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十九浦 宏明 院長、面野 寛 先生の独自取材記事

あかり在宅クリニック

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2022/04/15

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江戸川区を中心に、江東区や千葉県浦安市、市川市などを対象に在宅医療を行う「あかり在宅クリニック」。千葉県市川市にある面野医院の分院として2021年4月に開業し、地域に住まう患者の「最期まで安心して過ごせる場所で暮らしたい」という思いをかなえるために、自宅や施設に訪問して診療を行っている。内科・呼吸器内科・緩和医療を専門とし、認知症や寝たきり、泌尿器疾患まで幅広く対応する十九浦宏明(つくうら・ひろあき)院長は、同院の在宅医療においてスタッフの存在が欠かせないという。今回、十九浦院長とともに、同院の理事を務める面野寛先生に、チーム医療を担うスタッフのことから、開業のきっかけやクリニックの特徴など広く語ってもらった。

(取材日2022年3月29日)

地域貢献をめざして在宅医療中心のクリニックを開業

なぜ、この場所に在宅医療のクリニックを開業しようと思ったのでしょうか?

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【十九浦院長】数年前から江戸川区に住んでいるということが、この場所を選んだ大きな理由です。何か地域に医療で貢献したいと考え、開業するならこのエリアにしようと思っていました。場所自体はいろいろ悩んだのですが、本院の面野医院が千葉県市川市の南行徳駅の近くにあるので、連携もしやすい東西線沿いに絞ってここに決めました。在宅医療中心で開業しようと思ったのは、病院勤務をしていた時、訪問診療を手伝う機会があり、高齢化社会になっていく中での必要性を強く感じたからです。また、今まで病院の中でしか働いていなかったので、患者さんのご自宅に伺うのが新鮮で、ご家族やおうちの雰囲気がわかる中で診察することに居心地の良さも感じました。医療と生活は密着しているんだなと強く思い、在宅医療に惹かれたんです。あとは面野先生との出会いが大きいですね。

面野先生と十九浦院長はどのように出会ったのですか?

【十九浦院長】タムス浦安病院に勤務していた時に、地域の勉強会で面野先生を紹介してもらいました。在宅医療の先輩としての話をいろいろ聞けて意気投合したのですが、「一緒にやろうよ」といきなり開業を誘われた時は唐突すぎてあまり本気にしていなかったんです(笑)。しかし、そのうち面野先生の想いがうそではないとわかり、面野先生と連携できればより良い医療が提供できるのではと、面野先生の仲間になりました。面野先生はじっくり話を聞いてくれるので、アドバイスをもらったり助けてもらったり、何かと甘えています。
【面野先生】私は在宅医療を先に始めていた先輩ではありますが、十九浦院長から気づかされることがとても多いんです。「医療と生活は密着している」という考えもはっとさせられましたね。最初にしっかり話したのは飲み会だったと思うのですが、話を聞いて感銘を受けて、ほとんど初対面ながら「一緒にやろうよ」と声をかけました。

先生のご経歴とご専門について教えてください。

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【十九浦院長】愛知医科大学医学部医学科を卒業後、大学病院や地域の中核病院に勤務しました。内科、呼吸器内科、緩和医療を主に専門としています。緩和ケア病棟にも勤務し、訪問診療の経験も積みました。在宅のクリニックでの勤務を経て、2021年4月に当院を開業しました。
【面野先生】東京慈恵医科大学を卒業後、十九浦院長と同様に大学病院や地域の中核病院に勤務し、専門である泌尿器科では診療医長も務めました。私の父が1986年に開業した面野医院に2016年より勤務し、在宅医療を行っています。面野医院と当院の法人の理事を務め、こちらには週に1日勤務しています。

経験豊富なスタッフとチームで診療。終末期医療も担う

こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

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【十九浦院長】江戸川区を中心に、一部の江東区や浦安市、市川市などを訪問エリアとして、定期訪問や急変に対しての往診など、基本的な在宅医療を行っています。緊急時には24時間365日、当院へ相談できる体制を整えています。認知症の方、寝たきりの方、呼吸器疾患、循環器疾患、神経難病など多岐にわたる方を担当させていただいていますが、がんの終末期医療に対応していることは特徴の一つです。緩和医療を専門としていますので、つらい症状が多いがんの終末期の患者さんに、ご自宅での生活をなるべく長く、できれば最期まで過ごせるように治療やケアを行っています。在宅酸素療法の管理にも対応しています。長くご自宅で過ごせるよう質の高い治療を提供するのはもちろんのこと、当院はスタッフも自慢です。

チーム医療を担うスタッフさんはどんな方たちですか?

