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放置や自身での対処は悪化のもと
適切に治したいウイルス性のイボ

クリニックプラス下北沢

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2022/07/15

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  • 保険診療

皮膚のできものの一種であり、小児を中心に全年代に感染リスクのあるウイルス性のイボである尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)。かゆみなどの症状がなく、足の裏にできた場合はうおのめと勘違いされやすいために、イボに気づいても放置する人は少なくない。中には受診せず、自身で治そうとする人もいるそうだが、その行為は感染を拡大させるリスクとなり得る。早く見つけて治すことが大切だ。足の裏・爪の周りにできたものは治療回数が多く必要なこともある。ウイルスが残ると再発するため、治療終了の判断は慎重に行う必要があるそうだ。再発や他の部位への感染拡大を防ぐために、いかにウイルスにアプローチしていくのか。「クリニックプラス下北沢」の長谷啓院長に、ウイルス性のイボの特徴や感染経路、検査・治療法について詳しく聞いた。

(取材日2022年6月29日)

「そのうち治る」と楽観視せず、「うおのめかも」という思い込みも捨てて、感染を広げる前に受診を

Qウイルス性のイボとはどんな病気で、なぜできるのでしょうか?
A
1

▲原因や治療法など丁寧な説明を心がけている

ウイルス性のイボは、ヒトパピローマウイルスが原因で発症します。傷ができやすい指先や手、足の指、顔にできやすいですね。人から人への直接接触により皮膚表面の傷からウイルスに感染する他、プールやジム、銭湯などでの間接接触により感染します。症状が出るまでの期間は1~6ヵ月で、感染するとその部分の皮膚が少しずつ盛り上がりだんだん大きくなります。足の裏にできた場合は体重がかかることであまり盛り上がらず、表面がカサカサするためうおのめと間違いやすいです。

Qどのような方が相談にいらっしゃいますか?
A
2

▲手や足に違和感があったらまずは相談してほしいと話す長谷院長

全年代に感染のリスクがある病気ですが、保育園などではだしで過ごす時間が長いお子さんが多いです。大人の場合はお子さんから感染したり、幼少期に治療せずウイルスを保有している方もいらっしゃいます。食品を扱う、水仕事が多い職種の方は手指が浸軟することでウイルスが侵入しやすくなるため、ウイルス性のイボの発症率が高いとされます。ウイルス性のイボは命に関わる病気ではなく、痛みやかゆみがないため、放置されやすいです。足の裏にできたイボをうおのめと勘違いして放置し、歩行時に当たって痛むようになってから相談に来る方も珍しくありません。「魚の目」のようなので、皮膚の盛り上がりに気づいたらすぐに見せに来てください。

Q自分でイボ取りをしようとするとどんなリスクがありますか?
A
3

▲独自に判断するのではなく早めの受診を呼びかけている

爪切りやハサミでイボを取ろうとしたときにウイルスが移り、別の場所に感染を広げてしまう恐れがあります。「これは何だろう」と触っているうちに意図せずほかの部位に移しているケースも多く、イボを触った手で顔を触ると顔にもできてしまう方もいます。ご自身でイボに対処しようとせず皮膚科を受診して下さい。手足に中心が黒い小さな硬いボツボツがあれば見ただけでウイルス性のイボと診断がつきます。わかりにくい場合は角質の表面をメスで薄く削り、黒い点状の結果を確認します。小さいうちであれば治療回数も少なくて済むことが多いので、早期の受診をお勧めします。

Qイボの治療法について教えてください。
A
4

▲保険適用の液体窒素療法で治療できる

当院ではウイルスに感染した皮膚を凍らせて壊死させる液体窒素を用いた冷凍凝固療法を実施しています。一般的には他にもさまざまな治療法がありますが、その多くは保険適応外の治療です。冷凍凝固療法を、月に4回まで1週間程度間隔を空けて治療を行う場合は健康保険が適応されます。治療は1週間から10日に一度お越しいただき、イボを液体窒素で壊死させていきます。処置の後は通常どおりの生活を送れますが、まれに水膨れや血豆ができる場合があります。

Q治療の痛みや期間も気になります。
A
5

▲再発防止のために患者と医師二人三脚で治療を続けることが大事

冷凍凝固療法ではマイナス196℃の液体窒素を綿棒に染み込ませて5~30秒間イボに直接当てます。数秒当てたらいったん離す動作を繰り返して治療します。ひりひりする痛みが治療中、そして治療後もしばらく続きます。部位によっては数回の治療で終わりますが、足の裏や爪の周り、大きいものは数十回の治療が必要なこともあります。また、皮膚が平らになっているように見えてもウイルスが残っている場合があり、最後には拡大鏡での確認が必要です。再発防止のためにも、独断で通院を中断せずきちんと受診しましょう。

ドクターからのメッセージ

長谷 啓院長

ウイルス性のイボは痛くもかゆくもなく足にできたものは「うおのめ」と間違われ放置されやすい疾患です。またお子さんの場合、できても気づかない、気づいても保護者に伝えず放置されることも多く見られます。命に関わるものではありませんが、長く放っておくと数が増え家族や他の人にうつすこともあります。お風呂あがりにご自身やお子さんの手足を定期的に確認していただくと早めに治療につなげることができると思います。皮膚科は待ち時間が長いイメージがあるかもしれませんが、当院では日常的に使用するアプリを用いた予約制を導入しています。受診時間のめどがつきやすく、待ち時間も短縮できますのでぜひご利用ください。

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