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肝臓の専門クリニック、消化器内科で受ける
肝疾患の検査や治療

はらクリニック

(川崎市中原区/武蔵中原駅)

最終更新日:2021/07/02

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  • 保険診療

B型肝炎やC型肝炎、脂肪肝。そして肝硬変や肝臓がんなど、肝臓に関わる病名はよく聞くが、具体的にどのような症状の病気なのかはよく知らないという人が多いのではないだろうか。また、肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、初期にはあまり自覚症状がなく、健康診断などで肝機能の異常が指摘されて初めて病気がわかることも少なくないようだ。武蔵中原駅近くの「はらクリニック」原浩二院長は、日本肝臓学会肝臓専門医。「肝臓の病気の患者さんは多いのに専門クリニックが少ない。もっと身近に専門的な肝疾患の診療を提供したい」と同院を開院したという。そこで、原院長に、肝疾患の種類や検査、治療などについて取材した。肝疾患が気になる人は参考にしてほしい。(取材日2021年6月25日)

自覚症状がなく知らないうちに進行する肝疾患。健診で肝機能の異常を指摘されたら、肝臓の専門家に相談を

Q肝臓の病気にはどのような病気がありますか?
A
1

▲肝疾患の診療を身近に提供したいという思いから開業

代表的なものは、ウイルス性肝疾患のB型肝炎やC型肝炎、脂肪肝などです。脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝があり、徐々に進行する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)も増えています。自己免疫性肝炎、薬剤性の肝障害などもあります。肝炎が長く続いて肝細胞の破壊と再生が繰り返され、肝細胞が線維組織に置き換わってしまった状態が肝硬変です。また肝臓に発生する肝がんは、多くの場合、肝炎や肝硬変で炎症や線維化のある肝臓に発生します。特にC型肝炎は慢性化すると肝硬変や肝臓がんにつながり、肝臓がんの6割はC型肝炎から進むといわれています。今後は、NASHからの肝臓がんが増えることも指摘されています。

Qどんなタイミングで病気を疑ったらいいですか? 
A
20210629 2

▲症状が出にくい肝疾患。進行する前に受診を

肝臓の病気はある程度進行しないと症状が出現しないことが多く、病気が見つかった時にはすでに病状がかなり悪化していて、もとの状態に戻るのが難しいことが少なくありません。また治療を中断するケースもしばしばあります。ですから、健康診断で肝機能の異常を指摘されて精密検査を指示されたときは、症状がなくても消化器内科や肝臓内科を受診していただきたいですね。ほかの病気の検査の際に肝機能の異常を指摘された場合も同様です。また、慢性肝炎では、皮膚のかゆみや倦怠感があったり、肝硬変では、黄疸により皮膚や白目の部分が黄色くなったり尿が濃い茶色になったりすることもあります。こうした症状が気になるときも、受診が必要です。

Qどのような検査を行って診断するのですか?
A
3

▲より専門的な血液検査と超音波検査が精密検査の基本となる

一般的な血液検査で肝機能に関わるのは、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)と、γ-GTPの数値です。ここで問題があれば、精密検査を行うことになります。精密検査の基本となるのは、より専門的な血液検査と超音波検査です。特に脂肪肝は、血液のデータだけではわからないことも多く、超音波検査が有用です。さらに、CTやMRIを使った画像診断検査、血管造影検査、肝生検などを行うこともあります。血管造影検査や肝生検は入院を必要とする検査で、肝生検は出血を伴うこともありますので、検査の必要性やメリット、デメリットをよく理解した上で受けることが大切です。

Q治療について教えてください。
A
20210629 4

▲肝臓の状態により、治療方法はさまざま

ウイルス性の慢性肝炎や肝硬変の治療では、肝臓の炎症を抑え、肝がんに進行するリスクの低減を図ることが重要です。現在C型肝炎についてはウイルスを体から排除する薬が開発され、完治がめざせるようになりました。B型肝炎は、ワクチンの活用や妊娠時の血液検査の徹底により母子感染は減っていますが、大人になってからの感染による急性肝炎の慢性化もみられ、肝細胞の核の中にあるcccDNAを排除する薬はなく、内服薬等で増殖を抑えることが重要です。一方、食生活の欧米化でNASHが増えていくことも予想されます。肝がんの場合は、肝臓の状態にもよりますが、手術や焼灼治療、放射線治療、化学療法などの選択肢があります。

Q患者が気をつけるべきことはありますか?
A
5

▲日本肝臓学会肝臓専門医の原院長

大切なことは、市民健診や勤務先の健康診断を毎年受け、検査結果で肝機能の異常が指摘されたら、消化器内科や肝臓専門の医師の診断を受けること、そして適切な治療を続けていくことです。肝炎は病期の段階によって治療や対策も変わりますし、肝硬変や肝がんになることもあるので、専門家が経過を診ていくことがとても重要なのです。また自己免疫性肝炎など肝臓の専門家でないと診断が難しい疾患もあることを知っていただきたいですね。自覚症状がないため通院をやめてしまう方も多いのですが、進行を防ぐためには治療の継続が重要です。また、肝機能は食生活と関わりが深いので、アルコールや脂質・糖質の取りすぎにも注意が必要です。

ドクターからのメッセージ

原 浩二院長

肝疾患について、進行する前に病気を見つけ出し、正確に診断をして、進行しないように道しるべを示すのが、私たち肝臓の専門家の役割だと思っています。万が一、肝硬変や肝がんになっても、発見が早ければ治療の選択肢が広がります。ただ、肝臓を専門とするクリニックは少なく「肝臓の病気は大きな病院に行かなくてはいけない」と苦労されている患者さんも多いようです。そこで私は、身近に専門的な肝疾患診療を提供したいと考えて当院を開業しました。入院を必要とする検査や治療以外は対応できますし、血管造影検査・治療は、大学病院で私が行うこともできます。肝臓や消化器内科の専門家として地域のお役に立ちたいと願っています。

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