全国のドクター9,327人の想いを取材
クリニック・病院 160,990件の情報を掲載(2020年11月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 杉並区
  4. 南阿佐ケ谷駅
  5. 南阿佐ヶ谷こもれびメンタルクリニック
  6. 認知症の初期症状や検査、治療法精神保健福祉士の役割とは?

認知症の初期症状や検査、治療法
精神保健福祉士の役割とは?

南阿佐ヶ谷こもれびメンタルクリニック

(杉並区/南阿佐ケ谷駅)

最終更新日:2020/09/18

20200909 main 20200909 main
  • 保険診療

認知症とは、認知機能の衰えにより生活にさまざまな支障を来してしまう病気だ。主に脳内の神経細胞が減ることにより引き起こされ、いくつかの型に分けられる。「南阿佐ヶ谷こもれびメンタルクリニック」の岡田大輔院長は精神疾患の症状に幅広く対応し、認知症とその前段階である軽度認知障害(MCI)の診療も行っている。認知症への対応は投薬治療と生活環境の調整がメインとなるが、そこで欠かせないのが精神保健福祉士の存在だという。同院には精神保健福祉士の中山由美子さんが常駐し、患者に必要な医療・福祉サービスの情報を提供している。2020年に開業し「気軽に通える、メンタルのかかりつけ医」をめざす岡田院長と中山さんに、認知症の初期症状や精神保健福祉士の役割について話を聞いた。 (取材日2020年8月29日)

医師が行う「投薬治療」と精神保健福祉士による「生活環境の調整」で、患者の生活をサポート

Q認知症とはどのような病気なのでしょうか?
A
1

▲心の病だけでなく認知症相談にも対応する同院

【岡田院長】主に脳内の神経細胞が減ることによって、生活するうえで支障が出てきた状態を「認知症」と呼びます。特殊なたんぱく質がたまり脳が萎縮して起こる「アルツハイマー型認知症」、脳梗塞や脳出血などによって発症する「血管性認知症」、神経細胞内でレビー小体というたんぱく質が増加して起こる「レビー小体型認知症」など、その原因はさまざまです。認知症の症状が進むと徘徊や重度の物忘れを引き起こし、暴力や自傷行為につながるケースもあります。また、レビー小体型認知症では、手足の震えといったパーキンソン病に似た症状を伴うこともあります。

Q初期症状について教えてください。
A
20200909 2

▲家族や周りの理解とサポートも大切と話す院長

【岡田院長】記憶力の衰えや行動力に変化が起こり、気分の移り変わりが激しくなったり怒りっぽくなる患者さんもいらっしゃいます。「言葉が出なくなった」「同じことを繰り返し話すようになった」といったことから、ご家族や周りの方が症状に気づくケースも多いですね。脳機能とは無関係な病気での入院など、何かの出来事をきっかけに認知症が急激に進んでしまうこともあるんですよ。また認知症の一歩手前の状態として「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれる症状があります。「軽度認知障害(MCI)」は正常な状態と認知症の中間の状態です。日常生活にはほぼ支障がないものの、記憶力・判断能力・計算力の衰えが見られます。

Q検査や治療はどのように行われるのでしょうか?
A
3

▲認知症の方専用の問診票を同院で作成している

【岡田院長】検査は問診を中心に行います。場合によってはご家族にも話を伺い、原因や型を診断します。MRIなど画像診断が必要なケースでは提携医療機関で処置を行い、総合的に判断します。治療は投薬がメインですが、生活環境の調整も重要です。また認知機能の低下の他に、うつ病・意欲低下・徘徊・興奮症状などを起こすことがあり、これらは周辺症状と呼ばれています。症状によって必要な薬は変わってくるのですが、中には精神科でないと扱えないものもあります。当院では私が認知症診療について専門的な研鑽を積んできており、症状と目的に合わせた薬を処方しています。

Q精神保健福祉士の役割を教えてください。
A
4

▲精神保健福祉士の中山さん

【中山さん】精神保健福祉士は社会制度に精通しており、患者さんの状況や居住地に沿った医療・福祉サービスの情報を提供しています。クリニック・患者さん・医療機関・福祉サービスの間を取り持つ存在です。認知症患者さんの対応においては生活環境の調整を主に担当します。認知症の影響で、家事や外出が困難になる方もいらっしゃいます。そのような時にヘルパーや地域の医療機関と連携し、必要なサービスを受けられるよう手配するのも、精神保健福祉士の役目です。数多い福祉制度の中から患者さんにとって必要な情報をピックアップし、その活用のために動いています。

Q認知症治療における、今後の展望をお聞かせください。
A
20200909 5

▲院長だけでなくスタッフ全員でサポートしてくれる

【岡田院長】認知機能の衰えの早期発見に、さらに力を入れていきたいです。軽度認知障害(MCI)の段階で対策を行うことで、認知症への移行を予防できる可能性が高まると考えています。当院ではオリジナルの問診票も用意しています。不安なことがあれば何でも相談できるクリニックでありたいです。 【中山さん】まだ先の話ではありますが、認知症に限らず精神障害のある方を対象に、将来的にはご自宅に伺ってのご相談にも対応していきたいと考えています。認知症や精神障害の患者さんの中には、通院が難しいケースもあります。こちらからご自宅にお伺いして患者さんやご家族の悩みを聞き、治療プランや福祉活用の提案をしていきたいですね。

ドクターからのメッセージ

岡田 大輔院長

当院では「物忘れの外来」として、ちょっとした認知機能の衰えのご相談にも対応しています。身構えずカジュアルな雰囲気で、通いやすいクリニックをめざしています。物忘れや火の始末に不安を感じたり「困った」と思うことが増えたら、お気軽にいらしてください。

Access