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二村 典孝 院長の独自取材記事

表参道ARTクリニック

(港区/表参道駅)

最終更新日:2021/07/08

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表参道を見下ろすビルにある「表参道ARTクリニック」はさまざまな方法で不妊治療を行う、不妊治療専門のクリニックだ。日本で体外受精が行われるようになったのが、二村典孝院長が医師になったばかりの頃。以来、長年生殖医療に携わり、体外受精創成期から現在までをつぶさに知るドクターだ。「患者さんがどうしたいのか、納得できるかを一番大切にしている」と語る二村院長は、インフォームドコンセントを徹底。それぞれの患者の状態をよく把握した上で、できるだけ母体の負担を減らしつつ、妊娠の確率を上げることをめざした治療を提案している。不妊治療の内容や治療にかける思いについて、話を聞いた。
(取材日2021年6月23日)

何がベストかを考え、フレキシブルに治療を行う

とても雰囲気の良い待合室ですね。眺望が素晴らしいです。

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赤ちゃんは天からの授かりものと言われます。このビル11階のクリニックからの眺めは空に近い場所にいるような雰囲気があり、天からの授かりものを患者さんが受け取れるようにという思いがあります。不妊治療は精神的に追い詰められることもあり、患者さんがのびやかな空や季節を感じられる場所で、できるだけリラックスし明るい気持ちになれような内装をデザインしました。立地も表参道の駅から徒歩1分です。交通面で通いやすいだけでなく、心理的にも前向きな気持ちで通っていただけるようにと願いを込めています。

こちらのクリニックは医師が先生お一人だけですね。

大きなクリニックにはたくさんの医師がおりますが、それぞれの考えで治療を行っていては成り立ちませんから、ある一定のマニュアルに沿った治療が行われます。自分が「こうやりたい、こうしたほうがよいのでは」と思っても、その治療ができないケースもあるのです。当院の医師は僕だけなので、患者さんの意思をくみ取りながらベストだと思える方法で診療を進めていくことができます。常に同じ医師が担当するので、患者さんにも安心していただけるのではないでしょうか。

患者さんはどのような方が多いですか?

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20代から40代にかけて幅広い年齢層の方がいらっしゃいますが、平均は40歳以上です。ご夫婦で来られる方もいれば、女性だけ、男性だけのお一人でいらっしゃる方もいまして、本当にそれぞれです。来院される方は、子どもが欲しいけれどどうしていいかわからないという方が多いです。何も知らないと判断のしようがありませんので、まずは妊娠に関することを知っていただき、体外受精の説明をしています。知識が増え、ご自身の体の状態を知ると、どうするかが決めやすくなります。

患者さんに接するときに心がけていることを教えてください。

患者さんが納得できるかどうかを大切にしています。妊娠すれば皆さん納得できるのでしょうが、全員が妊娠できるわけではありません。結果が出なくても、ある意味最善を尽くしていると納得していただけることを重視しています。そのために、状況をありのままにお話しし、選択肢や治療方法の良い点・悪い点・予想される結果をお伝えし、患者さんの意思をお聞きします。情報を知った上で、ご自身で選択していただき、患者さんの意思を尊重することがベストだと考えています。患者さんの選択をベースに最善を尽くします。

不妊治療30年の経験。今も学び続ける

先生が不妊治療に取り組まれたきっかけを教えてください。

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医師の仕事は一般的には「悪いところを治す」ことが多いのですが、不妊治療は新しい命の誕生に関わり、その結果も明確です。産婦人科に勤務し、たくさんの患者さんと関わる中で、赤ちゃんが欲しくて困っている方にも多くお会いしました。そういう方が妊娠できたときの喜びがとても大きいことにも魅力を感じ、不妊治療の研究を行ってきました。特に体外受精はこれはこれから必要とされる技術になると直感し、この技術を究めたいと思いましたね。現在、体外受精は不妊治療において一般的なものとなり、しかもその技術は年々向上しています。不可能を可能にする、希望が感じられる治療だと思っています。

先生は30年以上も不妊治療を専門とされているのですよね。

僕が医師になったときに体外受精が始まり、僕の先生方がパイオニアだとすると、僕は二期生のようなものです。初期の頃から先生方が行う体外受精を見せていただいたり、教えていただいたりしました。今でも、日本全国の先生方と交流しており、いろいろな情報をお聞きし、いいと思ったらどんどん取り入れています。経験はもちろん大切ですが、自分の経験だけでは限界がありますから、積極的に情報収集をし、いろいろな理論を学んでいます。

こちらのクリニックで受けられる不妊治療の特徴を教えてください。

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当院では、タイミング法から人工授精、体外受精などのあらゆる方法で不妊治療を行っています。不妊治療を行うクリニックはそれぞれ方針があり、自然周期を重視するところや、注射で卵を育てることに注力しているところなどいろいろです。僕自身がさまざまな不妊治療に関わってきたこともあるため、ここでは多数の方法をフレキシブルに試せる体制を整えています。患者さんのお体の状態を見てお話を伺ってから治療法を決定し、場合によってはそれにプラスアルファして、患者さんの望みをかなえるために力を尽くしています。

その中でも特に先生が得意とされるのはどのような治療でしょうか。

さまざまな種類の不妊治療を行ってきましたので、特にこれということはないのですが、基本的には低刺激・中刺激で良い結果が出せそうなものをと考えています。患者さんから「どういう方法がいいでしょう」と聞かれた場合、いろいろな手段を試せる可能性のある方には、まずは負担の少ない方法をご提案しています。自然というわけでもないけれど強い方法でもない。体の負担も少なく、良い結果につながりそうだと思う方法です。それでうまく行かない人には2番手・3番手の方法をご提案します。自然な方法だけで結果が出ない場合はやり方を変えて結果が出せるようにと考えています。

不妊治療を考えたら、まずは相談してほしい

こちらのクリニックならではの設備はありますか?

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24時間常に卵の状態を観察できるタイムラプスインキュベーター培養器を使っているので、外に出さずに卵の状態を記録できます。受精させる際も卵にストレスがかかりにくい方法を選択しており、かつ1000倍以上に拡大できる顕微鏡を使って状態の良い精子を選び顕微授精をすることも可能です。採卵室の中では卵が極力培養液に入っている状態をキープし、ダメージを受けずに過ごせるようにしています。また、オートクレーブ、乾熱滅菌、先進のプラズマ滅菌システムの3種類の機器を使用し、徹底的に滅菌し、常に衛生的な環境を維持するように心がけています。

立地が良く設備も整っていると、治療費が高額になるのではないかと心配です。

国から30万の助成金がもらえる場合、自然周期の治療ならばそれに少しプラスするくらいの料金で治療が受けられるようにしています。複数の卵を対象に行う治療の場合、トータルではある程度かかりますが、顕微授精も長期培養も追加料金はありません。無理なくいろいろな方法が試せるような設定をしています。当院は治療した内容の料金しかいただいておりませんので、ご安心いただけるかと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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不妊治療が必要かと悩んだら、まず相談していただきたいです。治療をするかしないかの前に、どうしたいのか、どんな方法があるかを知るために受診し、話を聞いてみるのが良いと思います。当院ではいろいろな方法で不妊治療を行っていますので「このやり方で駄目ならこの方法、プラスアルファでこれをやってみよう」とさまざまな手法が試せます。「悩んでいるんだけど」「考えているのだけれど」という段階でも、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/2万7500円~、体外受精(新鮮胚移植含む)/30万8000円~
、顕微授精/(新鮮胚移植含む・顕微授精追加料金なし)30万8000円~

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