全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 糟屋郡須惠町
  4. 須恵駅
  5. やまだ皮ふ科クリニック
  6. 山田 茂憲 院長

山田 茂憲 院長の独自取材記事

やまだ皮ふ科クリニック

(糟屋郡須惠町/須恵駅)

最終更新日:2021/11/05

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック main

JR香椎線の須恵駅から徒歩12分、九州縦貫自動車道の須恵スマートインターチェンジ近くにある「やまだ皮ふ科クリニック」は、2021年5月13日に開院。須恵町の皮膚科専門クリニックとして、乳児から高齢者まで幅広い世代の皮膚疾患診療に取り組んでいる。「皮膚の健康と美しさを大切に」をコンセプトとし、アトピー性皮膚炎や乾癬などの治療をはじめ、ほくろやあざのレーザー処置までさまざまなニーズに対応。山田茂憲院長は外科的治療の経験も豊富で腫瘍の切除などに携わる一方、外用薬の使用方法については実際の薬を使いながらの指導を重視。「薬は使い方次第なので、しっかり時間をとって説明していきたい」と強調する山田院長に、これまでのキャリアやクリニックの特徴について聞いた。

(取材日2021年6月30日)

肌の健康を守り、美しさをつくるクリニックへ

医師をめざしたきっかけや、皮膚科という診療科を選択した理由を教えてください。

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック1

父方の親戚に医療従事者がいた関係で、小さい頃から医療の分野には憧れを感じていましたし、人と直接関わっていくような仕事がしたいと思い医師という道を選びました。今思えば、手先を動かすような細かい作業が好きだったことも外科的な治療を行う医師に向いていたのかもしれませんね。皮膚科は内科や外科と違って、悪い所も治療の経過も実際に見ることができる数少ない診療科です。加えて内科的な領域と外科的な領域があり、オールマイティーさが求められるため、幅広い知識と経験を身につけられるのではないかと思いました。九州労災病院では皮膚科・形成外科に所属していたこともあって、皮膚がんなど悪性腫瘍の手術や、手術後の再建手術など、外科的治療が必要な症例にも多く携わることができました。

そうした中で開業を決意した転機はあったのでしょうか?

人との関わり合いを大切にしたいと思っていたので、開業の意思はもともとありましたが、転機は8年ほど前に志免町のほうに引っ越してきたこと。須恵町には皮膚科専門のクリニックがなく、皮膚疾患で困っているという住民のお話を耳にすることがありました。糟屋郡はベッドタウンとして人口も増えていますし、若い世代のファミリーが多くなっているので、肌の健康を守るための保険診療と肌の美しさをつくっていくことをめざす美容系の自由診療と、2つの領域があればさまざまなニーズに応えられると感じ、開業に至りました。開業から1ヵ月ほどですが、子どもからお年寄りまでたくさんの方に利用いただいています。

クリニックづくりでこだわった部分を教えてください。

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック2

保険診療の領域では、エコー機器を導入しました。皮膚科ではあまりなじみがないものかもしれませんが、今後はもっと活用していきたいと考えています。治療においても乾癬やアトピー性皮膚炎の治療で使う紫外線治療器を取り入れるなど、設備を充実させています。自由診療の領域では、しみに使う光治療器をはじめ、ほくろなどに使用するCO2レーザー、脱毛器をそろえていますが、使用上の安全性や機能が確認されている機器にこだわりました。施設の面では保険診療と自由診療で患者さんの待合室を分けるなど、目的に応じてクリニックを利用いただけるように工夫しています。

アトピー性皮膚炎や皮膚がんから美容まで幅広く対応

お子さんの来院も多いそうですが、どのようなご相談が多いですか。

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック3

ファミリーが多いエリアなので、アトピー性皮膚炎の相談は多いですね。この疾患には遺伝的な要因と環境的な要因があるのですが、もともとの素因をコントロールすることは困難です。そのため、0歳の時点からしっかりと保湿ケアを行うことが、症状を緩和するためには大切です。アレルギーには皮膚炎だけではなく、喘息や花粉症などさまざまな症状が関わってくるので、皮膚の環境を整えることがそれらの症状をコントロールすることにもつながります。アトピー性皮膚炎の患者さんに限らず、小児の診療ではスキンケア指導にも力を入れていきたいと思っています。

