生まれ持った歯を抜かずに歯列を整えて、機能的にも見た目にも理想の口元をめざす

Q歯列矯正は、どのような人に必要でしょうか。

A

▲矯正歯科治療を専門とするクリニック

例えば、前歯が重なっている、八重歯がある、歯並びが乱れている、歯ブラシでは隙間がきれいに掃除できない、上下の歯の位置が噛み合わず前歯で食べ物が噛めない、といった症状の方にお勧めしています。あとは前歯の出っぱりですね。前歯の並びが悪いと口がぽかんと開いてしまうなど、口元の形状に大きく関係しますので、このようなケースも歯列矯正を行う対象となります。歯は若い時期のほうが移動しやすいので、歯並びで悩みがある方は、生え替わり期に始める小児矯正か、できれば40代までには治療を受けるとよいでしょう。

Qこちらでは、どのような歯列矯正を受けることができますか？

A

▲歯を抜かずに行う矯正に注力する

現在の歯列矯正では、抜歯してスペースをつくり歯を並べることが多いのですが、当クリニックではなるべく歯を抜きたくないと考えています。そこで、抜歯するかわりに、歯列全体を現在の位置より外側や後側へ広げスペースをつくっていく方法を採用。このアプローチ方法と矯正装置をうまく組み合わせることで、「抜歯が必要」と判断された方に対しても、できるだけ抜かずに矯正を行いたいと考えています。また、当クリニックで使っている装置は歯の奥や裏側につけるタイプがほとんど。外からは見えにくいので周囲の目を気にせずに済みます。装置を外した後の保定やメンテナンスも重要で、これによって矯正後の状態を長く保てるようにしています。

Qこちらで力を入れている矯正方法について教えてください。

A

▲子どもから大人まで幅広い矯正ニーズに対応

大人では、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正です。これは小さなネジを歯茎の骨に埋め込み、そこへリンガルアーチと呼ばれるワイヤーを歯の裏側に取りつけて歯を移動させていく矯正です。ネジが安定すれば痛みはほとんどありませんし、外した後の傷も数日で元に戻ります。このほかにも、歯の裏側につけるマルチブラケット矯正装置も採用しています。お子さんの矯正では、歯や歯茎の裏側につける取り外し式の装置で、永久歯が正しい位置に生え替わるように誘導していきます。

Q矯正にかかる期間や費用の目安を教えてください。

A

▲同法人クリニックとも連携し、矯正治療に対する知識啓発も行う

大人では状態による個人差が大きく、2～3年が多いのですが、4年ほどかかる場合もあります。矯正が終われば並んだ歯列が元に戻らないように保定装置をつけ、4～6ヵ月に1回の通院で2年間は様子を見ていきます。保定装置は、最初は食事の際だけ外してもらいますが、徐々につける時間を減らします。その後も、定期的にメンテナンスに来ていただき、噛み合わせや歯並びのチェックをします。お子さんでは8～9歳頃から、永久歯に完全に生え替わる12歳頃にかけて装置をつけることが多く、その後も成人前後までは保定とメンテナンスを続けます。費用はホームページに明記しており、他院で治療していた方向けに再治療用の料金も設けています。

Q矯正をするかどうか悩んでいる方へメッセージをお願いします。

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▲歯並びが気になれば気軽に相談してほしい、と話す澤田院長

矯正技術は驚くようなスピードで進化していて、材料も良くなっています。私自身、開業した20年前と今とでは矯正法が大きく変わりましたし、技術の進歩によって、以前であれば難しかったケースにも対応できるようになりました。歯列は、単にお口の中だけの問題にとどまらず、お口周りや顎のライン、姿勢や全身の健康にも影響を及ぼします。歯は若い時期のほうが動きやすく、特に生え替わり時期を生かす小児矯正は、より効率的に動かしていく矯正が可能です。お子さんの歯並びが気になる方は、どうかためらわず、早めにご相談ください。また大人の方にも、まずは相談に来てもらって、治療の流れや矯正後のイメージを知ってもらえればと思います。