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神原 亮 院長の独自取材記事

かんばら歯科

(鈴鹿市/鈴鹿市駅)

最終更新日:2023/11/14

神原亮院長 かんばら歯科 main

近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅すぐの好立地。カバの置物とマークが目を引く「かんばら歯科」は、2021年4月に神原亮(かんばら・りょう)院長が開業した。院内に入ると大きな洋風の窓から自然光が入り、まるで家にいるかのように感じる温かい雰囲気。ゆったりとした造りの待合室の奥には、歯磨きができるブラッシングルームもある。「また来たいと思ってもらえる歯科医院にしたい」と語る神原院長は、カウンセリングルームやファミリールームを設け、あらゆる世代の患者への配慮を忘れない。12年間にわたり、愛知学院大学歯学部附属病院で長年補綴の研鑽を積んだスペシャリストでありながら、明るく親しみやすい雰囲気の神原院長に開業までの経緯、歯科医院のコンセプトなど幅広く聞いた。

(取材日2021年4月22日)

父のような“地域住民に愛される歯科医師”をめざして

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

神原亮院長 かんばら歯科1

私の地元の愛媛県今治市で歯科医院を開業している父の影響は大きいですね。私の実家は、自宅が歯科医院の2階でしたので、間近に父の毎日夜遅くまで仕事をしている姿や、患者さんたちから慕われている姿を見て、父のような歯科医師になりたいと思い、歯科医師の道をめざしました。自宅にいる時、時々診療中の父の声が聞こえてくることがあるのですが、今でも記憶にあるのが、父が小児の患者さんを厳しくしかりつけている声を何度か耳にしました。それを聞いて「なんて怖い人なんだ……」と思っていたのですが、自分が歯科学生になった時、父に「ここでしっかり伝えないと、あとで困るのは患者さん自身だ」と言われ、子どもの頃聴いた父のしかる声は、患者さんのことを想ってのものだと知りました。父とは多少スタイルは異なりますが、私も父のように自分の信念をしっかりと持って、精一杯患者さんを大切にしていきたいと思っています。

なぜ、このエリアで開業されたのでしょうか。

このエリアは、副院長を務めている妻が中学生の時に名古屋から引っ越してきて過ごしたところなんです。私はずっと大学で勤務していましたが、開業したいという想いもあったので、何度もこの辺りを見に来て、父とも話し合った上で、この場所で開業すると決意しました。実は、当クリニックの隣にある「永井クリニック」は、副院長の父が院長をしているんです。私は鈴鹿市初心者ですが、副院長の家族とともに地域の方の健康を支えていけたらなと思っています。隣に長年続いているクリニックがあるというのは心強いですね(笑)。

建物のこだわりポイントを教えてください。

神原亮院長 かんばら歯科2

皆さんが親しみやすいクリニックにしたかったので、ナチュラルで落ち着いた色合いにしたり、待合の壁をガラス張りにし外から受付の様子を見やすくしたり、外にカバを置いたりして、少しでも安心して足を運べる雰囲気にしました。クロスや家具の色などは、副院長が考えてくれたのですが、所々に遊び心もあって、ふとした瞬間にリラックスできるようにしています。また、家族で入れるファミリールームも用意しています。完全個室で、お子さんが遊べるスペースもあるので、お母さんが治療している間も遊んでいられますし、チェアに座るのを嫌がったお子さんには「ゴロンしてお口を見ようか」と声をかけて、キッズエリアで寝転がってもらって診察することもできます。

入れ歯の大切さを知り、研鑽を積んだ

補綴が得意と伺いましたが、なぜ、入れ歯や義歯に興味を持たれたのでしょうか。

神原亮院長 かんばら歯科3

今はどのような実習形態になっているかはわかりませんが、私の時代は歯科医師免許取得前の歯科学生5、6年生時に、指導担当医の立ち合いのもと実際に患者さんの治療に携わる臨床実習がありました。その時に歯がなくて噛めずに困っている患者さんと出会い、先生と一緒に毎日試行錯誤を繰り返し、初めて入れ歯を作りました。すると、その患者さんがとても喜んでくださり感謝の言葉をかけてくれたんです。実際に噛むことに困ったことがなかった自分にとって、噛めるようになるということが、患者さんの生活の中でどれだけ大切なことで、どれだけ尊いことなのかを治療を通じて学ばせていただきました。そのことがきっかけで、入れ歯治療を極めたい、得意分野として確立したいと思ったんです。愛知学院大学大学院歯学研究科を修了してからも、恩師の後押しもあって約8年間にわたり母校で入れ歯やかぶせ物の研究・臨床、後進の育成に関わりました。

