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慢性疾患を上手にコントロール
重症化を防ぐために定期的通院を

みらいメディカルクリニック豊橋

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2023/09/14

みらいメディカルクリニック豊橋 慢性疾患を上手にコントロール 重症化を防ぐために定期的通院を みらいメディカルクリニック豊橋 慢性疾患を上手にコントロール 重症化を防ぐために定期的通院を
  • 保険診療

高血圧症や高脂血症、あるいは糖尿病などの慢性疾患は、健康診断で値に要注意マークがあっても、つい放っておきがちではないだろうか。「いつものことだから」と我慢してはいないだろうか。「みらいメディカルクリニック豊橋」の松本昌和先生は「症状が重くなってしまわないうちに、治療を始めることが大事」と話す。まずは専門家のきちんとした診断を受けること。そして、身体的な負担も経済的な負担も重くならないよう、症状が軽いうちに治療を始めてほしいという。「まず気軽に相談に来てください」という松本先生に、慢性疾患との付き合い方、治療のポイントを聞いた。

(取材日2020年2月25日)

慢性疾患は症状が軽いうちに治療を。疾患を次の段階に進めないためにも定期的な通院をしてほしい

Q慢性疾患の場合、定期的な通院が大切なのはなぜでしょうか。
A
みらいメディカルクリニック豊橋 月1回は通院し、メンテナンスができているかの確認が必要という

▲月1回は通院し、メンテナンスができているかの確認が必要という

慢性疾患は風邪のように治ったらそれで終わりではなく、多くの場合、長い間付き合っていくことになります。だからこそ、きちんとメンテナンスができているかどうか、定期的に確認することが大切です。月に1回は通院していただいて、顔を合わせて病態についてお話をしたり、血液などのデータを検査したりする時間を持ちたいですね。例えば糖尿病から腎臓疾患になり透析が必要になる患者さんもいらっしゃいますが、糖尿病の段階でコントロールができていれば、透析まで至らずに済んだだろうと思われるケースは少なくありません。そういった意味で生活習慣病の最初の病態を悪化させず、次の段階に進めさせないことがとても大事です。

Q糖尿病の治療はどのような点がポイントになりますか。
A
みらいメディカルクリニック豊橋 明るく広々とした待合スペース

▲明るく広々とした待合スペース

糖尿病はよほど状態が悪くならない限り、自分ではなかなか気づけない病気です。腎臓や心臓の病気がからんでかなり重症になったところで気づくことも多いのですが、一方で、健康診断で異変に気づくこともできます。血糖値やヘモグロビンの値に異常があったら、そこで放っておかないことが大事です。糖尿病というとすぐインスリン注射を思い浮かべるかもしれませんが、糖尿病予備軍の耐糖能異常の段階で予防的な治療を始めれば、食事や運動指導などの生活改善と合わせて内服薬で対処できます。糖尿病は腎臓疾患以外にも、神経や血管の問題を引き起こします。まず健診で異常があったら、受診することをお勧めしたいですね。

Q高血圧についてはどのような治療を行っていますか。
A
みらいメディカルクリニック豊橋 専門的な検査を行い、必要な治療を選ぶことが大切

▲専門的な検査を行い、必要な治療を選ぶことが大切

高血圧症には他に原因のない原発性高血圧症と、何か他に原因がある二次性高血圧とがあります。まずその見極めが必要で、もし後者であれば原因となっている疾患の治療が必要です。専門的な検査を行いきちんと区別をして必要な治療を選ぶことが大事です。原発性であれば降圧剤を飲むことになりますが、降圧剤にもいろいろな種類があるので、むくみを取る目的、心臓を保護する目的など患者さんに合った薬を選択する必要があります。その量などをうまく調整するのが医師の腕の見せどころともいえますね。糖尿病、高血圧症、高脂血症の三大生活習慣病はライフステージとも関わりがあり、当院では総合的な対応を心がけています。

Q睡眠時無呼吸症候群の治療もクリニックでできますか。
A
みらいメディカルクリニック豊橋 自分でも気づきにくい睡眠時無呼吸症候群診療にも力を入れている

▲自分でも気づきにくい睡眠時無呼吸症候群診療にも力を入れている

これも自分では気づきにくく、放置されている方の多い疾患です。当院では健診で血圧や尿酸値に異常のあった方には検査をお勧めし、患者さんをピックアップすることに努めています。検査自体は簡単で、自宅でいびきのモニターと酸素濃度を測る機器をつけて一晩寝てもらい、その値で診断します。重症であればすぐに、空気を送り込んで気道の閉鎖を防ぐためのCPAPという機器をつけて寝てもらう治療を開始します。軽症、中等症の方でも状態に応じて、脳波計を含めた詳しい無呼吸検査を受けられる施設を紹介し、CPAP療法が必要かを見極めています。潜在的な患者さんが多いので、それを拾い上げるのも町のクリニックの役目だと考えます。

Q喘息を疑ったほうがいいのはどういったときでしょうか。
A
みらいメディカルクリニック豊橋 敷居を高く感じさせないように心がけているという

▲敷居を高く感じさせないように心がけているという

大人の喘息で多いのは、風邪の咳がいつまでも残り、放っておいたために咳喘息になってしまうケースです。緊急の場合は吸入剤を用いて、気道が炎症を起こして過敏になっている状態を鎮めることに導きます。喘息は気管支炎や肺炎、百日咳などと見分けがつきにくく、まず状態のヒアリングや検査をして正しい診断を下すことが大事です。治療法としては発作を予防するための吸入薬を使用します。調子が良いからと治療をやめると、またひどい発作が起きることもありますから、定期的に受診していただきたいですね。喘息は季節によっても症状に違いがありますので、発作が出る前にうまくコントロールしていくことが必要になります。

ドクターからのメッセージ

松本 昌和院長

町のクリニックの役割は、健康の門番だと考えています。まず病気の正しい診断をすること。正常なのか、それとも異常があるのか。異常があった場合、専門的な治療が必要であれば大学病院や専門病院をご紹介しますし、クリニックでの治療が可能ならば引き続き診させていただきます。そういった振り分けをするのが、患者さんの生活背景をよく知っているわれわれの仕事です。いきなり大学病院を訪ねるのではなく、まずはあそこに相談しようと来ていただけるよう、入り口としてなるべく敷居を高く感じさせないようにありたいと思っています。若い医師が多く、何でも相談しやすいクリニックです。慢性疾患を放っておかずに一度受診してみてください。

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