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形成外科の医師が対応する
ダウンタイムに配慮した逆さまつげ治療

ひふみるクリニック

(堺市中区/初芝駅)

最終更新日:2023/07/19

ひふみるクリニック 形成外科の医師が対応する ダウンタイムに配慮した逆さまつげ治療 ひふみるクリニック 形成外科の医師が対応する ダウンタイムに配慮した逆さまつげ治療
  • 保険診療

朝起きた時に目が開かないほどの目やにに悩まされていたり、いつも目にごろごろした違和感を感じている場合、真っ先に疑われるのがアレルギーや花粉症だ。しかし、季節や条件が限定されておらず、年中悩んでいるという場合には、まつ毛が内向きになって角膜を刺激する「逆さまつげ」が原因になっていることも多いのだと「ひふみるクリニック」院長の中林洋平先生は言う。まぶたの状態やまつ毛の生え方そのものが原因になっているため、治療方法は手術となるが、実は保険診療で行えることはあまり知られていない。そこで、日本形成外科学会形成外科専門医として、豊富な手術経験を持つ中林院長に、逆さまつげの手術について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2021年11月11日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q逆さまつげとはどんな状態ですか? また、その原因は?
A

逆さまつげとは、外側に向かって生えているはずのまつ毛が内側に向かって生えることで、痛みやかゆみ、異物感などを生じます。いくつか種類がありますが、日本人に多いのは、まぶたの皮膚が厚いせいでまつ毛が内側に押される睫毛内反(しょうもうないはん)です。目と目の間が広い東アジア人の乳幼児期に下まぶたの内側によく観察され、ほとんどの場合は成長とともに良くなります。もう一つはまつ毛だけでなく、まぶた全体が内側を向く眼瞼内反(がんけんないはん)で、加齢によりまぶたの筋肉や皮膚がたるんで起こることもあります。他にも睫毛乱生(しょうもうらんせい)といって、まつ毛の並び方が不ぞろいであることが原因の症状もあります。

Q放置しておくとどうなりますか?
A

まつ毛が目に接触することが増え、違和感を覚えることで、目をごしごしとこすってしまうことが多くなります。その結果、角膜に傷がついて目が充血したり、涙や目やにが出るなどの症状が現れます。まつ毛が細くやわらかい乳児期を過ぎると、角膜と結膜の表面にびらんが生じたり、角膜の混濁や乱視の原因になることもあります。もちろん視力のためにも良くありません。さらに、こすりすぎることで繊細なまぶたの筋肉や組織が切れ、眼瞼下垂症を併発したり、頭痛の原因になることも考えられます。もしお子さんが、やたら目をこすっていたり、朝の目やにが多いなと感じたら、早めに受診して原因を特定することをお勧めします。

Q手術やダウンタイムが不安です。
A

手術は点眼麻酔、局所麻酔、笑気麻酔を使用しますので、術中の痛みは心配ないでしょう。また、形成外科は、切る、縫うの専門家です。術後の腫れが最小限になるような手術を心がけますのでご安心ください。手術の傷や腫れは、1~2週間でほとんど気にならない程度まで回復が見込めます。手術は、下まぶただけなら両側で20〜30分程度で終了し、眼瞼下垂の手術と合わせて行った場合も90分程度です。術後に10分ほど院内でアイシングしたら、すぐに帰宅いただけます。1週間後に抜糸、その後はテープを使って保護し、その上からメイクも可能です。術後の経過が心配な方は、これまでの症例をお見せしますので、気軽にご相談ください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・診察
ひふみるクリニック 問診・診察

問診票をもとに、現在悩んでいる症状について診察。「いつ頃から気になるようになったか」「季節や時間によって変化はあるか」など、患者の話を聞きながら、一つ一つ確認していく。女性の場合は日常的にビューラーやマスカラなどのアイメイクを行うことで症状に気づきにくく、逆さまつげの自覚がない人もいるそうだ。

2検査と再カウンセリング
ひふみるクリニック 検査と再カウンセリング

目の違和感の原因が本当に逆さまつげかどうかを確認する。逆さまつげの場合は、横になった状態になると一番わかりやすいそうで、朝の目やにがひどい場合は逆さまつげの確率が高いそうだ。逆さまつげと診断されたら、同時に眼瞼下垂を併発していないかもチェックすることが大切だという。

3手術
ひふみるクリニック 手術

手術を決断したら、逆さまつげのタイプによって術式を決定。手術に関する詳しい説明を受ける。手術はすべて日帰り手術で、保険適用となる。対象の年齢ならば、子ども医療費助成制度も適用されるため、費用面の心配は少ないだろう。術前には点眼麻酔、局所麻酔に加え、笑気麻酔も併用。手術はレーザーで行われ、30分から1時間で終了。手術翌日からは洗顔・シャンプーも可能だが、強くこすらないように気をつけたい。

4経過観察
ひふみるクリニック 経過観察

手術の翌日に経過観察の診察。手術当日はダメージを最小限に抑えるため、激しい運動や入浴は避け、いつもよりゆっくりと過ごしたい。処方されている場合は、軟膏や目薬の使用を忘れないように注意しよう。その後は抜糸まで、普段どおりの生活をして構わないそうだ。

5抜糸・定期検査
ひふみるクリニック 抜糸・定期検査

1週間後の診察で問題がなければ抜糸となる。抜糸後は保護テープを使い、傷痕が安定するまで、最低でも1ヵ月ほどテーピングで保護することが推奨されている。テープを使う時間は少しずつ短くしていくことが可能で、やがて在宅時だけでもよくなるそうだ。

ドクターからのメッセージ

中林 洋平院長

「逆さまつげ」という言葉を聞いたことがあっても、病院で保険診療として治療できることを知らない人は多いのではないでしょうか? 目元の手術ということもあり、怖いと感じる人もいるかもしれませんが、目をごしごしこすったりすることが少なくなれば、目とまぶたの負担は減るでしょう。また、眼瞼下垂を併発している場合は、同時に手術することでよりクリアな視界を確保することをめざせます。術後には「もっと早くやればよかった!」と感じていただけるはずです。形成外科の医師として、仕上がりの美しさ、自然さにこだわった手術をしますので、お悩みの方はぜひ気軽にご相談ください。

中林 洋平院長 ひふみるクリニック
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