補綴治療では、どんなことに注力していらっしゃるのでしょうか。

私が補綴治療で一番大切だと思っているのは「型採り」です。最近は、型を採らずにお口の中をスキャンして補綴物を作る技術もありますが、私は何十年も前から続いている「型採りをして補綴物を作る」方法を選択しています。やはり、長年続いているやり方というのは、技術として確立しているから続いていると思うんです。しかし、型を採って、石こうを流し込んで、模型を作って、と補綴物を作る過程が多いと、微妙な誤差がどうしても出やすくなります。だからでこそ、私の手で行う型採りは可能な限り100点に近づけたいという想いで細心の注意を払って丁寧に行います。大学病院に勤務している頃、指導医の先生や諸先生方から「1度手を抜いたら、それがスタンダードになる。だから絶対手は抜くな」と指導を受けてきたこともあって、どんなことでも一切手を抜かずに行っています。

患者さんと接する際に大切にされていることは何でしょうか。

神原亮院長 かんばら歯科4

自分や自分のやっていることが、患者さんの目にどう映っているのかを考えるようにしています。やはり、医療行為とはいえ、人対人のコミュニケーションだと思いますので、患者さんが「雑に扱われた」と思わないように、できるだけ目を見て、会話する時間を設けたいと思っています。これはまだまだ理想ですが、私がスキルアップすることで治療が短時間でできるようになれば、患者さんと会話する時間も増えるので、そういう努力もしていきたいです。忙しくてお待たせすることがあれば、きちんと「申し訳ないです」と伝えるなど、患者さんの気持ちを忘れないように接していきたいですね。

「また来たい」と思える居心地が良い場所にしたい

このクリニックのコンセプトを教えてください。

神原亮院長 かんばら歯科5

すべての方が「また来たい」と思えるクリニックです。患者さんにとって歯科医院は怖い所だと思うんです。しかし、だからこそ安心感が持てて、気持ち良さを与えられるクリニックをめざしています。感じの良いスタッフ、居心地の良い待合室、「あそこの歯科医院は、なんとなくいい雰囲気だったよ」と言ってもらえれば最高ですね。感染症対策もありますが、窓もたくさんあって院内も明るい雰囲気にしているのも、患者さんにまた来たいと思ってもらうためなんです。

スタッフ教育は、どんなことを意識していらっしゃるのでしょうか。

私は基本的に、やってほしいことをあえて具体的に詳細に伝えることは極力せず、自分の想いや、患者さんに対して行ってほしいことを、少し抽象的に伝えるようにしています。これは、あくまで自分の考えですが、スタッフたちに具体的な指示ばかりを出していると、スタッフは指示内容以外はしなくなってしまう、できなくなってしまうのではないかと思うからです。自分の想いや、方向性など、少し漠然とした指示や課題を与えることで、そこに向かうにはどうしたらよいか、スタッフ自身が考えて行動に移すことができればと思っています。実際、スタッフたちが考えてくれたことに対しては、素直にお礼を言うことができるし、「こうするともっと良くなるのではないか」というアドバイスもできます。そのほうがこちらも言いやすいですし、スタッフたちも言われたことだけやるのではなく、主体的に動いてくれるので良い結果が生まれるのではないかと考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

神原亮院長 かんばら歯科6

当クリニックでは、親しみやすい雰囲気づくり、「また来たい」と思ってもらえるように努めております。私のような若造が偉そうなことは言えませんが、それでも、噛めなくて食べられない方に手を差し伸べたい、背中を支えたいという気持ちで毎日診療しています。地域の方から頼られる歯科医師でありたいと思っておりますので、何かお口のことでお困り事があればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【入れ歯(1~2歯欠損)】
チタン/11万円~、コバルトクロム/11万円~、ノンクラスプデンチャー/5万5000円~
【入れ歯(3歯欠損以上)】
チタン/22万円~、コバルトクロム/22万円~、ノンクラスプデンチャー/22万円~

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