名が知られてクリニックを受診する人が増えたこともあるでしょうが、実感として、やはり酒さを発症する患者さんの数自体も増えていると思います。酒さの患者さんの多くは女性で、20代~40代ぐらい。紫外線や急な気温の変化などがきっかけとなって発症することが多いです。
- Q酒さは治療できるのでしょうか?
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A
▲患者のニーズに応えることをコンセプトにしている
酒さの日本人における経過についてはまだわからないことが多く、ある程度の年齢になると自然と治まるタイプもあれば、治まらないタイプもあります。基本的には慢性疾患なので、一度治まった後、再発することもあります。ただタイプ別に有用な治療法はわかっており、皮膚科で治療を受けられます。当院では、第1病期の場合は、フラッシュランプを照射する光治療が第一選択肢になりますね。一般的にはレーザー治療の選択肢もあります。第2病期であれば、抗生物質の飲み薬と塗り薬が有用であることが多いです。第3病期のだんご鼻については、そのお悩み相談に応じています。
- Qこちらの医院の治療の流れを教えてください。
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A
▲厳選した治療機器を導入している
先ほどご紹介したタイプ別の治療法に沿い、早めの光治療を奨励しているのが特徴です。まず抗生物質の飲み薬、それで改善が見られなければ漢方薬……と治療を進めるところもありますが、第1病期の酒さに抗生物質は効きにくいというデータもあるので、当院では第1病期の酒さであれば、早めに光治療などを勧めます。加えて、さまざまな皮膚疾患の皮膚外科手術を数多く手がけてきた分、豊富な経験とデータの蓄積があり、こだわりを持って選び抜いた機器がそろっていることも、当院の特徴でしょうか。治療期間としては、3ヵ月ほどになることが多いです。
- Q酒さのスキンケアについて教えてください。
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A
▲日本皮膚科学会の皮膚科専門医の院長が常駐している
あまり刺激を与えないことです。発症後はもちろんですが、紫外線や急な気温差が発症のきっかけになることがあるので、紫外線対策はしたほうがいいですね。熱いお風呂に入る、刺激の強い・熱いものを食べることなども発症のきっかけになるので、できれば避けましょう。酒さの患者さんの話を聞いていると、子どもの頃から顔が赤くなりやすくて困っていたと言われることが多いです。ご自身に当てはまるようなら、予防のためにも紫外線と急な気温差には気をつけてみてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは光治療/3万3000円