外科的な治療にも対応できるのも特徴の一つですね。

良性悪性問わず、皮膚腫瘍や前がん病変の外科的治療などに関しても、かかりつけ医として対応していきたいところです。もちろんメラノーマのように転移が考えられる悪性疾患の場合には、提携の医療機関を紹介することになりますが、可能な限り地域のニーズには応えたいと思っています。外傷ややけどにおいては、いかに痕を残さないようにするかというのが皮膚科の腕の見せ所。麻酔をするときにも極細の注射針を使ったり、縫合の際にも細い糸を使ったり、きれいに治せるようにという点に配慮しながら診療していきたいですね。

自由診療に関してはいかがでしょうか。

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック4

当クリニックでは美容系の相談にも対応していますが、ほくろを取りたい、あざを消したいという要望は予想していたよりも多い印象です。ほくろに関しては保険診療の範囲内でできるのは切除術だけですが、自由診療であればレーザーも使用可能。相談があった際にはどちらの選択肢も提示しながら、患者さんの意向に合わせて治療を進めていくようにしています。あざについては、青あざや赤あざなど中には当クリニックで対応できないものもあります。実際、患者さん自身も自分のあざの種類や治療の方法など、知らないことがたくさんあると思いますので、悩んでいらっしゃる方は一度相談に来ていただければと思います。

スキンケアを含め肌の困り事は何でも相談を

患者さんと向き合う際に大切にしていることはありますか?

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック5

特に皮膚科は外用薬を処方することも多く、患者さん自身に頑張っていただかなければならない部分がどうしてもあります。医師である私の話を聞いてもらうためには信頼が重要で、私も患者さんのことを詳しく知る必要がありますし、逆に私自身のことを患者さんにも理解してもらわなければなりません。そのため病気のことはもちろん、それ以外の生活状況なども引き出して治療につなげていきたいと思っています。一人ひとりにかける時間は長くなってしまうかもしれませんが、患者さんの努力は治療にも直結していくので、積極的なコミュニケーションを心がけるようにしています。

実践的な指導にも取り組まれているそうですね。

どれくらいの量をどのタイミングで飲むといった内服薬と違い、外用薬は使い方が難しいところがあります。塗り薬一つとっても、皮膚にすり込んだほうがいいだとか、とにかくたくさん塗ればいいだとか、誤った認識を持っていらっしゃるケースも多々あります。塗り薬は、肌の繊維の方向に沿って優しく塗ることが重要ですし、量に関しても適切な量が決まっていてたくさん塗ることで効果に影響があるということはありません。当クリニックでは外用薬を処方した際、実際の薬を使ってクリニックで実践してもらうようにしています。看護師が指導を行うのですが、どれくらいの量をどのくらいの範囲に塗るということがわかれば、同じ薬であっても治り方はまったく違ってきますからね。

スキンケアについてアドバイスがあればお聞かせください。

山田茂憲院長 やまだ皮ふ科クリニック6

スキンケアは皮膚にとって非常に重要な要素なので、クリニックにご相談ください。例えば肌のトラブルで代表的なニキビ。市販のホームケア商品で済ませる方も多いと思いますが、れっきとした皮膚疾患なので、痕を残さず予防につなげていくということを考えれば、診療を受けていただくのがお勧めです。肌の状態は人によって違うので、保湿一つとっても敏感肌や乾燥肌など、それぞれの人に合ったものを使うことが重要です。私たちは肌の健康と美しさをサポートするクリニックとして地域に根差していきたいと思っていますので、スキンケアを含めて肌のお困り事がある方は気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ほくろのレーザー処置/6600円~
しみのレーザー処置/3300円~
脱毛/3300円~

Access