【十九浦院長】社会福祉士の資格を持ち、10年以上ケアマネジャーの経験がある相談員や、緩和ケアの専門知識を持った看護師や介護士経験のある看護師などが在籍しています。患者さんを取り巻く、介護スタッフの方々の気持ちも把握してくれるため、医療でのサポートがしやすい現場の環境をつくってくれます。また、いろいろなお宅に伺う在宅医療には、ドライバーの存在も欠かせません。他のクリニックでは医師か看護師が運転するケースも多いですが、当院にはドライバーが常勤で在籍し、この地域に多い細い道も安全運転に努めながら通ってくれます。その分、われわれは自分の役割に専念できるんです。患者さんのために一生懸命やってくれるスタッフばかりで、とても助けられています。

診療の際に心がけていることは?

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【十九浦院長】限られた時間の中でもコミュニケーションを取るように努めています。その際、なるべく患者さん自身の声を聞いています。ご家族やヘルパーさんからの話も重要ですが、患者さんが何を求めているのかを大切にしたいんです。また、在宅医療は病院とは違って、患者さんの生活の一部です。医師が特別な存在になるのではなく、普段の生活に溶け込むような、ほどほどの距離感で接したいと考えています。
【面野先生】十九浦院長を見ていると医療の質を高めようとしていると感じます。在宅医療は、はっきり言ってしまうと質が低くなりがちなんです。しかし、十九浦院長は、そのノウハウと医療機器などを用いて、質の高い医療を追求しています。かといって入院している時に受ける医療とは違う、生活に溶け込む医療を提供しているのも十九浦院長ならではです。

在宅医療に対する悩みや疑問も気軽に相談できる

先生はなぜ医師をめざされたのでしょうか?

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【面野先生】父親が医師で、81歳の今も現役として面野医院で患者さんを診ています。継ぐように言われたことはなかったのですが、“町医者”という存在が身近にあっていい職業だなと思っていました。なので、自然とめざしていましたね。
【十九浦院長】私は母親が開業医でしたので、小さい頃からクリニックに遊びに行ったりしていて、働く姿を見ていました。そんな環境の中で自然と医師という職業って素晴らしいなと思うように。私のほうはところどころで医師になるよう母から勧められていましたが(笑)。

休日はどのようにお過ごしですか?

【十九浦院長】子どもと遊ぶことが多いですね。子どもは3人いて、まだ小さいので、休みの日はなるべくふれあうようにしています。今はまだクリニックの体制が整わず、何かあった時に呼ばれてしまう可能性もあるため、近くの公園に出かけたり、スーパーに買い物に行ったりすることが多いです。そういうお出かけも、一緒にいられる時間として大事しています。ただ、プライベートも大事しないといけないと考えているので、交替でしっかり休めるシステムを面野先生と一緒に構築中です。
【面野先生】私も十九浦院長と一緒で、呼ばれる場合もあるので、あまり遠出はせず寝ていることが多いですね。料理をすることもあります。普通の休日が過ごせたら貴重かもしれません。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【十九浦院長】ありがたいことに地域の病院などから紹介があり、患者さんの数も増えてきています。開業して2年目になりますが、これからも今までどおりに、地道に一人ひとりの患者さんと真摯に向き合っていきたいですね。今後も面野医院や近隣の事業所などとも連携し、医療を通してこの地域に貢献していきたいと思います。
【面野先生】在宅医療のことを知らない方も多いかもしれません。病院からの紹介がないと利用できない、寝たきりじゃないと診てもらえないといった敷居の高いイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。当院では、地域の方の電話を受けるスタッフもいますので、気軽に相談してください。小さな悩みも解決できるように努めていきます。

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